やる気には支援を惜しまない環境があります

 法学部で商法などを勉強していた私が、全く畑違いであるJAISTの知識科学研究科に進んだのは、同研究科の西本一志先生が取り組まれていた、人の暮らしを豊かにするためのメディアづくりというテーマに惹かれたのが大きな理由です。学部時代にスマートフォン向けのアプリをつくっていたこともあって、文系から理系への転向には特に抵抗を感じず、「まあ、なんとかなるだろう」くらいの気持ちで臨みました。ただ現実には、理系の基礎知識が自分にないことで、辛く感じる局面もありました。例えば研究室で参加したハードウエアの開発コンペでは、他のメンバーとの共同作業にあまり貢献できなかったんです。そこで、できないことを無理に頑張るのではなく、まわりの人が苦手なことを見つけ、それを補うようにして力を発揮すればいいと頭を切り替えました。それからは徐々に上手な関わり方ができるようになったと思います。こういった面を含めて、JAISTでは誰かに教えてもらうのでなく自分で考え、解決するスタンスの大切さ学びましたね。

 もう一つ、JAISTで身についたのは、自分がやりたいと思ったことはハッキリ言うということ。そのおかげで西本先生の下で学会に参加するなどの貴重な体験をさせてもらい、2年間が非常に充実したものになりました。学生の希望に応え、支援を惜しまないのがJAISTのいいところだと思います。その後、「人の生活の支えになるサービスをつくりたい」という思いから弊社に就職しました。仕事の場でも自分の意志をしっかり伝えることができ、念願だった社内での研究に道が開けようとしています。

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