奥行き知覚要因に基づいてストロークにより遠近表現する
絵画風CG生成に関する研究



■ 研究の概要

自然画像を入力して絵画風CGを生成する手法につい て、画材のモデル化、ストロークの形状・色・配置などの検討をしてきた。
これは入力画像を多重解像度解析してストロークで絵画風CGを 生成するもので、生成した画像は絵筆の筆跡を良く表せたが、 遠近感に乏しいものであった。 この原因はストロークの生成・配置の決定に輪郭方向特徴のみを用いており 、対象の奥行き位置による描き分けを行っていない為である。
本研究では、人が画像から奥行きを得る要因を挙げ、その要因から絵画 における遠近表現技法を検討した。 そして、 自然画像と距離情報を入力として、距離と輪郭方向特徴を利用して ストローク形状と 色を決定することで自然な遠近感を表現することを試みた。

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松井将(mmasaru@jaist.ac.jp)