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ヒューマンライフデザイン領域の林教授の論文がNetwork Scienceに掲載

 ヒューマンライフデザイン領域林 幸雄教授の論文がNetwork Scienceに掲載されました。

 Network Scienceは、Cambridge University Pressによって2013年に創刊されたネットワーク的枠組みにおける理論、解析手法、データ分析を用いた自然科学(物理、数学、複雑系科学)、社会科学(経済、社会学、心理学、公衆衛生、マネジメント)、工学(通信、統計分析、情報科学、コンピュータ科学)の領域を対象とした重要な電子ジャーナルです。

■掲載誌
 Network Science(Vol 6 Issue 1, pp.54-70, 2018 Cambridge University Press)
 参考: https://doi.org/10.1017/nws.2017.25 PDF

■著者
 Yukio Hayashi

■論文タイトル
 A new design principle of robust onion-like networks self-organized in growth

■論文概要
 今日の経済、生産活動、そして我々の生活は社会技術的なネットワークインフラ(基盤)に支えられているが、一方で、ループ(閉路)破壊によるネットワーク攻撃の新たな驚異がネットワーク科学で最近発見された。我々は、その弱点を逆手にとって、徐々に成長する頑健なネットワークの新設計(デザイン)原理を提案する。そのネットワークは絡まった長いループを強化することで自己組織化される。
 特に、(長距離リンクのコストを抑えられる)数ホップ内の仲介による範囲限定版の成長法を考案し、(任意の2ノード間が短いホップ数で繋がる)パスの効率性を減じることなく成長の中で強い頑健性を保持することを明らかにした。さらに、極端に脆弱な現実のネットワークからでさえ、いくらか投資を伴うが提案された成長プロセスに従って、結合耐性が改善され得ることを実験的に明示した。これらの結果は、我々のネットワークインフラの将来的な(発展)成長に対して見込みのある方向性を示すだろう。

■掲載にあたって一言
 攻撃に対する最適耐性を持つ正次数相関の玉葱状構造を、逐次成長で構築する手法を著者 は世界で初めて提案しているが、本論文は仲介に基づくより自然な構築法を新たに見出したものである。環境問題と同様に社会インフラの構築にとって根本的な考え方の転換を示唆するものとして、現実のネットワークが極端に脆弱となる元凶である利己主義に基づく繋がりから、協調的な仲介に基づく繋がりに改めるべきと考えられる。本研究の一部に科研費基盤Bの支援を頂いていること、感謝申し上げたい。

平成30年3月5日

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