ストローで作る塔

今日のメインイベントはストローで塔を作ることだった。4月6日に新入生を対象としたオリエンテーションの一環で、ストロー50本を使って塔を作るというグループワークをするので、その手順を確認するとともに自分たちでも作ってみた。ストローで塔を作るのは始めてだったが、(テープなしで)ストローだけで作るのは難しいことがわかった。早々に高いやぐらを直感的に組み上げる人を横目にみつつ、自分は四面体がどうやったらできるのかを探究する、という個々人の特性が良く出る展開となった(笑)。モジュール化すれば手分けで出来るからいいですね、と指導してくれる先生に褒められつつ(?)結局完成には至らなかった。ジョイント部分が難しい。

夕方、ひさしぶりにMさんが自宅に来てくれて、2台ピアノで合奏した。曲は Sergei Rachmaninoff, Suite No. 2 for Two Pianos Op. 17。MさんはK大学教育学部卒だが、卒業公演でこの曲を弾いたというので取り組んでいる。合わせるのはこれで3回目だろう。初回は自分の希望でモーツァルトのピアノ協奏曲をやり、ついで彼女の提案でブラームスをやり、という具合で紆余曲折したが、Mさんが弾き慣れているということもあってこれに落ち着いた。あとは宅のピアノがラフマニノフに向いていると思うというので、それもよいかと(自分が)思った。

第1ラウンドは各楽章を順番に2回ずつ弾いた。前回よりもまとまって聞こえた。第2ラウンドは各楽章を順番に(一回)弾いた。最後の楽章の出来映えに納得出来なかったので、もう一度やり直した。二人とも前回からの練習時間は0だが、不思議に上達していてうれしかった。端で聞いていた家人も「弾く度によくなる」とコメントした。第1楽章は堂々としていてブラームスみたい。第2楽章はワルツになっていて、この曲がいちばん楽しいということで二人の意見が一致した。自分としては3楽章のゆったりとした感じも捨てがたい。もっともラフマニノフ的な感じがする。最後の楽章は一番の難関ですぐに迷子になる。激しく音がピアノの間を行き交うのと、リズムが急変するのと、テンションが継ぎ次ぎに変わるのと、まぁとにかく大変だ。結局納得いく仕上がりにはならなかった。

夢中になって弾いていて気づいたら外が暗くなっていた。終わってお茶を飲みながら雑談。Mさんは学校勤務だが、今いるところはクラスの半数が片親、DVを受けている人が1割とかなり大変なところらしい。久しぶりにピアノを沢山弾いてすっきりした、と喜んでいた。まぁそういう職場だとストレスがたまるだろうし、かといってモヤモヤたまったものを言葉にしてはき出すこともできないからつらいだろう。そういうときはラフマニノフでしょうか。

夜、フォーレのBarcarolleを1番から10番まで弾いていった。後の方になるほどモヤモヤしてくる。10番はかなり鬱々とした感じ。(Gabriel Fauré – Barcarolle No. 10 in A minor, Op. 104/2) 今日はいろいろあったけど、ピアノを弾いて治まった。

そんなことをしているうちにヨーロッパの人たちとのSkype会議をすっぽかしてしまった。数日前に夏時間に切り替わったことに気づかなくて、ログインしたときにはもう会議が終わっていた(汗)。とはいえホスト役のところに、かつて自分の博論を指導してくれた Robin Cooper 先生が来ていると聞いて懐かしかった。一旦は放棄しかけたけど、このプロジェクト、何とか形にしようと気持ちを切り替えた。

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