春の訪れ@マルタ

今週は復活祭の週とのことで街中のあちらこちらで宗教的儀式が進行していた。マルタ人によれば復活祭の方がクリスマスより親しみを感じるという。それを聞いて思うところがあった。クリスマスは北方の習慣だ。ドイツに住んでいてそう感じた。それと比べるとマルタでは確かに復活祭の方がしっくりくる。これは地中海文化らしい。古来、Astarteという女神がいて、フェニキア人も信仰していたという。マルタにも神殿があったらしい。ローマ人がやってきてそれをアフロディテ(美の女神)と習合した。マルタの人達がAstarteを信仰したと聞いて腑に落ちた。ここは生命の豊穣さを感じさせる。

今回、地中海の島々の歴史について学ぶところが多かったが、これらの島々がスペインや英国、フランスなどに占領されたとき、そこには文化の衝突があったと思う。北方の厳格な神々に地中海の神々は抑圧・抹殺された。豊穣と美、性愛の象徴である Astarte が表面上消し去られたのもその流れのなかでの出来事といえる。バルセロナがスペイン中央政府と衝突を繰り返したり、ギリシアが経済政策をめぐってドイツと揉めるのも、深層にはこれらの文化的衝突があるように思われる。

西の方の海岸に連れて行ってもらった。地中海の光と空気をたくさん味わった。

西の方の海岸に連れて行ってもらった。地中海の光と空気をたくさん味わった。

マルタ人が石をどのように扱ってきたのかを教わった。日本人が木に対していただく感覚に近い。

マルタ人が石をどのように扱ってきたのかを教わった。日本人が木に対していだく感覚に近い。

教会ではすべてが「どぎつい」のだがその理由がわかってすっきりした。生命とその豊穣を讃えているのである。

教会ではすべてが「どぎつい」のだがその理由がわかってすっきりした。生命とその豊穣を讃えているのである。

back to Malta

I come back to Malta after one year of absense. Seeing old friends, visiting sites I am familiar with, eating out at familiar places, walking along the coastline make me feel at ease. I like the sea, the green, and stones.

Water is an important part of the island

Water is an important part of the island

I took a walk around St. Paul's bay.

I took a walk around St. Paul’s bay.

生命の木のランプシェード

前日の結果を元に生命の木の型紙を修正した。本に掲載されていたパターンは端が切れていた(省略されていた)ので写真を元に補って完成させるとともに、形が現物とあまりに異なっているところがあったので、そういうところを直した。実際の所、印象はあまり変わらないが。確認のためA4サイズに縮小してクラフト紙に切り込んでみた。大きさが半分になったが作業時間も半分というわけには(残念ながら)いかず、40分ほどかかった。とはいえ、手軽に試作できるのはありがたい。自宅に持って帰って自慢した。部屋の隅に紙が破れかけている照明があったので試しに表から型紙を貼ってみた。偶然大きさが2面分あってきれいにはまった。結果を見て悪くないと思った。

試しに作ったものだが都合良く付いた

試しに作ったものだが都合良く付いた。1面がA5サイズ。

東大寺金剛力士像吽形像の右手

東大寺金剛力士像吽形像の左手をトレースしたものを放置していたので、時間を見計らってレーザーカッターで切ってみた。まぁまぁ上手くいったので説明を書くために元の像の写真を探したところ、自分の勘違いに気づいた。ずっと指が下向きになっていると思っていたのだが、実際には上向きだった。なぜこんなことになるのか。。ランプシェードにするために光が漏れる穴を開けたのだが、それを考え直さなければならない。下半分から灯りが放射されるようにしたのだが、指の向きを正しくするには時計回りの逆方向に90度回転させる必要があり、そうすると右上に穴があくことになる。修正せざるを得ないが、これを機会にいろいろなヴァリエーションを試してみよう。

この向きで使うことを考えていたが

この向きで使うことを考えていたが

実物はこの向きだった。やれやれ。

実物はこの向きだった。やれやれ。

生命の木 tree of life

3週間近く取り組んでいた「生命の木」が完成した。就寝前の一時を費やして少しずつトレースしていたので時間がかかった。いずれはプログラムを書いてヴァリエーションを自動生成するつもりで手でなぞっていたのだが、なかなか謎が解けない。もともと「世界文様事典」という本の83ページ目に載っていた文庫本より小さなサイズのイラストだけが手がかりだったので、輪郭をたどっているうちに実際にはもっと複雑な構築物なのではないだろうかと感じ始めた。木に花が咲いているものを描写したように思えた。そのことを確認すべく、一通り完成してから googleでイメージ検索したところ、実物の所在がわかった。本には「透かし彫り インド」としかなかったのだが、実物は Ahmedabad のモスクにあることがわかった。しかも、そこは一年ほど前に訪れたことのある所だった(Sidi Saiyyed Mosque)。困ったものだ。。ひとつ言い訳をさせてもらえば、そこを訪れたのは夜だったし、主目的は近くの交差点で交通渋滞の様子を学生らと観察することだったので、ほぼ休憩のために立ち寄ったそのモスクに注意を払わなかった。網膜に形は投影されていたと思うが、心には入らなかったはずである。そもそもこの透かし彫りに注目したのは2年以上前のことで刺繍のパターンにしたいなと思っていた。そういう意味では探し求めていたのだが、実際にその場に行った時に見過ごしてしまったのは残念である。とはいえ、こうして手元に置けるようになったのはうれしい。レーザーカッターでA3サイズの厚紙を切ったが一時間以上かかった。なんだかよくわからない。なぜこういうことになるのか。

Sidi Saiyyed Mosqueの窓飾り

Sidi Saiyyed Mosqueの窓飾りをレーザーカッターで作った

仁王像と並べてみる。ランプシェードとしては堅苦しいかもしれない。

仁王像と並べてみる。ランプシェードにするには堅苦しいかもしれない。