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連絡会議幹事会第5回会合メモ
日時: 2007年7月25日  10:00 - 12:30
場所: 北陸先端大 東京サテライトキャンパス

配布資料

  1. COE:組織図とスケジュール
  2. 10月の次世代スパコンシンポジウムのプログラム(修正案)
  3. 第5回幹事会議題

議論の内容

  1. 理研の新担当者
     理研の新担当者、中津健之氏(次世代スパコン開発実施本部)が参加(理研からこれまで代表として出席していた田口 康氏は配置換えの予定)。自己紹介。あわせて、参加メンバー全員で自己紹介。
  2. 理研アドバイザリーボード会合の報告(福山、田口)
    • まず、理研・田口さんより、神戸の理研・次世代スーパーコンピューティング研究開発センター(仮称)の計画を中心に、理研内の状況説明(パワポプリント配布)。
      @ 次世代ススパコンを核とするCOE(研究教育拠点)、中核としての理研センター
      A 理研内の体制、スケジュール:H22据付、調整、H22末稼動開始、遅くともH23内に新研究センターの設置を完了、H24本格稼動、次世代計算科学研究開発プログラムの組織(理研内)
      B 理研の研究センター組織図:計算機科学、数理計算工学、生命科学、ナノ科学
      C 建物:4層2階、近隣に地元自治体・大学の研究センター、学科新設の動き
    • 福山、平尾がアドバイザリーボードメンバー。
    • 前川(理研客員)
       物質計算科学を強化し、現有の生命科学の計算科学と連携が必要との認識。
    • 福山、寺倉
       理研が全部やるというのでなく、コミュニティーとの連携を図る議論をすべき。
  3. 10月3日の次世代スパコンシンポジウム2007(理研主催)での、計算物質科学連絡会の企画案について(寺倉よりプリント配布)
     担当:10月3日 14:30 - 18:00
     主テーマ:計算物質科学の課題と次世代スーパーコンピュータ
     前半:講演 現状の概観と次世代スパコンへの期待 (司会:中辻博)
            赤井久純、榊茂好、平田文男、土井正男、佐藤三久
     後半:パネルディスカッション(司会:平尾公彦)「教育」と「ソフトの開発・管理」を取り上げる
     パネルの内容・登壇者についての議論:もう少し焦点を絞ったほうがよいか?平尾、寺倉らで相談してまとめる。
  4. 次世代ナノ統合シミュレーションプロジェクトでの最近の状況(岡崎)
    • 岡崎(分子研):次世代スパコンに向けた物質計算科学のソフト開発プロジェクトである上記プロジェクト(分子研、物性研など)について、前回の平田の概要説明に続いて、最近の状況説明。NAREGIプロジェクトの継承・拡大再編として、H18より開始。より具体的な計画をH20予算要求に向けて議論している。
    • 福山:対象とする手法、ソフト、体制、広げるべき?
    • 寺倉:経緯複雑。文科省の意向。コミュニティーでの議論に広げたい。
    • 平尾:編成のバランスを。広くコミュニチィーを結集する。
    • 寺倉:今回のプロジェクトも次世代スパコン稼動前に終わる。その次に向けてコミュニティーで議論を。
       → 次回、平尾・寺倉・岡崎でこの話題を深める。
  5. 国際高等研フォーラムについての報告(榊、田口)
     6月下旬開催のフォーラムの内容紹介。物性、量子化学、プラズマ物理、数理情報関係者など。阪大、京大、神戸大など。次世代スパコンCOEと教育の話題も。
  6. 材料科学分野からの報告(毛利)
     @ホームページの創設の件、A計算材料科学WGの幹事を決定して進めている件、B「まてりあ」での紹介記事原稿の件、を報告。
     さらに、毛利の私案として、次世代スパコン研究教育COEの一環としての大学院教育のネットワーク(主専攻と副専攻、ネットワークを通じた授業等)の試案を報告。
    • 田口:COEの議論として教育問題も議論してほしい。
    • 福山:文部科学省としても計算科学教育を考えるべき。
    • 高田:シミュレーション(研究)従事者の地位の向上。体系つくり。
    • 寺倉:毛利先生の方向は大事。Network を活用した、Inter-disciplinaryな連携による取り組み重要。
    • 平尾:計算科学の主専攻も大事。Networkによる授業よりも、大学に専攻を作るという本格的な取り組みが必要では?
  7. 物性科学分野からの次世代スパコン共用に対する提言(常次・物性研)
    @物性科学WGのコアメンバーでたたき台を作り、7/13-14にWGで集まって議論した。最終的にコミュニティーの提言とするため、関係研究者の意見を広く聞く。形式的には、物性研のスーパーコンピュータ共同利用委員会と、計算物性物理連絡会からの提言という形にする。「課題審査」が最も重要。素案をまとめた。
    Aコミュニティーの現状は、ナショナルリーダーシップを取る次世代スパコン、大学等の計算機センター、各研究機関・研究室の三層構造。第一と第二の連携が重要。分野では、10分野くらい。分野ごとの審査。
    B利用者(課題)選定は、(i)選定委員会→(ii)分野別審査委員会に諮問、のシステム。分野別審査委員会に各分野のコミュニティーが責任を持つ。分野別審査委員会にコミュニティーの意向が反映。
    C利用課題は、a.戦略的課題、b.先端的課題、c.分野にまたがる(分類できない)課題、d.チューニングの課題がある。aとcは選定委員会、bは分野別審査委員会が選定。
    D全体のリソースは、分野別審査委員会の報告書に基づき(事後評価)、選定委員会が分野別に配分。
    E課金問題をどうするか。
    • 福山:課金問題はspring-8でも。指定課題は無料。課題選定と事後評価は大事。
    • 常次:重要チャレンジング課題を選定して料金的に優遇とか。
    • 寺倉:コミュニティーの窓口の存在が大事。
  8. 筑波大学計算科学研究センターでの取り組みの紹介(白石)
     実空間密度汎関数法(RSDFT)の自作ソフトを筑波大学計算科学研究センターの自作計算機PACS-CSで効率的に動作させるためのプログラム開発の経験の紹介。
     PACS-CS:2GB×2560CPUで、次世代スパコンの「超並列」に近い構造。数千、数万以上の並列になると、計算機を知り尽くして、計算機に合わせた並列アルゴリズム開発やチューニングをしていかないと、効率的な並列化は無理。そのためには、計算機開発者との共同が不可欠。今回、開発者と共同作業を行い貴重な経験をした。
    • 寺倉:超並列計算機を使いこなすには、こういうのが不可欠。
    • 平尾:計算機設計者と組んでやるのが必要。早く手がけないと、(新機種が)使いこなせない状況が起こる。来年、数千ノード規模のマシンが大学に入る。
    • 岡崎:理研のハード部隊と、ナノ統合シミュレーションプロジェクトのアプリソフト部隊で、性能を出す試みを行う予定。これまで、数千〜十万の並列の経験はどこにもない。
    • 田口:いくつかプログラムを公募して、はじめにチューニングをしてあげてそれを広げるとか。
  9. 次回会合:一ヶ月先くらいを予定。

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