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環境・エネルギー領域の増田助教が日立財団の研究助成に採択

 環境・エネルギー領域増田貴史助教が日立財団の研究助成に採択されました。

 日立財団は、科学技術の振興を通じて社会課題解決と経済成長の両立を図るSociety5.0実現に貢献することを目的に、自然科学分野あるいは自然科学と社会科学の融合分野で基礎的・応用的研究を行う研究者に研究助成金を交付しています。日立財団は本助成金により、グローバルな社会課題解決を担う研究者を支援しています。

■採択期間
 平成29年4月1日-平成30年3月31日

■研究課題
 「液体Siダイレクトインプリントによる太陽電池の開発」

■研究概要
 私たちが創出した「液体Si」とは、(SiH2)nの化学式を持つ高分子の溶液であり、熱や光で脱水素化する事で半導体の固体Siとなる新物質です。本研究では液体Siのナノインプリント技術を用いて、ナノサイズの光アンテナとショットキーダイオードの2つの機能を融合した新しい概念の光電変換素子を提案します。その構造は、光と共鳴するように設計された周期性を持つSiアレイ上にAuを製膜したシンプルなものです。アレイ上に形成されたAuは局在表面プラズモン共鳴により、共鳴波長を選択吸収する「光アンテナ」として機能します。この光アンテナ内にあるAu/Si界面では、強い光電場によりAu/Siショットキーバリアを超えてプラズモンの電荷分離が加速され、光子→プラズモン→電子変換が行われます。シミュレーション解析から明らかになっている本提案素子の特徴は、光アンテナの共鳴波長を可視から赤外域で制御可能な点にあります。つまり従来の太陽電池が太陽光の46%を占める可視光だけを利用するのに対し、本提案素子は残りの50%を占める赤外光を利用可能であり、発電効率を単純に2倍以上に引き上げる潜在的な能力を持ちます。

■採択にあたって一言
 この度は本助成に採択され、たいへん光栄で嬉しく思います。日立財団および選考委員の皆様に心より感謝申し上げます。また、本研究を進めるにあたり熱心にご指導を頂きました下田教授、また多くのご助言を頂きました研究室のメンバー及びスタッフの方々にも深く感謝致します。

平成29年2月22日

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