高尾山の桜

天気がよかったので高尾山に登った。山というよりは丘だが、金沢の町が一望できるのは近隣ではこの辺りくらいだろう。桜はほぼ終わりだったが、余韻を楽しむことが出来た。夜は「炭火焼き ホルモン倶楽部 松本商店」に行って焼き肉を食べた。適当に行ったらすぐには入れてもらえなくて順番が回ってくるのを待った。後から来る人は皆予約していて、なかなかの人気店らしい。知人に教えられて訪れた店だが、おいしくて満足した。下手にフレンチとかイタリアンに行くより満足できる。

町を眺めながら下山

町を眺めながら下山

年齢が増える日だったので焼き肉を食べに行った

年齢が増える日だったので焼き肉を食べに行った

ピアノの話題。コンスタンチン・リフシッツが演奏する「13の前奏曲 作品32」(ラフマニノフ)を見て(聴いて)感じるところがあった。ラフマニノフの重さと暗さが余すことなく表現されていて、斬新だった。特に弾き終えて、聴衆が10秒くらい沈黙していたところが壮絶だった。こんなに深い曲だったのか、、、と感心し、その後自分でも弾いてみたのだが、、もちろん敵いません。作品32の後に書かれた「音の絵」の方が好きでよく弾いていたのだが、作品23と32にも魅力を感じた。春の浮ついた気持ちにはあわない曲ですが。。その後、ついでにソナタ2番も弾いてしまった。この世界、好きなんだけど長居したくない。

散歩から帰ってからシューマンのユモレスクを弾いた。ユモレスクとは「喜び、悲しみ、笑い、涙など、様々な感情が交差したような状態」を指すらしいが、狙いはともかくとして弾いていて面白い。シューマンがウィーン滞在中に書いたものらしい。これより前の作品と比べるとずいぶん気分の表出方法が違う。「笑いながら泣く毎日」だったらしいから、普通の精神状態ではなかったのだろうな。。このまとまりのなさが魅力のように思う。見方によっては知的、esprit が効いているようにも感じられるから。フランスの人たちがこれに強く影響されたのではないかと思わせる。

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