発表者：佐藤　尚
日　時：6/27(金) 15:00-
場　所：知識2棟2階セミナールーム
内　容：論文紹介

[1]　D. Challet and Y. -C. Zhang, "Emergence of cooperation
and organization in an evolutionary game," Physica A, Vol.246,
pp.407-418, 1997.

[2]　R.D'hulst and G.J.Rodgers, "Three sided complex adaptative
systems," adapt-org/9904003.

[3]　T.Platkowski and M.Ramsza, "Playing minority game,"
Physica A, vol.323, pp726-734, 2003.


アブストラクト：

　本発表ではMinority Gameを題材にしたいくつかの研究を
紹介する。Minority Gameとは、経済学における複雑系研究の
先駆者の一人であるW.B.Arthurが考案したバー問題から影響を
受けたD.ChalletとY.-C.Zhangによって1997年に提案された
モデルである。Minority Gameは非常に単純化した金融市場の
モデルと見なされ、発表以後、約６年ほどの間に様々な角度から
数多くの研究が行われた。本発表では、まずはじめに、Challetらの
オリジナルモデルを詳しく解説する。次に、オリジナルMinority
Gameを拡張した３選択モデルを簡単に紹介する。そして最後に、
Minority Gameをプレイする人間のグループが効率よく協調的に
振る舞うことを示した研究を紹介する。