里山を行く

お炭会(能美里山ファン倶楽部)の横江さんの案内でJAIST近くの里山を歩いた。3月28日に本学にて開催するワークショップの準備を兼ねている。JAISTの方々に声を掛けたところ学生さんを中心に10名の方が参加してくれた。当日朝、雪が降っていたので天候が気がかりだったが、すぐに晴れてきて歩き始めた時には快晴だった。足下が幾分悪いものの、この時期としては最高の条件だった。

JAIST近くの里山を歩いた

JAIST近くの里山を歩いた

JAISTのすぐ裏(官舎の敷地に隣接)から森に入る。官舎には結構長く住んだが、こちらのルートを歩くのは始めて。参加者も全員初めての体験ということですぐ近くにこれだけきれいに整備された自然が広がっていることに驚かされる。もとはふもとの集落への道とのことであった。

すでに春が始まっているらしく、マンサクの花、ホーレンなどが咲いていた。足下にも小さな花が咲き出していた。これから日々、春が近づいて来て花が咲き出すのだという。野ウサギが集まるところ、鹿がいるところなどを通ったが今回は残念ながら見られなかった。

マンサクの花

マンサクの花

ホーレン

ホーレン

イノシシが体をこすりつけるので樹皮が剥がれている

イノシシが体をこすりつけるので樹皮が剥がれている

中間地点で炭焼き小屋に案内していただく。炭焼きの効用などを教えていただいた。少なくとも50年くらい前までは山の恵みを受けて我々の生活が成り立っていたこと、自然と共生していたことを学んだ。一方でこうした活動を維持していくことの難しさ、将来の見通しが立たないことの懸念(後継者不足)などの課題もある。(これらは来月のワークショップの話題となること。)

炭焼き小屋にて炭焼きについて伺う

炭焼き小屋にて炭焼きについて伺う

そこから先は七つ滝を見ながら登った。こちらはよく歩いたルートだが、雪解け水が流れ込んでいるのか水量が豊富だった。参加者らは始めて見る光景らしく、JAISTから徒歩10分のところに滝が何本もあることに驚いていた。上の集落と下の集落の間に50メートルの落差があるらしく、そのお蔭で滝ができているわけだが、平地から平地へと滝が流れることは珍しいらしい。

後半は七つ滝の側を歩く

後半は七つ滝の側を歩く

結構落差があるのです

結構落差があるのです

2時間半ほど歩いてJAISTに戻ってきた。後片付けをして廊下を歩いていたら二人の方(教員・スタッフ)にどうだったかと声を掛けられた。仕事があって参加できなかった人には申し訳ないことをした。今回、大部分の参加者が学生だったが日本人が一人も含まれていなかったことが気がかりである。

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