本文へジャンプ

システム思考を身につけ、
知識社会で活躍しよう

吉田研究室 YOSHIDA Laboratory
教授:吉田 武稔(Yoshida Taketoshi)

E-mail:yoshidajaist.ac.jp
[研究分野]
システム方法論、ナレッジマネジメント、サービスシステム
[キーワード]
システム思考、サービス、適応的熟達化、学習プロセス、情報システム、観光活性化、地域活性化

研究を始めるのに必要な知識・能力

システム方法論とナレッジマネジメントの基礎知識、論理思考力、コミュニケーション力、やる気は必須です。研究内容に応じて、情報学、経営学、マーケティングやサービス科学、統計解析やテキスト分析ソフトウェアなどの基礎知識が必要です。

この研究で身につく能力

システム方法論を軸に、学生の興味に応じたいろいろな研究を実施し、次のような能力が身につくことを期待しつつ研究室内教育をしています。システム方法論の適用でよりよい成果を出すためにはナレッジマネジメントが不可欠です。そのため、システム方法論とナレッジマネジメントの基本的な考え方と応用が理解できます。論理思考力やコミュニケーション力が身につきます。これらの総合としてシステム思考が身につきます。さらに、サービスシステムの研究では、価値共創の基本的な考え方を用いたシステム分析や設計が理解できます。以上の知識や能力は、例えばシステムエンジニアとして、情報システム開発の上流工程や、各種コンサルタントとして、顧客価値の共創において発揮できます。

【就職先企業・職種】 (前期課程)システムエンジニア、コンサルタント、営業スペシャリスト、(主に後期課程)大学教員

研究内容

 システム方法論は、知識創造により組織の持続的発展を支援するよい道具でありながら、あまり活用されていません。この方法論の理論を構築し、普及させる研究をしています。適用事例は、観光活性化であったり、情報システムの運用・保守サービスであったり、図書館サービスであったり、様々です。学生が興味を持って取り組める事例を学生自身に決めてもらいます。
 システム方法論の適用は表面的には問題解決活動の繰り返しのように見えるのですが、実はその本来の役割は経験からの学習プロセスにあります。私の研究では特に、価値の学習プロセスに注目します。人は、事実と価値にもとづき意思決定します。その際、判断の意味を考えることが、いわゆる適応的熟達者になるために重要です。事実にもとづいた判断は論理的でなければいけません。一方、価値は、各人のこれまでの経験から意識的に、そして無意識的に作り上げられています。この価値形成のプロセスは環境に影響を受けます。例えば、大学での真理探究を目指した研究では、論理的に振る舞うことが要求されます。企業における製品開発では、ユーザの主観、企業ビジョンや経営戦略、マネジメントの方針等に影響を受けます。さらに自身の情動も絡んできます。このような知識創造と意思決定における創造と判断の意味を考える際に、論理性を付与するのがシステム方法論の役割です。
 このようなメカニズムを、システム方法論とナレッジマネジメントの観点から考察する際に、システムとシステム思考という概念が鍵になります。システムは、互いに関係する2つ以上の要素があり、それらの特徴だけでは説明できない全体的な特徴があるという概念で定義されます。このような「システム」概念を徹底する考え方はシステム思考と呼ばれます。システムの定義から、要素と全体の間の関係は複雑で、システムの全体的特徴に直接的に作用することはできません。我々には、対象であるシステムをよく見て、その結果に応じて要素および要素間の関係に作用し、その結果としての全体の特徴の変化を観測することのみが可能です。このような観測は意識的または無意識的になされ、原理的には、徐々に対象を知っていく、すなわち対象と一体化していくことになり、よりよい知識創造と意思決定ができるようになります。
 例えば、情報システムの運用・保守サービスをここで説明したシステムとして捉えます。この研究ではサービス・ドミナント・ロジックの考え方を前提知識とし、ユーザとの価値共創の視点から運用・保守サービスを根本的に見直す研究を、博士後期課程の学生と一緒にやっています。

主な研究業績

  1. Wen Zhang, Xijin Tang, Taketoshi Yoshida: TESC: An approach to Text classification using Semi-supervised Clustering. Knowledge- Based Systems, Vol.75, pp.152-160, Feb. 2015.
  2. Ayako Sawada, Taketoshi Yoshida: Reducing costs of knowledge transfer in tourism development using historical materials. International Journal of Knowledge and Systems Science, 4(2), pp.16- 25, April-June, 2013.
  3. 吉田武稔:探究と学習のプロセスとアイデンティティの確立に関する考察。経営情報学会2015年秋季全国研究発表大会、11月28日, 29日, 沖縄, 2015.(4ページ)

使用装置

例えば、統計解析ソフトウェアSPSS

研究室の指導方針

システム方法論を適用して、自身が興味をもって取り組める研究の方向性を決めることから始めます。研究に必要となる基礎知識については、システム方法論を手始めに、適宜、勉強会を開催します。1か月に1度は、研究の進捗報告会を開催します。研究内容について、他者に伝え、議論することが、研究の質を高めます。研究報告会で積極的に発表し、議論しながら、論理思考力やコミュニケーション力を磨き、同時に研究の楽しさを体感しましょう。特別な用事がない限り、研究室で勉強し、研究するようにしましょう。

[研究室HP] URL: http://www.jaist.ac.jp/~yoshida

ページの先頭へもどる