学生の中里さんが経営情報学会2018年春季全国研究発表大会において学生優秀発表賞を受賞
学生の中里 成実さん(博士後期課程2年、知識マネジメント領域・神田研究室)が経営情報学会2018年春季全国研究発表大会において学生優秀発表賞を受賞しました。
経営情報学会全国研究発表大会は、毎年春と秋に開催され国内の最先端の研究者・技術者の方々が参加する研究発表および情報交換の場となっています。
経営情報学会は1992年4月1日に経営情報に関する研究の推進と議論の場として設立された学会で、広義の情報システムを活用して人間系・機械系をシームレスに結び、その相互作用を通して新たな社会的・経済的・文化的価値を生み出すために、人間・組織等の意思決定主体に対する社会科学的な深い洞察、システム構築に関する理工学的な理解とデザインマインド、それらを統合するシステミックな方法論の開発を三位一体として進め社会に貢献しようとする学会です。
本研究発表大会は、2018年3月8日(木)・9日(金)に筑波大学東京キャンパスで開催されました。本大会の統一テーマは、ビジネス科学の再構築です。
参考:http://www.jasmin.jp/activity/zenkoku_taikai/2018_spring/
■受賞年月日
平成30年3月9日
■著者
中里成実、神田陽治
■論文タイトル
我が国損害保険市場の将来予測
システム・ダイナミックスによる需要分析と高齢化社会に向けた準備
Forecast of non-life insurance market in Japan
Demand analysis by system dynamics and Preparation for aging society
■論文概要
この研究の目的は、少子高齢化が急速に進展する社会情勢において、損害保険会社が取るべき対応を提示することです。損保商品は日本においては他商品の補完的な商品であることが多く、売上は他商品の売上に依存します。例えば、自動車保険は自動車保有台数に依存し、保有台数は人口に依存します。人口減少が続く中で損保市場も今後縮小していくと考えられますが、その程度を予測した研究はありません。そこで、長期的なシミュレーションに最適なシステム・ダイナミックスの手法を用いて人口動態や損保関連商品の将来予測を元に損保市場動向を予測するとともに、損保会社の課題を提示しました。この研究は、損害保険という国民生活を支える社会的機能が今後も持続的に提供されることに寄与すると考えます。
■受賞にあたって一言
経営情報学会2018年春季全国研究発表大会におきまして学生優秀発表賞を頂けたこと大変光栄に思います。研究にあたり、ご指導頂きました神田陽治教授、サポートいただいた神田研究室のメンバーに深く御礼申し上げます。受賞を励みに、今後も研究に精進していきたいと思います。
平成30年3月19日