Symposium on Webology 2004 (Y.Hayashi)

世界の”なぜ?”を読み解くネットワーク !

第2回 「ネットワーク生態系と空間デザイン」

日程: 2004 3/5(金) -Int. Symp. on Disc. Algo. and Opt.(京大 百周年記念ホール)の翌日-

場所: (株) ATR人間情報科学研究所 地下大会議室, (京阪奈への交通アクセス

共催: (株)ATR人間情報科学研究所, 協賛: (社)情報処理学会 ネットワークサービスとグループウェア研究会

主旨: 生物が何十億もかけて獲得した遺伝子や代謝系の分子生物学的なネットワークや神経系をはじめ, 人工物である通信インフラや電力網などのライフライン, さらにメールの送受信や社会的な知人関係など, 現実のネットワークには驚くほど共通の構造的特徴が存在することが近年明らかとなり, 自己組織/自律成長の原理から経済社会や技術(通信, 新薬開発, 分子設計など)への応用に到るまで, 新たなブレークスルーを巻き起こすトピックスとして世界的に注目されています.

そこで, 「ネットワーク生態系と空間デザイン」という切口から, インターネット, 経済, 社会システムに潜む共通構造を考え, 理論と実践の両面から何らかのデザインや設計指針につながる アイデアを模索する第2回シンポジウムを開催致します.

事前登録不要, 参加無料.

参考: 生命のごとく成長するWebの向かう先は? , ネットワーク生態系, 書籍: 新ネットワーク思考

プログラム:

10:00-10:10
ごあいさつ
10:10-10:55
Power and horizon of 2-links: human network in organization, 藤原 義久(ATR人間情報科学研)
10:55-11:40
紹介可能な人的ネットワークの組織的効用, 湯田 聴夫 (京大情報学/ATR人間情報科学研)
11:40-13:00
昼食
13:00-13:45
自己組織型P2P検索システム: TellaGate, 小島 一浩(産総研 分散システムデザイン研)
13:45-14:30
Webサイトの競合ダイナミックス, 木村 昌弘(NTTコミュニケーション科学基礎研)
14:30-15:15
ネットワーク構造の可視化, 斉藤和己(NTTコミュニケーション科学基礎研)
15:15-15:25
休憩
15:25-16:10
出芽酵母のタンパク相互作用ネットワーク (著作権に注意!), 鈴木 泰博(東京医科歯科大/ATR人間情報科学研), 萩島 創一, 長谷 武, 中川 草, 田中 博(東京医科歯科大)
16:10-16:55
経済における複雑系ネットワークII -経済構造と金融市場-, 相馬 亘(ATR人間情報科学研)
16:55-17:05
休憩
17:05-17:35
Webコミュニテイ核を経由する効率的探索法, 松久保 潤, 林 幸雄(北陸先端大)
17:35-17:50
地域情報Web空間の評価指標と分析システム, 石村 享久, 上林 憲行(東京工科大), 横山 拓也, 小山 明夫(山形大情報科学), 林 幸雄(北陸先端大)
17:50-18:05
地域情報Web空間の解析結果, 横山 拓也, 小山 明夫(山形大情報科学), 石村 享久, 上林 憲行(東京工科大), 林 幸雄(北陸先端大)
18:05-18:15
おわりに
追記: 近頃やっと日本でもネットワーク生態系の分野が知られるようになり, 特に若い研究者の参入が少しづつ見られるようになって来ました. 着実に草の根が伸ているようで嬉しい限りです. もちろん, 何でも欧米と同様に話題になることが良い訳ではありませんが, 我々の生活から経済や将来技術までをも支えるインフラ的な ネットワークシステムの重要さを認識して, 短期的な産業貢献(金儲け)だけに目を奪われずに, 国民感情としてもこうした(公的資金投入の妥当性検証や災害時の大損害回避にも繋がるような)研究に投資すべきだと思いませんか? -> ネットワーク生態学からのメッセージ

余談ですが, 研究費配分のネットワーク的考察も一読あれ! (文責: 林@JAIST)

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