おとめカラー

6年生の理科の中で,水溶液の性質を調べる実験にリトマス紙を使う。
リトマス紙の変化は,青→赤,赤→青,どちらも変化しないことで,
それぞれ,酸性,アルカリ性,中性と分類される。

さらに,詳しく知るにはBTB(ブロモチモールブルー)のアルコール性水溶液を用い,
黄,緑,青(それぞれ,酸性,中性,アルカリ性)と変化することが分かる。

また,万能pH試験紙は12-14段階に水溶液のpHによって色が変わる。
子どもによって「pHというのは何ですか?」と聞いてくる子がいます。
「水溶液が酸性の元出し易い取り込みやすいかを,段階に分けて示したものです」

酸性か,アルカリ性か,調べるため,野菜の紫キャベツを使うことができます。
紫キャベツを刻んで水を少し加えてミキサーにかけると簡単に紫キャベツの汁が得られます。
細かい破片を濾過で除くと比較的濃度の高い指示薬が得られます。
または,熱湯で1,2分加熱すると簡単に紫色の汁が得られます。濾過の必要はありません。

酸性:赤
中性:紫~緑
アルカリ性:緑~黄

を示します。酸性の時の色は強さによってピンクになります。

色の表現

色の表現は難しいです。
何気なく,男の子が,「おとめカラー」と言いました。
前の女の子はそれとなく納得した様子でした。

おとめカラーを調べますと以下のことが分かりました。

乙女カラーは日本と外国(欧米)では色感覚と表現が違います。
日本では,乙女カラーは「乙女色」といわれ,元々乙女椿の花の色から来ています。

ところが,欧米では,豚の桃色(Piggy Pink)が基本に表現されています。
薄紅色がこれに相当します。

色見本のHEXで表しますと次のようになります。

比較して分かったことに,乙女色は少し黄色がかった色です。

男の子が表現した弱酸性の水溶液に紫キャベツ汁を加えた色は,ほんの少し黄色がかって見えました。
つまり,正確な表現でした。それを女の子が納得したかどうかは分かりませんでした。

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2021年1月17日 作成