担当:並川 淳 日時:2/3(火) 15:30- 場所:知識2棟2階セミナールーム 内容:論文紹介と研究進捗状況(?)の報告 アブストラクト: 近年, 様々な力学系においてカオス的遍歴が見出されている. これらの系では, 非常にゆっくりとした(多項式の形での)自己相関の減衰, リアプノフスペクトルの多くの値がゼロになる, アトラクタ痕跡への 滞在時間がべき分布を持つなどの性質が知られている. また, ごく一部の人達には, ルールダイナミクスの表現として カオス的遍歴が使えるのでは?という興味を持たれている. そこで今回は (1)カオス的遍歴に関するレビュー(主に論文[1]参照) (2)最近調べているモデルの紹介 (3)今後の展望(ルールとかゲームの話) の順に解説を行う. [1] K. Kaneko and I. Tsuda, ``Chaotic Itinerancy'', Chaos: Focus Issue on Chaotic Itinerancy, Chaos 13 (2003) 926-936.