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平成29年度学位記授与式を挙行

 3月23日(金)、平成29年度学位記授与式が白山市鶴来総合文化会館(クレイン)文化ホールにおいて挙行され、博士前期課程195名(知識科学研究科13名、情報科学研究科12名、マテリアルサイエンス研究科5名、先端科学技術研究科(知識科学系)42名、先端科学技術研究科(情報科学系)51名、先端科学技術研究科(マテリアルサイエンス系)72名)、博士後期課程31名(知識科学研究科9名、情報科学研究科11名、マテリアルサイエンス研究科11名)の計226名に学位記が授与されました。

 浅野学長から修了生に学位記が授与され、修了生は学系長、指導教員と握手を交わしました。
 修了者代表による謝辞の後、本学が本年3月に制定した大学歌が披露されました。本学修了者の宮下芳明氏による作詞作曲で、ソプラノ歌手能千代氏による独唱で披露されました。

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式典開始前に披露された
クラシックギターの演奏
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告辞を述べる浅野学長

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学位記を受け取る学生

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修了者代表謝辞

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披露された大学歌

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宮下芳明氏(右)と
能千代氏(左)

【学長告辞】

 修了生諸君、おめでとうございます。ご家族や友人、教員の皆様、おめでとうございます。この良き日を迎えることができて幸いです。修了生諸君はJAISTの厳しい修了要件を満たされて、今日学位を得られました。ぜひ自慢してほしいと思います。諸君を支えて来られたご家族やご友人の皆様も喜んでおられると思います。

 皆さんご承知のように、今世界は激動の時代にあります。特に求められる才能が大きく変わろうとしています。科学技術の分野では、今までは一つの専門分野に精通していることが要求されてきましたが、これからの社会では変化に追随できる柔軟な考え方を持つことが望まれています。変化に追随できる才能を身に着けるにはどうすればいいのでしょうか?私は自信を持つことだと思います。自分の能力にゆるぎない自信が持てれば、予期しない変化にも追随できるのではないでしょうか?では、どうすれば自信を持つことができるのでしょうか?「分かりました。これからは自信を持つことにします。」というような簡単なことではありません。自信とは、過去の自分の努力を考えて、あの時は頑張れた、だから今度も頑張れるだろうと思えることが自信につながるのだと思います。

 皆さんはJAISTの厳しい修了要件をすべてクリアして、今日、学位記授与式に参加しています。JAISTではどの講義科目でも筆記試験を課しているので、要求された単位をそろえることは難しかったはずです。多くの学生がJAISTの共用のスペースを使って互いに励まし合いながら勉強してきたことが今日につながったのではないかと思います。
 特に、一研究科になってからは、他の学系の講義科目を取りやすくなりました。今までは専門分野が違えば話をする機会も少なかったと思いますが、一研究科のおかげで違う学系の学生と話をする機会も多くなったかと思います。それが皆さんの考え方にも影響を与え、知らず知らずのうちに、今までより広い観点から修士・博士の研究ができたのではないかと思います。

 一研究科が始まったとき、指導教員と学生の関係がどうなるのかという不安もありました。今までの考え方では、指導教員は研究を指導するだけでなく、あらゆることについて自分の学生を指導するものだと思い込んでいたところがあります。通常の大学では、学部の4年間を経てから大学院に進学するので、先生は学生を1年生のときから知っているわけです。人間の記憶では最初に出会ったときの印象が強いので、先生は学生の若かったときのことを強烈に覚えているものです。その記憶が、指導教員が指導学生を親子のように考えてしまうことにつながっているのだと思います。私が一研究科で改革したかったことは、この関係の改善です。
 私はオープンキャンパスにきた学生と話をしたことがありますが、今の学生は昔よりずっと多くのことを考えていると思っています。こんな研究がしたいという強い意志を持った学生と話をすると、学生が自分のやりたい研究のために一番適切な助言をくれそうな先生を選んで指導をしてもらうこともあるのではないかと思うようになりました。そのような学生にとって指導教員は研究面での指導を願っただけで、自身の勉強の進め方、あるいは生き方全般にわたって指導を願っているわけではないかもしれません。当然のことながら、指導教員と異なる学位を目指して勉強するということも考えられると思いました。
 近い将来に、そのような勇ましい学生が出ればと秘かに期待していたのですが、何と一研究科の最初の年からそのような学生が出現しました。このことからも時代は進んでいるのだと感じています。いつまでも「近頃の若者はなっていない」などと繰り返すのではなく、若者の真の姿を見ていかないといけないと強く感じています。このような学生が学部のない大学院だからこそ、出現したのではないかとも感じています。学部時代のことを知らずに、一人の大人として学生と接することが重要なのだと思います。

 これから修了生諸君がますます活躍していく上で、JAISTの教育の中心にもなっている副テーマのことに言及しておきたいと思います。最近では副テーマを課す大学も増えてきましたが、27年前に本学が開学した時点では他にないユニークな試みでした。複眼的な視点を持ってほしいという願いからできた制度です。修士あるいは博士の研究を始めて、研究が楽しくなってくると、一つのことに集中したいという思いが強くなります。そこを敢えて副テーマを課しているのは、どんなときにも心に余裕を持っていてほしいからです。卒業後10年経ったところでアンケート調査を行っていますが、その結果を見ると、在学中には副テーマの重要性に気が付かなかったが、10年経過して、役に立ったという意見が多く寄せられています。副テーマというポケットをもう一つ持っておくと知らず知らずのうちに見方が広くなっているのです。
 JAISTを卒業しても、そのことを忘れず、常に副テーマを探してほしいと思います。常に副テーマは何かを模索しておけば、やがて訪れる変化にも対応しやすくなると思います。

 新たな社会のリーダーとしての資格を得たということを自覚してもらって、諸君のすべてが、これから来る社会や会社で偉大なリーダーとなり、最高級の発展へと導いてくれることを願って私のはなむけのことばとします。

平成30年3月23日

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