研究員の鳥居さんが日本認知科学会第34回大会において大会発表賞を受賞
研究員の鳥居 拓馬さん(ヒューマンライフデザイン領域・日髙研究室)が日本認知科学会第34回大会において大会発表賞を受賞しました。
日本認知科学会第34回大会は 2017年9月13日(水)〜15日(金),金沢大学 角間キャンパス(石川県金沢市)にて開催されました。本大会発表賞は学会の有望な若手研究者の活躍にスポットライトを当てるものです。
すべての発表カテゴリ(口頭、ポスター、OS)で、学生会員または 33 歳未満の若手正会員の発表者を受賞対象としています。
■受賞年月日
平成29年12月16日
■論文タイトル
利き手と逆の手の比較に基づく熟達技能への実験的アプローチ
■論文概要
「問題解決の手段としての運動制御」を身体技能と呼びます。熟達した人ほど、課題の成績に関して「ここは外せない」という課題の要所では、運動のブレを抑えると予想されます。本研究では被験者のボール投げ動作を扱いました。熟達者と初学者、利き手と逆の手での運動パタンを比較した結果、熟達者はボールをリリースする時点すなわち課題の要所でブレを抑える制御をしている可能性を示しました。この研究は、課題の要所を運動データから検出できる可能性を示した点で、身体技能の研究分野に貢献できると考えています。
■受賞にあたって一言
日本認知科学会大会では、2名による査読を経て、約12件程度が 「口頭発表」 に採択されます。 本発表は口頭発表に採択されたうえ、さらに若手を対象にした大会発表賞に選んでいただきました。 多くの方々の期待を受けて、大会発表賞を授与していただいたことを大変嬉しく思います。 この期待に応えるべく、日本の認知科学を発展させる研究を行えるよう今後とも精進して参ります。
この場を借りて、共著者の 日髙昇平准教授、実験補助の学生の皆さま、応援してくれた皆さまに感謝いたします。
平成29年12月22日