Malta, musical and neolithic

John に誘われてRenzo Spiteri氏の野外パフォーマンスを見に行った。どんなものだったのかを説明するのはやや骨が折れるが、チャップリンのModern Timesに音楽をつけ、生演奏をつけていくもの。映画はそれ自体が非常にパワフルで、チャップリンの演技に圧倒されたが、それに随伴する形で音楽がその場で付けられていくのが刺激的だった。パーカッショニストではあるが、mac2台とミキサーを駆使していろいろな音源(映画音楽など)も流して音像を作り上げていたところが印象的だった。単独での演奏はYouTubeなどでも聴ける。

本番前のリハーサル風景

本番前のリハーサル風景

聞いたところ、Johnが最初に受け持った学生の一人とのことであった。開演前に話しかけに行こうとして、集中しているから、とSpiteri氏のGFに止められていた。音楽だけでなく演劇も学んだせいなのか、映像の扱い(音楽および音の付け方)が秀逸であった。映画の持つメッセージが現代的に蘇った。チャップリンの古い映画は時代遅れな感じがして真剣に見たことがなかったが、この夜のパフォーマンスは映画を音楽化していて飽きることなく楽しめた。映画のストーリー展開の速さがむしろ小気味よく感じられた。

パフォーマンスが終わって

パフォーマンスが終わって

終わってからJohn(ご夫妻)と近くのカフェに立ち寄り、軽く食事した。マルタの野菜や果物の話が中心。これから旬となる果物について。マルタには各所に新石器時代の建築物が残っており、今だ建っているものとしては世界最古とされているが、世界的にはほとんど無視されていることを嘆いていた。観光の宣伝に力を入れている他国の経済力に負けていると。しかし巨石文明を想像するのは難しいことも事実。ピラミッドに比べたら迫力に欠ける。イギリス統治下にあったこともあり、早い時期に(100年以上前に)発掘されし尽くしているので新味に欠けるというところもあるし。。

噴水と戯れる子ら

噴水と戯れる子ら

パフォーマンス前にVallettaの中を散歩。中央広場に噴水があり、定時には音楽に合わせて水が噴き出す。子供たちが喜んで吹き上げる水を追いかけていた。

夜が近づくにつれて町の縁の方は人気がなくなっていく

夜が近づくにつれて町の縁の方は人気がなくなっていく

Vallettaは昼間、観光客が訪れるか、地元民がちょっと高級なものを買いに訪れるだけの町になってしまったとのこと。数十年前は夜も大勢の人で賑わっていたらしい。

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