★RYANAIRで行くブリュッセルの旅 (2001年7月20日
最近、こちらの友人の入れ知恵で、旅行代理店の斡旋なしで、自分アレンジの格 安旅行ができることが判明し、いろいろとチャレンジしているところ。 なんてったって、帰国まで残り1ヵ月弱なので、楽しめるうちに楽しんじゃおう と思って。

前回は、Crusaderという格安コーチ旅行会社でパリにいったのだけど、今回は、 RYANAIRという格安航空会社を利用して、 ブリュッセルに行くことにした。格安というとちょっと安全性が心配になるかも しれないけど、全然普通の航空会社と変わりない。あるとすれば、(1) 席が 自由席(早いもの勝ち)、(2) 機内サービス一切なし(サービスはあるけど有 料)、(3) チケットが貧弱(磁気化されていない)ってことくらい。あとは、 目的地別で異なるんだけど、空港が結構、市中心部から離れているってことかな。 でも、大丈夫。空港から市内まで遠い場合は、RYANAIRがちゃんと格安のコーチ を準備してくれているので心配なし。

こういうローカルな空港って、ヨーロッパのチャーター便が使うような空港なの で、日本人なんかまず、見かけません。このRYANAIRって最近、他の格安航空会 社 go-airline(BA系)やbuzz(KLM-UKの別会社)を差し置いて、奮闘している そうな。これら3つとも、London Stanstedを本拠地にして、西欧、中欧を網羅し ているけど、路線での重複は避けているみたい。で、気になる値段だけど、 London Stansted → Brussel までの往復で、ずばり一人£49(日本円で約9 千円)、空港税込で一人£66(日本円で約1万2千円)ってところ。安いでしょ う。石川だったら、小松 -羽田間の片道料金ってところですね。空港税がなかっ たら、もっと安くあがるんだけどね。

さてさて、今日は早速、2泊3日の計画でブリュッセルへ。London Stanstedを出 発し、目的地のBrussels charleroi airportへ。ここは、ブリュッセル中央駅か ら南へ約50 km離れたところにある空港でRYANAIRしか飛んでないみたい。飛行時 間にして約1時間、時差を入れて2時間で現地に到着した。ちょうどお昼過ぎだっ た。ベルギーではパスポートコントロールでパスポートにスタンプを押さないと いう話を聞いていたんだけど、ここではしっかり押してくれた(パリも押してく れないらしい)。EUの人達はほとんど無審査での通過なので、時間をかけて、審 査、スタンプを押されてたのは僕等くらいだったけど…。

さて、ゲートを出てすぐに、到着後30分に出発するというコーチを探すことにし た。所持金がポンドしかないので、現地通貨を得るために、ATMを探したのだけ ど、どこにも見当たらない。空港関係者に聞くと、そんなのないよ〜だって。ポ ンドも£20(£10札1枚と£5札2枚)しかもっておらず、どうしようかと悩んで いると、ちょうどEU諸国の通過からBF(ベルギーフラン)への両替マシーンがあっ たので、これを使うことにした。こうなるんだったら、スタンステッドで両替え するんだったと反省するも、もう遅い。コーチが一人250 BF(ベルギーフラン) という事前情報を得ていたので、自分の頭の中で、£20 → 円 (£1=180 yen) → BF (1 BF = 2.7 yen)で計算してみると、ぎりぎりなんとかなると思い、両替 えするも、£5札を受け付けてくれない。ガーーン。£10で約600 BFに両替し、 これでなんとかなるかなぁと心配しながらコーチへ向かう。チケットはコーチの 中で購入でき、2人で片道500 BFとられた。ぎりぎりセーフだった。後で知った のだけど、£でも購入できたみたい。いらぬ心配をしてしまった…。

コーチで約1時間位移動すると、目的地のブリュッセルへ到着した。場所は、中 央駅ではなく、メトロで4駅分だけ外に外れたMaalbeek駅のすぐそばだったけど、 比較的移動に便利なところだった。すぐにATMを見付け、現地通貨をゲットとし、 メトロで目的地のグランプラス(中央駅近くでブリュッセルの一番の観光スポッ ト)へ。ここまで、ホテルの話に一切ふれてなかったんだけど、実は、ホテルも インターネットを使って予約しちゃったんです。日系、現地系、いろいろとみた んだけど、フランス語を良く知らないし、ベルギー観光協会などを調べると、手 数料無料で予約してくれるところがあり(ベルギーアラカルト)、そこに頼んだ んです。しかも週末料金で割引あり(ツインで料金3950 BF)、グランプラスに 窓が向いているグランプラスで唯一のホテル(絶景)で、朝食付きというところ。 名前をSaint-Michelというんです。地球の歩き方を調べて後で気づいたんだけど、 ここ、ちょうど読者投稿でも勧められていた場所なんですよ。

グランプラス到着後、 i でマップをもらい、一通りの情報を得てから、 Saint-Michelへ。ここは、ブラバン公の館の一部で、「運命の女神」という軒名 だそうな。カウンターでチェックインを済ませ、一路、自分らの部屋へ。ちょう ど2階、日本でいうと3階の眺めのいい部屋で、前方にグランプラスの広場、右手 に王の家、左手に市庁舎と絶好の眺めのところだった。夜はちょうどここでカー ニバルが開催されて、超ラッキーだった。

チャックイン後、すぐにグランプラスの観光にでかけた。聖ジャン・デュ・ベギ ナージュ教会、聖カトリーヌ教会、EU本部、サンカントネール公園、凱旋門をみ てまわった。ここの凱旋門は1900年になってからできたらしく、パリにあるもの とはちょっと違うみたいだった。他にもオートワールドやサンカントネール博物 館、ブリュッセル公園、国会議事堂などをみてまわったけど、改修工事中が多く、 ちょっと残念だった。それでも、サン・ミシェル大聖堂はすんごく大きく、今ま でみたなかで1、2位を争う位の大きさだと思う。ちょうど鐘の音も聞けて気分は クリスチャン。

観光の後は、ホテルの地下にある 't Kelderkeという地元民御用達のレストラン で食事。フランス語のメニューしかなく、英語でいろいろと尋ねながらのオーダー となった。僕等はお肉におすすめスープをいただき、かなり満腹。僕はビーフス テーキ、奥様はアメリカン(牛のたたきみたいなもので、マヨネーズであえたも の)だった。メニューからは中身を予想できなかったけど、おそらく、うちの奥 様もステーキを食べたかったことだろう。僕の口にはアメリカンはちょっとあわ なかったし。

予想どおり、ベルギーの食事はどれもおいしかった。もちろん、ビールもね。今 日で3杯目となるビールを飲み、気分壮快。外に出ると、カーニバルが始まって かなり賑やかだった。早速、部屋に戻り、あとは部屋からカーニバルを眺めて、 ブリュッセルの夜を楽しむのであった…

Created by M. Unoki, 22 July 2001
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