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受賞

ヒューマンライフデザイン領域の田中准教授が日本神経回路学会の優秀研究賞を授賞

 ヒューマンライフデザイン領域田中 宏和准教授が日本神経回路学会の優秀研究賞を授賞しました。

 日本神経回路学会は創立の1989年以来、脳を情報処理装置とみて、その科学的解明・計算論的理解・工学的実現の研究を促進することを目指した学会です。

■受賞年月日
 2018年10月27日

■著者
 神原裕行、宮腰誠、田中宏和、香川高弘、吉村奈津江、小池康晴、Scott Makeig

■論文タイトル
 ジャグリング動作中の脳波信号解析
 掲載誌:電子情報通信学会技術研究報告 vol.117,no.361 NC2017-43 (2017年12月)

■論文概要
 最近の脳波計測ハードウェアと信号解析法の進展により自由で自然な全身運動中の脳波研究が可能になっており、モバイル脳身体イメージング法 (MoBI) なる新分野が台頭しています。MoBIの世界拠点であるカリフォルニア大学サンディエゴ校 (UCSD) との共同研究として、本研究ではジャグリング(お手玉)中の脳波信号解析を世界で初めて報告しました。ジャグリングは長期間の訓練を必要とする高度な運動技能ですが、そのような運動技能を可能にする脳内メカニズムはよく理解されていませんでした。本研究ではジャグリングの投球と捕球のタイミングで変調する脳波高周波成分を見つけることができました。このような高周波成分は局所神経回路の同期活動を示唆しています。本研究は自然条件下での高度な運動を可能にする脳内メカニズムを解明する端緒と期待されます。

■受賞にあたって一言
 本研究は、日本学術振興会「頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラム」の支援を受けて、本学・東工大・名古屋大とカリフォルニア大学サンディエゴ校の共同研究の成果です。従来は体動や筋電などの雑音のため運動中の脳波は記録できないと考えられてきましたが、ジャグリングのような全身運動でも安定して脳波が記録できたこと、そして運動に関連する脳波信号を抽出できたことは予想外の素晴らしい結果でした。この研究は計算論的神経科学に強みを持つ日本側グループと、脳波計測・解析法に強みを持つアメリカ側グループがお互いの長所を活かしたものです。頭脳循環プログラムの日本側代表者である小池先生とアメリカ側代表者であるMakeig先生、そして本研究を支援してくださった皆様に感謝申し上げます。

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平成30年11月2日

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