発表者：熊谷　裕也

タイトル：論文紹介

　Introducing Emotions into the Computational Study of Social Norms: A First Evaluation
　（Journal of Artificial Societies and Social Simulation vol. 4, no. 1,
　　http://www.soc.surrey.ac.uk/JASSS/4/1/2.html）

アブストラクト：
　
　情動は社会でも、個人でも重要な役割を担っており、それによって、
それら二つのレベルの分析がなされるようになった。特に規範と情動の
相互作用において、情動は社会規範の維持する手段であり、個人の情動
システムの規定に無くてはならない存在である。本論文では、この相互
関係の計算上の研究に基礎を置き、エージェントアーキテクチャ
TABASCOJAMのインプリメンテーションについて記述するものである。

実際の攻撃性の統制研究を再現する事が出来、規範の中断を備えた拡張
シナリオに置いても一貫したふるまいが達成された。

結論としては人間社会の振舞いを説明したり、シミュレーションする
ためには既存の情動を考えないモデルではいけないと主張する。

キーワード： social norms, appraisal theory of emotions ,process model 
ofemotions, layered agent architecture, simulation, JAM (BDI agent
architecture), micro-macro link, aggression control case study, 
deontic reasoning and human behaviour models