その他


野中郁次郎, 竹内広高著, 梅本勝博訳 :
知識創造企業,
東洋経済新報社, Mar 1996.

企業という組織の中でいかにして知識を創造していくかについて、暗黙知と形式知というキーワードを用いて、経済学・経営学・哲学 の知見を助けに、知識創造スパイラルとミドル・アップダウン・マネジメントという仮説を立て、実際の企業における知識創造の現場 において検証を行ったもの。
知識と情報の違いについて考えていた頃に読んだ。本書によると、「第一に、知識は情報と違って、「信念」や「コミットメント」に 密接にかかわり、ある特定の立場、見方、あるいは意図を反映している。第二に、知識は情報と違って、目的を持った「行為」にかか わっている。知識は、つねにある目的のために存在するのである。第三に、知識と情報の類似点は、両方とも特定の文脈やある関係に おいてのみ「意味」を持つことである」そうである。(1998.4)


Hofstadter, Douglas R.著, 野嵜昭宏, はやし・はじめ, 柳瀬尚紀訳 :
ゲーデル,エッシャー,バッハ,
白揚社, May 1985.

ゲーデルの不完全性定理において重要な概念である無限や自己言及,再帰を、絵画の分野で表現したエッシャーと、音楽の分野で表現 したバッハの両者を共に紹介することによって、読者をして直感的に理解せしめる構成になっている。
大部でとっつきにくいと感じるかもしれないが、そんなことはない。本書を読めば、ゲーデルの不完全性定理が理解できると同時に、 エッシャーとバッハについても造詣が深くなるという、お得な本である。(1997.7)


大村平著 :
実験計画と分散分析のはなし,
日科技連, Mar 1984.

題名の通りの内容である.きわめて平易.ところどころで筆者の考え方が述べられているのも面白い.
しかし,このような一般的な入門書は学問の現場ではどうも軽視されがちなのだが,それをあえて紹介したのは,この本が入門書でありなが ら,かなり深いところまで書いてあると判断したからである.三元配置分散分析まで説明した統計学の本はなかなかないし,ラテン 方格法についても触れられており,交互作用についてもきっちりと述べてある.説明にあたっては,平易な例を用いて行なわれ ており,理解は容易である.もっと早くにこの本に出会っていればと思わせる一冊であった.(1998.12)


野矢茂樹著 :
論理トレーニング,
産業図書, Nov 1997.

びっくりするくらい良い本である。研究者を目指している学生や、現役の研究者を自負している人全てにお薦めしたいくらい。研究者 というからには論文を書かなくてはならない。ところが論文を書くのは苦手って人は多いですよね。だから、作文技術だとか論文作法 なんかの本がすごくたくさん書店に並んでいる。しかし、これらの本を読んでみても、どうもピンとこない。大雑把なことと細かいこ とは書いてあるけど、中間の部分がかかれていない印象が私にはあるんです。中間の部分と言うのは、論文の本文の組み立て方という 意味ですが、従来の本は「論理的に書け」くらいしか書いてない。で、この本がその中間の部分を補ってくれる。これを読んでしみじ み、論理的に書くということの意味を知りましたよ。もちろん、論文を読むときにも役にたつ。
で、この本はさほど読まれてないだろうなあと思っていたらさにあらず、結構有名な本らしい。作者が業界では結構有名な人らしい。 語り口が面白いですよね。ちょっとファンになってしまいました。(1999.4)


安田雪著 :
ネットワーク分析,
新曜社, Feb 1997.

ネットワーク分析というと、最近ではコンピュータネットワークのトラフィック解析のことかと思う人が多数でしょうけど、本書は違 います。人間や団体など間にはたらく「関係」を分析するときの手法や具体例などが書かれた本なのです。
このネットワーク分析の思想は、構造主義にあります。つまり、あるものをそれ自体の性質で語るのではなく、それをとりまくものと の関係で語るということです。なるほど、構造主義というのは、人文・社会学の科学的な分析のための強力な武器であるとするならば、 ネットワーク分析は、構造主義の適用例として実に適切であると言えそうです。
本書では、数学的な分析の過程は記述されていません。それが残念なところです。で、数理的な手法に重点を置いてある書は紹介され ているのですが、絶版であるとのこと。まことに残念です。(1999.5)


野矢茂樹著 :
無限論の教室,
講談社現代新書, Sep 1998.

ファンになったので、買いました。ゼノンのパラドックスからはじまって、ゲーデルの不完全性定理に終わるという構成。個々には知っ ていることであったし、大部分は「ゲーデル・エッシャー・バッハ」に書いてあったことだが、スタイルが、学生2名と教授の講義形 式になっており、標準的な新書の頁数であるため、面白く、読みやすい。(1999.5)


三浦謹一郎著 :
DNAと遺伝情報,
岩波新書, May 1984.

小野さんからもらったのだけど、それは随分むかしの話だったような気がしますな。高校時代は生物は好きな教科であったのだけど、 そのころに学んだことが書いてあるというイメージ。ただし、ところどころ門外漢の私には理解し難い術語が出て来るので困った。(1999.5)


野崎昭弘著 :
詭弁論理学,
中公新書, Sep 1976.

なかなか面白かった。日常生活においてはなかなか詭弁って言えないし見抜けないものだけど、是非とも使いこなしたいものである。(1999.5)


酒田英夫、安西祐一郎、甘利俊一著 :
脳科学の現在,
中公新書, Sep 1976.

安西氏に興味があったので買ったものですが、最近は興味がうつってしまって、甘利氏的なアプローチの方が面白いと思う。(1999.5)


吉田洋一著 :
零の発見,
岩波新書, Nov 1939.

かなり昔に書かれたようだ。数学の歴史を書いた本とみました。高校生くらいのときに読むと丁度良いのではないでしょうか。(1999.6)


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