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サービスイノベーションを通じて
社会をより良くしよう

白肌研究室 SHIRAHADA Laboratory
准教授:白肌 邦生(Shirahada Kunio)

E-mail:kuniosjaist.ac.jp
[研究分野]
人間の厚生のためのサービス研究
[キーワード]
サービスマネジメント、サービスイノベーション、組織論、技術経営

研究を始めるのに必要な知識・能力

関心のある社会的問題について、「なぜそれが問題なのか?」、「どうしてそのような問題が起きると思うか?」を自分なりにセットで考え、説明をすることができる学生を歓迎します。

この研究で身につく能力

私の研究室のテーマは、より良い社会づくりのためのサービス研究です。問題発見のために、現場に出て行くことを推奨するので、研究を通じて社会性や問題発見能力を身につけていけると思います。さらに、研究のデータ取りにおいては、現場を説得する過程も経験することになると思いますので、多様なレベルで自分の研究を(噛み砕いて)説明することができるようになると思います。あくまで自分次第ですので、学生には相応の積極性が必要になります。

【就職先企業・職種】 県庁、ITコンサルティング企業、など

研究内容

 既に成熟しつつあるサービス経済は、単に経済性を追求する段階から、社会、環境の福利、質向上をも目指した変革的サービス経済(Transformative Service Economy)を実現していく段階に直面しています。
 こうしたサービス経済の成熟化への内省を含んだ包括的なサービス研究の領域としてTransformative Service Research (TSR)(Anderson et al., 2012)が提案されています。これは人間にとってのWell-beingに注目し、その上でサービス活動を捉え直すことを主な目的としています。
 TSRは「個人やコミュニティ、システムに至るまで、消費に関わる存在のWell-beingに良い変化を形成することに主眼をおく研究」と定義されています。TSRはWell-beingに関する潜在的・実際の影響に焦点を当てていることが特徴で、私はAndersonらの中で、次のTSR特有の分析単位を提案してきました。

  1. サービス提供主体:サービスセクター、特定組織、個人サービス提供者等が該当。
  2. 消費主体:人間としての個人、集団だけでなく、エコシステムも含む(例えばShirahada & Fisk(2011))。それらは様々なアクターを内在しており、相互作用を実践。
  3. マクロ環境:サービスと消費者の実在に影響を与える政策、文化、技術、経済環境など。
  4. アウトプット:サービス効果としてのアクセス性、脆弱性の緩和、ウェルネス、幸福、生活の質、公平さの維持、格差の減少といった人間のWell-beingに関わる要素

 これらの視点を基に様々な価値共創プロセスを分析することがTSRの目的で、研究室ではこれに関するテーマを研究しています。

対象トピック例:

  • 買い物支援を始めとした地域共助のサービスシステム
  • 新興国の医療知識の普及のためのサービスシステム
  • SATOYAMAにみる持続可能なサービスQ         など

私たちは下記を共通に意識しながら研究を進めています。

人間の経済活動は主体間の価値共創が基盤であり、その上ではgoodsもservicesも価値共創実践の手段に過ぎない。
この価値共創のプロセスに関して(あるいはそれを利用して)いかにイノベーションを起こせるかが重要である。
これには経済的価値の議論を越えた社会に対して訴求する価値も含み、個人・企業・非営利・都市・国家・地球という多様な分析視点をもって取り組むことが重要である。
研究テーマは多様にあり、学生の皆さんと共に問うて、研究していきたいと思っています。

主な研究業績

  1. Michitaka Kosaka and Kunio Shirahada Ed. Progressive Trends in Knowledge and System-Based Science for Service Innovation, IGI Global, 2013
  2. Laurel Anderson, Amy L. Ostrom, Canan Corus, Raymond P. Fisk, Andrew S. Gallan, Mario Giraldo, Martin Mende, Mark Mulder, Steven W. Rayburn, Mark S. Rosenbaum, Kunio Shirahada, and Jerome D. Williams, Transformative service research: An agenda for the future, Journal of Business Research, 66(8), pp. 1203-1210, 2013.
  3. Kunio Shirahada and Kazuma Hamazaki, Trial and Error Mindset of R&D Personnel and its Relationship to Organizational Creative Climate, Technological Forecasting and Social Change, Vol. 80, No. 6, pp. 1108–1118, 2013.

使用装置

  • 持続可能なサービスの設計
  • 地域活性化のためのサービス設計
  • 技術経営とサービスの融合
  • サービスマーケティング手法開発
  • サービス人材のマネジメント

研究室の指導方針

毎週ゼミを行い、自分と関係ないテーマの発表においても議論できるように推奨しています。研究室の外に出て多くの人と研究意見交換をすることを求めますので、歯を食いしばってでもついてこれるようにしてください。なお、余程のことが無い限り、私からはテーマを与えません。自分で関心ある問題を魅力的に説明し、研究を進めていくことを学生には期待します。

[研究室HP] URL:http://www.jaist.ac.jp/~kunios/index.html

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