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10月9日(木)に開催‼︎ JAISTシンポジウム~「知」で突き抜ける。北陸の未来を創るリーダーの次の一手

概要

開催日時:2025年10月9日(木) 14:00〜16:30
会場:金沢商工会議所 大会議室(金沢市尾山町9-13)
主催:北陸先端科学技術大学院大学 未来デザイン研究センター

2025年10月9日、金沢商工会議所にて「大学院での学びを経たイノベーターたちのリアルストーリー」をテーマに、JAISTシンポジウムを開催いたしました。

VUCA時代において、企業も個人も常に「次の一手」が求められる中、本シンポジウムでは地域イノベーションの最前線で活躍するリーダーをお招きし、大学院での学びがどのように彼らのキャリア、ビジネス、そして地域社会に革新をもたらしたのか、そのリアルなストーリーを共有していただきました。

開会挨拶

寺野稔 北陸先端科学技術大学院大学 学長 

開会挨拶では、地域におけるイノベーションの重要性と大学院での学びの意義に触れ、地域で活躍する修了生や関係者を迎えて開催するシンポジウムへの期待を述べました。


ゲストトーク「大学院での学びを経たイノベーターのリアルストーリー」

第一部では、3名の経営者が登壇。それぞれが大学院での学びをどのように実践に活かし、事業やキャリアの転換を図ってきたのか、体験談を語っていただきました。

浜田代表取締役 IXホールディングス株式会社 代表取締役社長

「大学院での学び直しとその後の事業展開」をテーマに、大学院での研究を通じて、同族経営(王政)から経営理念を共有する理念経営(立憲制)、さらに幹部が自律的に経営を担う同志経営(自治制)へと進化する独自の経営モデルの構築について紹介されました。また、このモデルをグループ各社で実践し、成長を遂げたプロセスを解説されるとともに、各社がこのモデルのもとで取り組む「地域イノベーション」についても紹介されました。



佛田利弘 株式会社ぶった農産代表取締役会長

「農業の伝統技術(ローテク)と先端技術(ハイテク)の融合」をテーマに、JAISTのMOT(技術経営)コースでの学びを基盤に、有機農法や「かぶら寿し」など熟練農家の匠の技(暗黙知)をスマート農業技術でデータ化・形式知化する独自のナレッジマネジメントモデルを紹介されました。さらに、このモデルを通じた農業経営の変革と地域イノベーションの実践について紹介されました。




福島健一郎 アイパブリッシング株式会社代表取締役

JAISTで培った情報科学や自然言語処理の「理性」と、起業後に磨いた「感情」やビジネスの面白さを両立させる力の基盤が大学院で形成されたことを強調されました。その実践例として、市民が開発したゴミ出しアプリ「5374(ゴミナシ)」が金沢から全国140以上の都市へ広がった事例を紹介され、市民主体のオープンデータ活用による課題解決の可能性を示されました。






特別講演「地方でイノベーションは生まれるのか」

西村訓弘 三重大学大学院 地域イノベーション学研究科教授

三重大学の「西村ゼミ」における教育の根底と、「地域イノベーション学研究科」の教育の特徴として「サンドイッチ型教育」「プロジェクト・マネジメント教育」を紹介されました。
さらに、人口減少を「好機」と捉え、社会システムを変革する「ポスコロSIP」の構想を語り、地方から未来社会を創る重要性を訴えられました。



パネルディスカッション

シンポジウムの締めくくりには、講演をいただいた浜田氏、佛田氏、福島氏、西村氏に加え、JAIST知識イノベーション研究センター長 白肌、未来デザイン研究センター長 島田が登壇し、本学学長寺野の進行で議論が行われました。
「大学院での「学び直し」が「イノベーション」にどう結びついたか」をテーマとし、活発な議論がなされました。

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