ひまわりの葉にある毛

3年生の理科において

ひまわりの観察がある。「よく見て絵を描きましょう」
「みつけたこと」「考えたこと」も書きましょうね。
絵を丁寧に描く子,観察記録の文字表現をする子,全体を手際よくまとめる子
それぞれ,それなりに良さがある。

それらの中で,「考えたこと」に,
「ひまわりの葉は,なぜざらざらの毛があるのだろうか」と
書いていた子がいた。これは面白い疑問である。
自分にもらった宿題として調べてみた。

ツバキの葉のように,滑らかな葉があるのに,
ひまわりの葉のように毛が生えている植物もある。
一体,何のために葉に毛が生えているのだろうか。

子どもたちの育てているトマトは茎に長い毛が生えている。
ワタの種は毛のなかに種子がある。
毛は葉だけでなく茎や種子にも生えているものがあることがわかった。
また,ハスの葉のように,水をはじいて(撥水する)しまう葉もある。
そうか,葉に振った雨水を落として葉が重くならないようにしているのかなぁ。
色々,考えさせられることである。

葉などにある毛(棘)はトライコームといって植物の環境適応のためにできたものある。
と書かれている。(植物生理学会,みんなのひろば)
これは奥が深い。

しかし,ここで葉に毛がある理由をまとめると,
1.水をはじくため
2.害虫から食べられないため
3.葉同士が引っ付かないため

つまり,共通して,植物の防御のためであろう。

発展した調査をすると,トライコームについて,
遺伝子レベルでの解析や変異種での研究が盛んに行われている。

小さな疑問が大きな世界へと拡がることだった。

2017.6.8 記
2017.6.10 改変