★ニュルンベルクのクリスマスフェアー (2000年12月17日
ニュルンベルク駅をおりたら、すぐ目の前が城門になっていた。 少し早い時間だけど早めにチェックインして、街を散策しようとそそくさとホテ ルに向かった。 ホテルは駅からすぐそばて、しかもニュルンベルクの中心街が目と鼻の先にある ところだった。チェックインして部屋に荷物を置くと、すぐに散策にでかけた。

駅正面には、ケーニヒ門という昔の城壁で囲まれた、市街への入口がある。ここ を抜けるとすぐに、クリスマスを祝うお店で賑わっていた。恒例のグリューワイ ンのお店の他、クリスマスを祝うモニュメント等盛り沢山だった。城壁のゲート を抜けると、ケーニヒ通りという大きなメインストリートに出た。ここにも沢山 店が並んでいた。普通の商店街の他に出店やら何やらでとにかくすごい人だった。 ここをつき抜けると右手に聖ローレンツ教会がある。すごい歴史のある建物で、 中に入るとさらにその凄さが増していた。何と言っても、天蓋から吊されている レリーフがとってもきれいだった。資料によると、1270年から1477年にかけて建 築されたゴシック形式の教会で、このレリーフはファイト・シュトス作の受胎告 知だそうな。

次に、教会から遠くに見える城に向かっていくと、フラウエン教会と中央広場、 美しくの泉がある。ここがニュルンベルクで一番賑わっているクリスマスフェアー のようだ。あまりの人混みで先に進むのが難しいくらいだった。日がくれる前に どうしてもみたいものがあったので、ここには目もくれずに直進した。目的はた だ一つ、カイザーブルク城を見ることだった。理由は、ミュンヘンでみた城のふ がいなさ?に、ここでしっかりとした城を見たかったからである。 城に近付くにつれ、坂道が急勾配になっていった。城は相当、古いようで修復工 事を何度かされたような造りになっていた。城のてっぺんに着くと、ニュルンベ ルク一帯を一望でき、なんともすばらしい光景を見ることができた。やっぱり城 はこうでなくっちゃ。

今度は城から下城?して、街に降りた。城から駅までの道は1 kmあるかないかの 短い距離なのだけど、建物と人混みでかなりの距離に感じた。 再度、中央広場により、人混みをかき分けて一軒一軒、出店をまわった。 気に入った物があれば、食したりしてみた。やっぱりここでもソーセージがおい しかった。ドイツでは、ニュルンベルクといえば、ニュルンベルクソーセージを 思い浮かべるほど、ソーセージが有名らしい。ちょうど小指ほどの長さのソーセー ジをかりかりに焼いたもので、これにたっぷりとマスタードをかけて食べるととっ てもおいしい。もちろん、ビールも一緒に飲めれば、もう文句のいいようなし! ここでは、ソーセージ以外にも、とうもろこし焼きや、レープクーヘン(甘いお 菓子)などいろんな食べ物があった。そうそう、このレープクーヘン (Lebkuchen)は、ドイツは数少ない名物の一つである。ドイツではお土産を買う のにとっても困るほど名物が少ないのでとっても貴重なお土産品だと思う。

沢山、食べ歩きまわったわりに、夕方になるとしっかりと胃袋が食べ物を要求し てきた。うちの奥様と相談したところ、せっかく来たのでニュルンベルクの地元 料理を食べれるところに行こうということになった。イメージとしては、ビアホー ルのようなものでよかったのだけど、日曜日ということもありなかなか希望の店 が見付からない。バーガーキングなどはすぐに見付かるのだけどね。そうそう、 ドイツといえば、ちょうと今回の旅行前に狂牛病が発見されたばかりで、今回は 「牛」は可能な限り避けようと思っていた。なので、牛専門店は即刻パスとなっ た。純粋なソーセージには「牛」は入っていないはず(と信じて)なので、ニュ ルンベルクソーセージは問題視しなかった。歩きまわること30分位してようやく 1軒のレストランを発見した。かなり古い建物で城壁の一部とかしていたような 感じだった。一見高そうでとまどったけど、せっかくなので、ということでこの 店にした。

店に入るととっても広く、すごい人で賑わっていた。メニューを渡されると、中 を除いてみた。案の定、ドイツ語だけだった。昔習ったドイツ語を思い出しなが ら、メニューを眺めるものの、ほとんど分からない。 まずは店員にドリンクだけを頼み、再度、メニューとにらめっこになった。店員 さんには英語が全く通じず、困り果てた挙げ句、ゼスチャーで対応していたとこ ろ、向うから、片言メニューでいろいろといって来てくれた。どうもおすすめら しい。すると何でも豚のロースステーキがおすすめだという。 牛だったらどうしようと思ったけど、豚ロースだからいいかな?と思い、これを 頼んだ。あとはとにかく寒かったのでスープを頼んだ。 待つこと数分、スープが最初に届き、それを飲んでいる頃にメインが届いた。 テーブルの上に乗ったポークステーキは僕等の想像以上に大きいものだった。 最初、食べ切れるかな思う位の量だったけど、なんとか僕等の胃に収まってくれ た。量も凄かったけど、味も抜群だった。とにかくおいしかった。ここでは食べ 物の量のせいでビールは一杯しか飲めなかったけど、やっぱり予想したとおり、 各地で飲むビールで味が全然違っていた。日本でいうと日本酒の違いのようなも のだろう。 あとで調べて分かったのだけど、この店、焼きソーセージ専門店で1526年創業の 老舗だった。どおりでおいしいわけだ。そのわりに良心的な値段でgoodだった。 とにかく、満足な一日だった。電車でのハプニングなんてとっくの昔に忘れてた。

Created by M. Unoki, 20 Dec. 2000
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