日時:3月2日(火) 11:00-12:30 場所:コラボ2 (知識科学研究科2棟5階) 講演題目: 身体性に基づく知識構築:教育へのインプリケーション 講演者:鍋田 智広 氏 京都大学大学院 教育学研究科 教育認知心理学講座  日本学術振興会特別研究員(PD) http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/cogpsy/member/nabeta.htm 概要: 人間の学習において身体性は大きな役割を果たしているといわれている。 例えば,教育現場では,物事を覚えるには身体を用いて実際にその対象 を触ってみる,操作してみるといった学習方略の有効性が指摘されている。 こうした一般的知見があるものの,心理学,学習科学の分野では実践する ことの効果が体系的に検討されていなかった。また,教育においてはしば しば学習者の能動性の効果が強調されるものの,能動性が知識や概念の学 習に与える効果を調べた基礎研究は見あたらない。本研究では,発表者が 過去に行ってきた研究を身体性というキーワードから捉え直した上で,身 体性が概念学習・知識構築に与える影響についての認知心理学的知見を紹 介し,学習科学における位置づけと教育へのインプリケーションについて 議論する。