未来創造イノベーション推進本部は11月18日(木)、17日(金)の2日間、ANAクラウンプラザホテル金沢において、9回目となる北陸発の産学官金連携マッチングイベント「Matching HUB Hokuriku 2022」を開催いたしました。
今年は延べ1,634名(オンライン含む)の方にご参加いただきました。また、北陸地域をはじめ約8社の報道機関にも取材いただきました。
ご来場、ならびにオンラインでご視聴いただきました皆様、ありがとうございました。

11月17日(木) オープニング

1日目は、「デジタル化と地方創生~北陸地域を活性化するDXとは~」を共通テーマとした特別講演とパネルディスカッション、そして学生のビジネスアイデアコンテスト「M-BIP」の最終審査が行われました。オープニングでは、本学寺野学長、馳石川県知事、山田副金沢市長、金井北陸経済連合会長より、それぞれご挨拶をいただきました。


開会のあいさつをされる寺野学長


馳石川県知事


山田副金沢市長


金井北陸経済連合会長

● 特別講演・パネルディスカッション
  共通テーマ「デジタル化と地方創生~北陸地域を活性化するDXとは~」

続いて行われた特別講演では、経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 アーキテクチャ戦略企画室長 和泉 憲明氏、株式会社テレビ東京ホールディングス常務取締役 経理・ネットワーク戦略・報道統括 吉次 弘志氏よりご講演いただきました。


「デジタル産業の創出と地方DXの推進に向けて
 ~デジタルアーキテクチャに関する政策展開~」
経済産業省 商務情報政策局 情報経済課
アーキテクチャ戦略企画室長 和泉 憲明氏


「放送ビッグバンの時代~テレビ局は乗り切れるか?」
株式会社テレビ東京ホールディングス常務取締役
経理・ネットワーク戦略・報道統括 吉次 弘志氏

その後、引き続き同テーマについて、いしかわスタートアップステーション連携事業であるパネルディスカッションを実施しました。(共催:公益財団法人 石川県産業創出支援機構(ISICO)) パネリストとして、特別講演の和泉氏、吉次氏に加えて、朝日メディアラボベンチャーズ株式会社 代表取締役社長パートナー 野澤 博氏、株式会社Asian Bridge 取締役/地域ソリューション事業部長 松田 悠氏、oVice株式会社 代表取締役CEO ジョン・セーヒョン氏の5名にご登壇いただき、デジタル化が地域社会にもたらす変化や価値について熱い議論を交わしました。ご来場いただいた皆様からも大変好評いただきました。


活発な意見が交わされたパネルディスカッション

● M-BIP最終審査

続いて、学生ビジネスアイデアコンテスト「M-BIP」の最終審査(プレゼンテーション形式)を行いました。北海道から九州まで全国から集まったファイナリストの学生達が19名の審査員を前に、プレゼンテーションおよび質疑応答に臨みました。プレゼンテーションを終えた学生からは、「審査員の方からの質問やフィードバックがとても参考になった」「緊張したがやり切った」などの声がありました。


公開プレゼンテーションに臨む学生の様子


1日目の会場の様子

11月18日(金)「企業成長のためのマッチング」

2日目はMatching HUBのメインとなる企業、大学、機関等が出展したブース展示のほか、オープンステージでの様々なプレゼンテーション、関係機関によるセミナー、学生によるM-BIPのポスターセッションや表彰式が開催されました。今年は昨年より20%増加した203の企業団体に出展いただきました。


2日目の会場の様子

●ブース展示

ブース展示会場では、北陸や全国などから集結した203の出展者を中心として、Matching HUBの特色であるビジネスマッチングにより、たくさんのビジネスの「種」が生まれました。北陸最大級の産学官金の交流の「場」として、思いもよらなかったコラボレーションが生まれることもMatching HUBの魅力の1つ。今年は新規ご出展の企業団体も多いなか、北陸地域の新産業創出を目的に、様々な場所で情報交換が行われていました。


ブース展示会場の様子①


ブース展示会場の様子②

●オープンステージプログラム

開会に際して、井出能美市長、茶谷七尾市長からご挨拶をいただきました。


井出能美市長


茶谷七尾市長

その後、出展企業5社(三谷産業株式会社、株式会社ジェイアール東日本企画北陸支社、北菱電興株式会社、ダイナミックマップ基盤株式会社、国立研究開発法人 科学技術振興機構)による10分間プレゼンテーションが行われ、各社が手掛ける新規事業の紹介などが行われました。


10分間プレゼンテーションの様子

続いて、Matching Pitch(出展企業による1分間プレゼンテーション)、M-BIP Pitch(学生ビジネスアイデアコンテスト入選学生による1分間プレゼンテーション)が行われました。Matching Pitchでは、各企業が1分間という限られた時間の中で自社のビジネスや強みなどをPRしました。また、実機が登場するなどの演出も会場をにぎわせました。M-BIP Pitchでは、学生が緊張の面持ちで自ら考案したビジネスアイデアや思いを一生懸命アピールする姿が印象的でした。オープンステージでは、たくさんの方々がプレゼンテーションに聞き入っていました。


Matching Pitch(出展企業によるプレゼンテーション)の様子


M-BIP Pitch (学生によるプレゼンテーション)の様子


オープンステージ客席の様子

また、昨年に引き続き会場内のライブ配信も行われました。今年はホワイエを中心に約20社の企業団体の事業紹介やPRを行い、オンライン配信ならびに会場での中継を行いました。生配信ならではの緊張感や臨場感が味わえるこのプログラムですが、例年以上に多種多様な企業団体のお話を伺うことができました。ライブ配信中にはオープンステージでは本学学長や森主任URAによるトークも行われ、本学の産学官連携活動についてお話しされました。


ライブ配信の様子① ブース展示をレポート


ライブ配信の様子② ステージでお話しされる学長

●M-BIP審査発表会

2日間に渡って開催した「Matching HUB Hokuriku 2022」の最後を飾ったのは、学生向けビジネスアイデアコンテストM-BIPの審査発表会。今年は最優秀賞、優秀賞ならびに15の機関賞が授与され、代表者の学生一人ひとりに表彰パネルが贈られました。今年も学生らしいビジネスアイデアが多数受賞に至り、今後の学生たちの活躍を祈念して本学学長からの講評もいただきました。最終結果はこちらからもご確認いただけます。


授与の様子


最優秀賞を手にした小樽商科大学の大砂百恵さん


M-BIP受賞学生と審査員の皆様


学長からのM-BIP講評の様子

●クロージング

閉会に際し、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の久木田理事、粟野々市市長、本学永井理事よりそれぞれご挨拶を頂戴しました。


国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 久木田理事


粟野々市市長


永井理事

●関係機関セミナー

「瑞雲の間」では下記の関係機関セミナーが開かれ、参加者は真摯に講演者の話を聞いていました。

2022年度 産総研 中部センター テクノブリッジセミナー in 石川
&イノベーションシーズ講演会
主催: 国⽴研究開発法⼈産業技術総合研究所中部センター(⽯川サイト)
共催: ⽯川県⼯業試験場、(⼀財)北陸産業活性化センター
後援: 北陸経済連合会

<プログラム>
13:00~15:00
テクノブリッジセミナー in ⽯川【接着技術のよろず請負処、産総研接着ラボ】
「産総研における接着関連研究と接着・接合技術コンソーシアムを活⽤した産学官連携創出について」
 講演者:接着・界⾯現象研究ラボ(ナノ材料研究部⾨接着界⾯グループ 上級主任研究員) ⽥嶌 ⼀樹氏


テクノブリッジセミナー in ⽯川の会場の様子①


テクノブリッジセミナー in ⽯川の会場の様子②
今注目が集まるマルチマテリアルの最先端研究についてのお話が伺える貴重な機会でした

15:30~17:00
 イノベーションシーズ講演会【ニッポンの屋台⾻を⽀えるマルチマテリアル研究、最前線】
「部材のトータルパフォーマンス向上のためのマルチマテリアル化研究の紹介」
 講演者:中部センターマルチマテリアル研究部⾨ 研究部⾨⻑ 堀⽥ 裕司氏


イノベーションシーズ講演会の様子①


テクノブリッジセミナー in ⽯川の会場の様子②
参加者との質疑応答でも活発な議論が交わされました

今年も「Matching HUB」の趣旨にご賛同いただき、多くの企業や組織からご協賛、ご後援をいただきました。ありがとうございました。本学では、北陸における新産業の創出を目指して、今後もMatching HUBの取り組みを続けていきます。今後とも「Matching HUB」にご支援とご協力をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。