担当:真隅 暁 日時:11/26(水) 15:30- 場所:コラボレーションルーム2 紹介論文: S. Mori and M. Hisakado., "Exact scale invariance in the mixing of binary candidates in a voting sysytem." arXiv: 0806.0185v2 [phys.soc-ph] 19 Sep 2008 論文入手先: http://arxiv.org/abs/0806.0185 (リンク先には ver1 から ver3 の PDF ファイルがあります。 明日は ver2 を紹介する予定です。3つのバージョンで主な内容に変更はありません。) 概要: この論文は、様々な人間行動に多く見られる性質である、スケール不変性 という性質について取り扱った論文です。 具体的には、人間の投票行動に注目し、二種類のカテゴリーに分類された 多数の候補者に対して人々が投票を行なうモデルを作り、そのモデルが "rich-get-richer" メカニズムに従ってスケール不変性を示すことが述べ られます。 この投票モデルは、より一般的な「人間の予測行動とその結果」の間の関 係をモデル化することを意図して構成されています。論文では、実際の予 測行動の例として、JRA 主催の競馬レースの実データについて、レース前 の投票(すなわち馬券の購入)と結果(レースの結果)との間に、投票モデル で示した結果が成り立つことを確かめています。