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受賞

学生の藤原さんが知識共創フォーラムにおいて奨励賞を受賞

 学生の藤原 正幸さん(博士後期課程1年、知識マネジメント領域橋本研究室)が知識共創フォーラムにおいて奨励賞を受賞しました。

 知識共創フォーラムは、研究報告者とフォーラム参加者が知識を共に創造していくことを通じ、広く知識科学研究の基盤を形成していくことを目的として、毎年開催されます。 2018年度知識共創フォーラム「奨励賞」は、シーズセッションにおける発表研究を対象とし、将来、知識科学の展開に大いに寄与しうる優れた研究に対して与えられます。

■受賞年月日
 平成30年3月7日

■論文タイトル
 記号コミュニケーション課題におけるコミュニティ抽出法を用いた脳波位相同期ネットワーク構造の解析
 Analysis of Phase Synchrony Network Structure of EEG using the Louvain Method for Community Detection on Symbolic Communication Task

■研究内容・受賞理由  
 本研究は、我々の社会的活動の根底にある記号の意味のすり合わせによる調整・協調行動について、脳のダイナミクスやネットワークの視点からアプローチするもので、コミュニケーションを通じて2者が言外の意味(≒意図)の相互理解・共有に至るメカニズムを解明することを目指している。
 課題では、成人のペアが、取り決めのない記号のやり取りというコミュニケーションを通じて行動の調整を達成することが求められる。そこで得られた行動データから、実験参加者が相手に送ったメッセージの言外の意味を推定した。その推定結果との対応を考慮し、記号コミュニケーション時の脳波データから得られた脳波位相同期ネットワークに対してコミュニティ抽出を行うことで、言外の意味の共通理解に至るメカニズムを分析した。
 結果としては、相手へメッセージを送る際に複数の周波数帯において位相同期の増加が観察された。またアルファ帯の前頭―頭頂間にまたがったコミュニティが観察された。これらの結果はメッセージのやり取りの順序に応じた言外の意味に関連する、二者の過去の移動結果の想起や記号の解釈に関する認知活動の反映を示唆する。

参考:http://www.jaist.ac.jp/fokcs/2018IncentiveAward.html

■受賞にあたって一言
 この度は奨励賞を頂けたことを大変光栄に思います。本発表の結果では本来の目的を達成したとはまだ言えませんが、萌芽的な結果を示すことができたのではないかと思っています。今後とも研究を昇華していきます。
 本発表の議論を通して様々な方からご助言を頂戴しました。知識共創フォーラムでは議論で得られたコメントを踏まえ、報告資料の原稿改訂(正式版)の機会がフォーラム後に設けられています。フォーラムの趣旨である「研究報告者と参加者が知識を共に創造していく」に寄り添う改訂を反映できればと考えています。
 共著者および日頃からお世話になっています方々に、この場をお借りし心より御礼申し上げます。本受賞を励みに今後もより一層精進して参りたいと思います。

平成30年3月23日

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