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環境・エネルギー領域の増田助教が徳山科学技術振興財団の研究助成に採択

 環境・エネルギー領域増田貴史助教が徳山科学技術振興財団の研究助成に採択されました。

 徳山科学技術振興財団は、新材料分野における若い人材への研究助成などを通じ、我が国の科学技術の振興を図り、新しい科学の創造という理想の実現を目指して設立されました。


■採択期間
 平成29年6月1日-平成30年5月31日

■研究課題
 「液体SiCの創出と固体化機構の解明」

■研究概要
 増田助教らが創出した「液体SiC」とは、Si5H9-C5H9の化学式を持ち、熱や光で脱水素化する事で半導体SiCとなる物質です。この物質の特徴は、①合成に金属触媒を用いず、②不融化処理(部分酸化)無しで架橋可能、③p型n型ドープが可能で、④脱水素化で固体SiCへ変化する、といった、従来の有機ケイ素物にない4つの特徴を備えています。即ち液体SiCは、半導体用途に耐える高純度SiCへ変換できる初めての液体物質です。
 液体SiCの合成過程や、固体化(脱水素化)過程に着目すると、Si-H結合を構成するHが重要な役割を持つ事が示唆されています。電気陰性度の違いからくるSi-H結合のイオン結合性(クーロン力)が分子構造や電子状態に影響を与え、従来の炭素科学とは異なる合成・固体化機構を発現しています。本研究の目的はこのSi-H結合が示す水素の特異性に軸足を置きながら、液体SiCの合成・固体化機構を明らかにし、有機ケイ素科学の学術水準の向上を目指します。

■採択にあたって一言
 この度は本助成に採択され、たいへん光栄で嬉しく思います。本研究は最近私が興味を持っている「水素の科学」を追及したいという中で出てきたテーマになります。本研究が今後多様なSi-H系の液体物質の創出と、有機ケイ素科学の発展に繋がってゆけるよう努力したいと思います。本研究を進めるにあたり熱心にご指導を頂きました下田教授、また多くのご助言を頂きました研究室のメンバー及びスタッフの方々にも深く感謝致します。

平成29年4月25日

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