私たちのコラボレーションを理解・賢くする
<創造性支援・コミュニティ支援・異文化協力>


インターネットを活用するコラボレーション技術の研究は、人間の知的活動を支援する研究( 知能増幅IA:Intelligence Amplification)から発展してきました。わたしたちのコラボレーションを賢くするために、人間集団の問題解決プロセスを支援するデジタル環境の設計・方法論を研究しています。
そのため、人間理解を深める心理学・社会心理学・知識経営・技術経営・創造性研究から得られた知見を取り込みます。また、人工知能(AI)の成果を用いて人間の活動ログ・ソーシャルデータを理解し、人間支援に用いることも重要です。
研究の三本柱は3C(Creativity, Community, Culture)です。アイデア発想、人々の結びつき、異なる文化を理解・支援するコラボレーション技術が、人間中心のイノベーション基盤に貢献できると考えています。


以下に、近年の取り組みを示します。上記の主旨に合致するアイデアであれば、皆さんの柔軟・斬新なアイデアを歓迎したいと思います。 研究テーマとしては,人間の生活・能力に貢献できるテーマであれば,幅広く受け入れます.
メンバーにある学生さんの研究テーマをご覧ください.


Creativity:創造性支援、発想法~知識創造

アイデア発想法として知られるブレインストーミングやKJ法を支援する情報システムの研究を行っています。KJ法は創造的問題解決・デザイン思考に必要な発散的思考、収束的思考、評価という3つの思考形式をもつため注目しています。大画面共同作業環境を使用することによって、数百枚の意見データを用いた会議を従来の紙面上より効率的に行えます。近年、ゲーミフィケーションを用いてアイデア発想のモチベーションを維持する研究を行うなど、日常的な創造活動支援に注目しています。

Community:コミュニティ,場作り〜知識共有

技術経営においてインフォーマルなコミュニケーションをよくとるチームほど技術開発がうまくいき、そのチームは30m以内にいるほうが望ましいことが知られています。これはインターネットが発達した今日でも当てはまります。本研究室では、遠隔地でも良好なチームワークを維持できる環境づくりを目指します。分散環境における円滑なコラボレーションを支援するために、組み込みPC,センサデータ、機械学習を組み合わせ、お互いの状態を理解、空気を読むことを支援するシステムを開発中です。

Culture:異文化理解・協力~異なる知識・価値

グローバル化が進み、異なる文化背景をもつ人々の協力は重要です。そこで、情報システムなどを用いて、異文化理解・協力を進める研究を行っています。日本人とタイ人との異文化交流とタイ人同士の同文化交流との違いを自然言語処理(発話意図分析)で明らかにしました。またKinectセンサを用いて、プレゼンテーション中の身体・音声データを解析し、第二言語を用いた場合と母国語を用いた場合の違いを明らかにしました。異文化協力は次なる課題です。