担当:山田 広明 日時:03/10(火) 13:30- 場所:コラボレーションルーム2 内容:プロポーザルに向けて -共同注意における志向性の構成論的研究- 概要: 志向性は哲学や心理学の分野で古くから議論されてきたテーマです。 そこでは、志向性は心的現象(物理的な世界とは別の心的な世界で起こっているもの)として扱われ、自然科学の対象とすることは困難でした。 しかし、20世紀半ばから、心の哲学という分野で、志向性を物理的世界に位置づける(自然科学として扱える対象にする)試みがなされてきました。 その試みの一つとして、生物の器官や特性と同様に志向性を"機能"として捉え、進化的発達的に説明しようという立場があります。 また、志向される内容(対象)はその生物がおかれた"環境"に依存するという考えもあります。 これらを踏まえると、共同注意は志向性を考える上でのよい題材であるように思われます。 なぜなら、注意は志向性の端的な現れであるように思われますし、物理的・社会的な環境を状況として明示的に含み、進化発達の観点からも考えられます。 そこで、共同注意という現象を通して志向性の進化的発達的な説明を考察したいと考えています。 また、感覚-反射を超えて知覚-行為(そこには志向性があるように思われる)を考えるには、主体と環境とのダイナミクスを考える必要があるのでは?という問題意識からも、上記の問題を考えたい。 Presenter: Hiroaki Yamada Date&Hour: 10 Mar (Tue) 13:30- Title: A constructive study on intentionality at joint attention