★電車でハプニング? (2000年12月17日
今日は、午前中だけミュンヘンに滞在し、お昼前に電車でニュルンベルクへの移 動となった。ホテルから駅まではちょっと歩くけど、散策気分で重い荷物をもっ ての移動となった。ミュンヘンの中央駅からニュルンベルクまではICといって日 本でいう新幹線のような特急が走っている。時間にして約1時間半で着くらしい。 さて、電車の切符なのだけど、僕はドイツ語をそんなに話せるわけではないので、 切符を買うのが大変だろうという予測があった。旅行代理店に購入してもらおう とはじめ思っていたのだけど、手数料が結構とられることがわかり困っていたと ころ、同僚のステファンが切符を購入するときの文章をドイツ語で紙に書いてく れるという。しかも、出張のときに彼が買って来てくれるといってくれたが、そ れは丁寧に断った。というのは、やっぱり冒険心が騒ぐというか、自分で買って みたかったからである。さて、ステファンに書いてもらった紙を持って、チケッ トカウンターへ。英語が通じるようだったけど、紙を一枚見せて、2人分のチケッ トが欲しいといったら、すぐにわかってくれたようで2枚のチケットをくれた。 2人で10 DM(ドイツマルク)。やすーい。実に安すぎる。1 DM = 約50 yenと考 えれば、2人で500円か! (今、思えばこのときに気づいておけばよかったのだけど、この後に大きなハプ ニングが起ころうとは知る余地もなかった。)

さて、切符も買ったし、駅で簡単な食事を取り、定刻通りにミュンヘン駅を後に した。電車はとってもきれいで、北陸にある サンダーバード のようだった。 これで500円か、異常に安いね、と2人で話していた。実際、物価もかなり安かっ たので疑うことをちょっと忘れていたのかもしれない。 電車で少しうとうとしていたら、切符の拝見が来た。 ポケットから2人分のチェケットを取り出し、添乗員に渡すと、「指定券の他に" チケット"を見せてください」といってきた。 「え?」僕は約1秒間凍り付いてしまった。「*指定券*ではなく、*チケット*?」 なんのことだと思い、これがチケットでしょう!といったら、これはリザベーショ ン、つまり指定券のみでチケット(乗車券)ではないという。 いやな汗が流れて来た。「何?」うちの奥様は何事が起こったか全然わからない 状態になっていた。つまりこういうことか。僕等は指定券のみ購入して、無賃乗 車したってことか…。内心ヤバイと思った。 添乗員さんからは、再度、「チケットを見せてください」と丁寧に言われた。こ の言われ方には妙に意味があったように感じた。 困った挙げ句に、「僕等はこれしかもっていません。」といったら、態度が急変 した。後で来るから待っていてくださいという。 無賃乗車というと何かペナルティーがあるんだろうなぁと思い、内心不安になる ものの、チケットを何度も見てみる。そうすると、片隅に小さな文字で「リザベー ション」とだけ書いてある。ガーーン。もっと早く気づくべきだった。 どおりで安すぎるわけだ。

しばらくすると添乗員さんが来た。 僕も無賃乗車ではないことを主張するため、事情を説明した。 まず、駅のチケットカウンターでステファンに書いてもらった紙を見せて、この チケットを買った。あとはこの電車に乗った。チケットではないのを知らなかっ たので、今ここでチケットを買えますか?」と丁寧にきいたところ、買えるとい う返事を頂いた。この返事を聞けて、内心、ほっとした。 結局、2人で150 DMの料金を取られた。安過ぎもなく高過ぎもなく。 添乗員さん曰く、ステファンの書いてくれた文章は、「??日、**時xx分発ニュル ンベルク行きのIC2名分のリザベーションを取りたい」とあり、これでは指定券 のみになってしまうよ!とのこと。ステファンをちょっぴり責めたい気持ちにも なったけど、彼は親切でやってくれたわけだし…。やっぱり自分の確認不足に問 題があったんだろうなぁ。だけど、日本だったらこの程度の文章でも乗車券+指 定券を売るよなぁと心の中で思った。

冷や汗も無くなった頃には、もうニュルンベルクに到着していた。 嫌なことは早く忘れよう!

Created by M. Unoki, 20 Dec. 2000
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