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物質化学領域の松見教授とヒューマンライフデザイン領域の赤木教授が未来社会創造事業に採択 北陸先端大、平成30年度採択件数全国8位

 物質化学領域松見 紀佳教授ヒューマンライフデザイン領域赤木 正人教授が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が公募する未来社会創造事業に採択されました。

 未来社会創造事業は、社会・産業ニーズを踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲット(出口)を明確に見据えた技術的にチャレンジングな目標を設定し、戦略的創造研究推進事業や科学研究費助成事業等の有望な成果の活用を通じて、実用化が可能かどうか見極められる段階(概念実証:POC)を目指した研究開発を実施するものです。平成30年度は、全国の応募件数704件に対し、採択件数62件でした。

 本学からは2件が採択され、採択件数では全国8位となりました。

【研究者】松見 紀佳教授(物質化学領域)

■研究課題名
  特殊機能高分子バインダー/添加剤を用いたリチウムイオン2次電池用高性能電極系の創出

■研究期間
  2018年11月~2023年3月

■研究概要
 リチウムイオン二次電池の高容量化への取組として、極めて高い理論エネルギー容量を有するシリコン負極の活用が多大な期待を集めていいます。一方、充放電に伴うシリコン粒子の大幅な体積膨張・収縮に伴う粒子の破壊やシリコン粒子上の固体電解質界面(被膜)の損傷により充放電サイクルにおける耐久性が極めて低いことが問題となっています。
 本研究においては、シリコン粒子間の電気化学的コミュニケーションを補助する導電性高分子バインダーや、シリコン上に発生した亀裂を修復する自己修復性高分子バインダーなどの特殊機能バインダーを開発することにより、前述の課題の解決に取り組む予定です。また、シリコンの膨張を力学的に抑制できる新たなモルフォロジーを有するシリコン/炭素複合型活物質の開発を目指します。さらに、MNCカソード(LiMn1/3Ni1/3Co1/3O2)の性能を改善する添加剤の開発にも取り組み、優れたフルセルの開発に向けた研究を遂行します。

【研究者】赤木 正人教授(ヒューマンライフデザイン領域)

■研究課題名
  確実に情報を伝える音声避難誘導システムの実現

■研究期間
  2018年11月~2020年3月

■研究概要
 日本は災害大国です。地震も多く近年風雨の被害も多くなっています。生命に関わる緊急時に、災害の状況に応じて適切な避難誘導を行うことは、被害の最小化を図るために重要です。しかし、災害現場での雑音残響で誘導音声が聞き取りにくい、また聞こえていても「正常化の偏見」のために危険性を認識しない場合もあります。今そこにある危機を確実に知らせ、避難を促すためには、音声呈示時の対雑音残響対策および危機を認識させるための誘導音声の言語情報/パラ言語情報の適切な制御を持つ、賢い避難誘導音声呈示が必要となります。
 本研究では「必要な情報を音声で確実に伝える」ために、誘導音声を適切に呈示するシステムを実現します。システムの構築において重要な要素技術は、(a) ヒトが残響雑音環境で話すのと同様に、残響雑音環境に呈示された音声を常にモニタリングし雑音残響に負けないように音声の重要な特徴を強調し生成する、および、(b) 聴取者に対してより注意喚起が行えるように、状況に合わせて言語情報を選択し、呈示音声にパラ言語情報を適応的に付加する、ことです。
 われわれの研究グループは、今までに、科研(基盤A, B)や総務省SCOPE、セコム科学技術振興財団助成などの援助を受けながら、音声変換の基礎および応用、変形方法の提案を行ってきており、話者変換、感情音声合成、歌声合成等の実績をあげてきました。今回は、これらの手法を展開し、避難誘導音声の生成に適用することを試みます。共同研究者(本学鵜木教授、木谷助教、金沢工業大学土田教授)と一緒に手法の検討を行い、システムの構築を目指します。

平成30年11月19日

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