Books written by JAIST Faculty Member

We introduce the books written by JAIST Faculty Members. The books are shelved in the Library and available for loan.
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移動縁が変える地域社会 : 関係人口を超えて
移動縁が変える地域社会 SHIKIDA Asami, MORISHIGE Masayuki, KAGEYAMA Yuki eds.
Publisher: Suiyo-Sha , 2023
ISBN: 9784880655543
OPAC Information
Author's Affiliation at the Time of Publication:
Professor / Transformative Knowledge Management Research Area
著者たちからのメッセージ

このたび出版した本の紹介です。書名は「移動縁が変える地域社会:関係人口を超えて」です。
今までの関係人口論が、「地域に役立つ人」の獲得に熱心だったことに対して疑問を投げかけました。役に立たない?、立ちたくない人が来てもよいではないか、という疑問から、この本の執筆が始まりました。多様な人々(移動者)が訪れてこそ、豊かな地域になるチャンスが訪れます。

  • この本の3つの特徴
  1. 移動縁という新たな概念を提示
    これまでの「よそ者論」や「関係人口論」を越える新たな概念として、著者たちがフィールドワークから協働で生み出した「移動縁」を提示しました。
  2. 多様な移動者たちを紹介
    都市や農村という枠組みを超え、地域にやって来る人々によってつくられる社会のあり方を解説しました。
  3. 観光も移住も考える
    観光だけでも移住だけでもない、さまざまな目的を持って地域にやって来る人々との付き合い方をわかりやすく説明しました。
移動者(よそ者)と地域の関係は多様になっています。地域は「移住」をゴールにするのではなく、さまざまな目的を持つ移動者の多様性を受け入れる寛容さと柔軟さが求められます。この本では、多様な関係人口に向き合うための方策と、その人材のバリエーションを紹介しています。

  • こんな方にオススメの1冊です
    • 関係人口について学ぶ大学生、大学院生、地域にかかわる研究者
    • 移住政策に行き詰まりを感じているまちづくりの実務家、行政関係者
    • 移住だけでなく、もっと気軽に地域とかかわりたいと考えている方
  • 執筆者(掲載順 *は編著者)
    • 敷田 麻実* (しきだ・あさみ)
       北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科教授。
    • 森重 昌之* (もりしげ・まさゆき)
       阪南大学国際観光学部教授。
    • 馬場 武(ばば・たけし)
       鹿児島大学法文学部講師。
    • 岩永 洋平(いわなが・ようへい)
       九州産業大学商学部教授。
    • 中島 修(なかじま・おさむ)
       前橋工科大学環境デザイン領域講師、ナカジマデザインスタジオ主宰。
    • 髙野 あゆみ(たかの・あゆみ)
       広告代理店勤務。デジタル広告のビジネスプラナー。
    • 田原 洋樹(たはら・ひろき)
       明星大学経営学部特任教授、株式会社オフィスたはら代表取締役。
    • 清野 和彦(せいの・かずひこ)
       参議院常任委員会専門員・国土交通委員会調査室長。
    • 影山 裕樹*(かげやま・ゆうき)
       大正大学表現学部専任講師、合同会社千十一編集室代表。


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Sustainable neighbourhoods for aging in place : an interdisciplinary voice against global crises
Sustainable neighbourhoods for aging in place Nestor Asiamah, Hafiz T. A. Khan, Pablo Villalobos Dintrans, Mohammad Javad Koohsari, Emmanuel Mogaji, Edgar Ramos Vieira, Ruth Lowry, Henry Kofi Mensah, Editors
Publisher: Springer, 2023
ISBN: 9783031415937
OPAC Information
Author's Affiliation at the Time of Publication:
Associate Professor / Creative Society Design Research Area
This timely book offers insights into how individuals can maintain their health while aging in their preferred homes and communities. It addresses global challenges such as climate change, infectious diseases, systemic violence, and extreme industrialisation. This is the first book to view these issues as threats to longevity and societal health from a sustainability perspective. It includes a range of content: commentaries, theories, case studies, and empirical data. The book's goals are to analyze the impact of these crises on neighbourhood characteristics and to explore how residents can use these features to stay healthy in their preferred locations. It also suggests interventions for well-being during crises. Designed for postgraduate studies, including MSc and PhD programs, the book is an essential resource. Each chapter presents thorough discussions of events, phenomena, and models. These are relevant to modern curricula in sociology, gerontology, urban design, environmental sciences, sustainability, aging studies, and public health.


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Knowledge in Servitization Management : a comparative view
Knowledge in Servitization Management H. M. Belal, Kunio Shirahada, Michitaka Kosaka, Olatunde Amoo Durowoju
Publisher: Palgrave Macmillan , 2023
ISBN: 9783031186868
OPAC Information
Author's Affiliation at the Time of Publication:
Professor / Transformative Knowledge Management Research Area
この本はかつてTKM白肌邦生教授の研究室に所属し2015年3月に博士(知識科学)を取得したH.M.Belal博士(現在は英国Liverpool John Moores University, Liverpool Business SchoolのReader職)が中心となって2023年に出版したものです.
さてビジネスとは何でしょうか.ニーズもつ人や組織に,モノや行為を販売すること?誤りではありませんが,重要な点はキチンと価値を届けられているかです.顧客が価値を感じたことをもって,企業はその(金銭的)対価を得るという関係がビジネスに必要です. 当たり前に思えるこの話ですが,意外にもその意識を明確に持つ企業は多くありません.なぜなら製品や何らかの人間の技が優れていれば,きっと顧客は満足すると思いがちだからです.この本はそういう企業のあり方に,難しい言葉で喝を与え,さらに企業がどう生まれ変わる必要があるかを説く研究書です.
2部構成で,始めの第1部は難しい言葉の整理,例えばSECIモデルやService Dominant-Logic,Product Service System(PSS),といった概念を説明・統合しています.そのうえで,どうすれば顧客の価値を真剣に考える社員を生み,そこから生まれたアイデアを組織内外でどう共有すればいいかのヒントとなる道筋を立てています. 後半の第2部はその道筋をもって,日本企とマレーシア企業事例を分析しています.日本の事例はいわゆるモノづくり企業が真に顧客の価値を考えていく組織に生まれ変わる過程が書かれています.一方マレーシアの事例は,価値概念の中でも顧客のウェルビーイング(幸せ)の視点が含まれており一段興味深い内容です.
研究書ですのでレベルは高めですが,これから企業に入ってビジネスリーダーにならんとする人は知るべき内容を多く含みます.少し難しそうだなと思った際は2-1期のサービス経営論を是非受講してみてください.


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コミュニケーション場のメカニズムデザイン
コミュニケーション場のメカニズムデザイン TANIGUCHI Tadahiro, ISHIKAWA Ryuichiro eds. ; NAKAGAWA Chihiro [et al.]
<INOUE Naoya: Chap. 7>
Publisher: Keio University Press, 2021
ISBN:9784766427738
OPAC Information
Author's Affiliation at the Time of Publication:
Associate Professor / School of Information Science
我々の日常は、人とのコミュニケーションに満ちあふれている。こうしたコミュニケーションを形式的にモデル化し、分析し、さらにより良いコミュニケーションを生み出すことができるだろうか。本書は、こうした目標のもと、コミュニケーションの中でも「議論」に焦点を当て、理論と実践の両面から多角的に分析をしている。本学の井之上准教授は第7章の執筆を担当し、自然言語処理の技術が議論の改善にどのように貢献しうるかを論じている。自然言語処理の基礎、最新の議論構造解析に関する研究や自動評価の研究の概要紹介、具体的な応用例までを幅広く取り扱っており、計算機による議論の自動解析というものに初めて触れる方へ、入門書として読んでいただきたい一冊である。


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Orange Data Miningではじめるマテリアルズインフォマティクス
Orange Data Miningではじめるマテリアルズインフォマティクス KINO Hiori, DAM Hieu Chi
Publisher: Kindai kagaku sha Co.,Ltd., 2021
ISBN:9784764906310
OPAC Information
Author's Affiliation at the Time of Publication:
Professor / School of Knowledge Science
「マテリアルインフォマティクス」は物質科学においてデータから知識を抽出する科学である。
今日,マテリアルズインフォマティクスが期待され,各分野でその取り組みが急速に進んでいる。しかし,マテリアルインフォマティクスは機械学習やデータマイニング手法を用いてるため,実践するにはまずはプログラミング技術を習得しなければいけない実情がある。 ところが,GUIベースのフリーソフト「Orange Data Mining」を使用すると,プログラミングを学んでいない人でも機械学習やデータマイニング手法を実践することができる。
本書は機械学習やデータマイニング手法をなるべく数式やアルゴリズムを用いずに説明し,主として向く物質科学の小規模データを題材として機械学習とデータマイニングの初歩を紹介する。なるべく多くの例を掲載し,手を動かし理解しながら,データからどのような知見を抽出できるかを体験することを目的とする。これから始める方に最適の一冊である。


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Epistemology for the Rest of the World
Epistemology for the Rest of the World Edited by Masaharu Mizumoto, Stephen Stich, Eric McCready
Publisher: Oxford University Press, c2018
ISBN: 9780190865085
OPAC Information
Author's Affiliation at the Time of Publication:
Associate Professor / School of Knowledge Science
認識論においては、長らく「知識とは何か」という問題が議論され、そこで前提される知識概念は知識述語の使用によって捉えられてきた。 しかし、その知識述語は英米圏においては当然もっぱらknow であった。そこには果たして問題はなかったのであろうか?  本論文集は、1.英語以外の世界の言語における知識述語には、知識の捉え方に違いはあるのか、2.もしあるなら、認識論へのその帰結はどう考えればよいのか、3.そもそも認識論と言語はどのように関係しているのか、などを探究し、議論する。 実験哲学の世界的な権威であるStephen Stich 教授とともに企画・編集した本作は、著名な哲学者と言語学者の論文を集めた認識論の新たな地平を切り開く学際的・国際的論文集である。


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あたらしい自分との出会い new self : 「自分らしさ」の発見、「多様性」の尊重、そして「協働」の実現
あたらしい自分との出会い new self KAWANISHI Shungo, MOTOYAMA Kotona
Publisher: 海象社, 2020
ISBN: 9784907717131
OPAC Information
Author's Affiliation at the Time of Publication:
Research Professor / Global Communication Center (KAWANISHI Shungo))
Senior Lecturer / Global Communication Center (MOTOYAMA Kotona)
新型コロナウイルスの感染拡大に見られるような、未曾有のグローバルな問題に対処するためには、「多様性」の必要性が今まで以上に希求されています。年齢や学歴、国籍や性別などに関わらず、一人ひとりが「自分らしく」生き、自分たちのできることを最大限に活用し、他の人たちと協働して問題解決に挑むことが必要不可欠です。その基盤づくりとして、社会的カテゴリーに先立ち、個の能力や人格における「多様性」を尊重することで差別をなくしていくことが望まれています。そのためには、社会を形成している私たち一人ひとりがまずは自分を変えていく努力が求められます。なぜなら、全ての人は「幸せ」になりたいと願って生きているからです。 この本は、「自分らしさ」の多様性が尊重されることによって差別をなくし、協働を通してより多くの人たちが幸せになるために私たち一人ひとりに何ができるかを、読者の方々と一緒に考えることを目的として書かれています。 自分らしく生きるために、よりよい社会づくりのために、そしてよりよい未来のために、一歩近づくきっかけをくれる本になるはずです。是非、手に取ってみてください。


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動かして理解する第一原理電子状態計算 : DFTパッケージによるチュートリアル
動かして理解する第一原理電子状態計算 MAEZONO Ryo, ICHIBA Tomohiro
Publisher: 森北出版 , 2020
ISBN: 9784627170315
OPAC Information
Author's Affiliation at the Time of Publication:
Research Prof. / School of Information Science (KAWANISHI Shungo)
著者グループが,さくらサイエンスプラン(2015-)や産学連携研究,化学系/物理系/マテリアル系実験グループとの教育協働を通じて構築した実習教程をもとに書き上げられた著作です。
共著者の市場友宏さんは,2019年度に本学博士後期課程(情報科学)を2年半で短期修了し,米国オークリッジ国立研究所の雇用で博士研究員として渡米されています。
第一原理シミュレーションの技術的チュートリアル書という内容を超えて,第一原理というコンセプト解説(1章),Linuxのコンパクトな実習(2章?3章),多体電子論の基礎となる解説(5章),協働プロジェクト管理に関する箴言(6章),インフォマティクスとのつながり(1章/6章)などが平易に解説されています。
著者グループの長年の協働経験をよく反映し,実験研究者,産業技術者など非専門家に対象に「スジをわかりやすく示す」ことが意識された評価の高い著述となっています。
「他の専門書にトライしたが,今ひとつスジが掴めなかった」という読者層に推薦できる内容です。


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自作PCクラスタ超入門 : ゼロからはじめる並列計算環境の構築と運用
自作PCクラスタ超入門 MAEZONO Ryo
Publisher: 森北出版 , 2017
ISBN: 9784627818217
OPAC Information
Author's Affiliation at the Time of Publication:
Professor / School of Information Science
著者が本学で開催したサマーサイエンスキャンプ(2009-2014),及び,さくらサイエンスプラン(2015-)での実習教程をもとに書き上げられた著作です。
「自作PC構築の経験ゼロ」だった著者は,本学情報科学研究科に着任後,2008年配属の研究室学生から教えてもらう形で自作クラスタ構築を身に着け,所属学生と一緒に試行錯誤しながら現在の運用レベルにまで到達しました。
このあたりの苦労話が著書中のコラムに活き活きと著述されています。
技術書としての「作り方マニュアル」という内容を超えて,スパコン利用にかかる各種コンセプト(1章),Linuxのコンパクトな実習(2章),研究室レベルでのサーバ運用に関する箴言(7章)などが平易に解説されており,この点で評価の高い著書となっています。
材料系シミュレーションや,人工知能/機械学習系のシミュレーションは,大変な普及を遂げてきており,情報系・シミュレーション系といった限定分野を超え,本学のすべての学系に浸透しつつあります。
本学スパコンの活用や,研究室での自作サーバ設置運用を検討するよいキッカケとなる著書として推薦します。


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音楽・数学・言語 : 情報科学が拓く音楽の地平
音楽・数学・言語 TOJO Satoshi, HIRATA Keiji
Publisher: 近代科学社 , 2017
ISBN: 9784764905382
OPAC Information
Author's Affiliation at the Time of Publication:
Professor / School of Information Science
我々はここ半世紀で,我々自身を顧みる有効な手段として計算機を手に入れた.実世界から隔絶された計算機の世界の中で,我々自身の心や脳の働きが模倣可能であるのか. 我々は今壮大な実験に乗り出している.計算機は我々自身を写し出す鏡になるかも知れない.それならば音楽も乗り遅れてはならない. 音楽が他のエンターテインメントと決定的に違うのは,音楽を認知する機能が脳に生得的に内在していると考えられるからである. もしそうなら我々が音楽を認知するしくみを鏡に写し出してみなければならない.本書は音楽専門の章,言語学に関わる章,生成的音楽理論の章とその応用の章と話題を展開するが, 一般的な読者のほかにも,既に特定な分野に詳しい研究者も対象とする.したがって各章を拾い読みできるようある程度独立性を高めた. 我々がこの本に託すのは「科学としての音楽」を議論する土台となることである.


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