発表者:並川 淳 日 時:2/19 15:00 場 所:知識2棟2階セミナールーム 内 容:研究進捗状況の報告 アブストラクト: 最初に大域結合写像系とカオス的遍歴について解説する. 大域結合写像系のクラスタ状態は不変部分空間をなし, その不変部分空間が 吸引的性質と反発的性質の両方を持つときカオス的遍歴が起こる. このような吸引的性質と反発的性質の両方を合わせ持つ不変集合としては ミルナーアトラクタが知られている. それゆえカオス的遍歴はミルナーアトラクタ の間を軌道が経巡る現象であると考えられている. 次にその記号力学系バージョンである大域結合シフトを提案する. 大域結合シフトは計算機上で走らせた大域結合写像系の振舞いを記述している と考えられる. 現段階で大域結合シフトについて解っていることを簡単に説明し, 今後の展望について議論したい.