担当:真隅 暁 日時:07/14(月) 15:30- 場所:コラボレーションルーム2 論文:A.Argyris et al., "Chaos-based communications at high bit rates using commercial fibre-optic links", Nature 438, pp.343-346, (2005) 論文は以下のリンクから入手可能です。 http://www.nature.com/nature/journal/v438/n7066/full/nature04275.html 内容:カオスを用いた情報通信についての実験に関する論文です。 強い非線形性を持った電気回路は、カオス的な振る舞いを示す信号を生成する(場合がある)ことが知られている。 情報通信関連の研究分野では、このカオス信号を使って、ノイズに対する頑健性を持った通信や、 情報の秘匿性を有する有益な通信を実現しようという研究がなされている。 先行研究では、ラボの電気回路レベルでのカオス信号の有用性が示されていたが、 まだ実世界の通信インフラ上での実験は行なわれていなかった。 今回の研究は、アテネにある全長120kmの光ファイバーネットワーク上で カオス信号を用いた情報通信のデモを行ない、その結果、ラボの電気回路と 同等のレベルのパフォーマンスを得ることができたというものである。