編集後記(Web版)

上原 隆平
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

前回の会誌で, 文部科学省科学研究費補助金「特定領域研究」のプロジェクトである, 『新世代の計算限界 ---その解明と打破---』と,そのミニ集会を特集しました. 今回も引続きいくつかの集会について,いろいろな方にレポートしていただきました. 参加したかったのに出ることができなかった会議の様子を知ることができて, 私は非常にうれしいです. また,こうして見ると,理論計算機科学という分野がかなりの広がりを持っていることが感じられます. みなさんはいかがでしょうか.

広がりと言えば,最近は海外の国際会議に行ったときに, アクティブな日本人研究者に会える機会が増えてきたように思います. 特にドクターやマスターの学生さんが堂々と参加・発表されているのを見ると, とてもうれしく思います(年寄りくさい感想ですね…). みなさん英語がうまいのがうらやましい限りです. 実際,パスポートさえ忘れなければ, 海外に行くのは本当に簡単になってきました (私はパスポートを忘れたことはありませんが,必要なビザを取り忘れていたことは2回あります. 最終的にはどちらも入国させてもらえましたが, 入国審査でけっこうモメます.くれぐれも,真似しちゃいけません). 私自身も,今年度は JAIST の浅野先生の『類稀なる作文力』により, スイスの ETH に1カ月(10/22〜11/22),アメリカの MIT に1カ月(12/25〜1/25)と滞在させていただいて, 非常にラッキー&ハッピーでした.

MIT Building 32

上記の日程をよく御覧になるとわかりますが,このLA会誌は MIT 滞在中に ほとんどすべての編集作業を行ないました. この原稿も MIT の変な形のビルの6階の窓際で書いています. (本当に「変な形」なので,写真をつけておきます. 地図上ではおおむね60角形くらいです.よく迷います.) みなさんから原稿を集める作業も,試し印刷も,日本の印刷業者への対応も, 全部地球の裏側でできることに感慨を覚えます. 言い訳ができなくなってきた,とも言えますが. また,今回の会誌も Webページ から閲覧できるようにする予定です. まさに今,W3C本部の真上に座っているので, これはサボれないですね.

最後になりましたが,快く原稿をお寄せ下さった五十嵐先生を始めとする 諸先生がたに深く感謝致します. また会誌の作成に際していろいろと手伝って下さった,LA事務局の先生がたにも あらためて御礼申し上げます. 次号は京大の宮崎さんにバトンを引き継ぎます.

編集責任者: 上原 隆平(北陸先端科学技術大学院大学)


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Last modified: Wed Jul 20 17:09:19 JST 2005
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