お問合せ


 トップページ本連絡会議 > 第9回
連絡会議幹事会第9回会合メモ
日時: 2008年4月14日 17:00 - 19:30
場所: 北陸先端大 東京サテライトキャンパス
出席者: 福山秀敏、中津健之、平尾公彦、中辻博、川島直輝、前川禎通、香山正憲、赤井久純、榊茂好、土井正男、常行真司、中井正巳、三浦謙一、中村振一郎、寺倉清之、茅幸二(オブザーバ)、関根仁博(オブザーバ)

議題

  1. 計算材料科学ワーキンググループ(香山)
  2. 理研開発本部の近況(中津)
  3. 文部科学省情報課から(関根)
  4. 第3回作業部会会合の報告(福山、平尾)
  5. 拠点形成について(福山、寺倉)

配布資料

(1) 計算材料科学分野からの次世代スパコン共用に関する提言
(2) 理研が「計算科学振興財団」と協定を締結したことについての報告
 計算科学振興財団については、第7回連絡会議において紹介があった。
(3) 登録機関・分野拠点等についての検討スケジュール案(理研より)
(4) 第3回作業部会(3月12日開催)で配布された資料

議論の内容

1.計算材料科学ワーキンググループからの報告(香山)
 3月末に開催された金属学会において、計算材料科学ワーキンググループとしてまとめた、次世代スパコン共用に関する提言が材料科学コミュニティーとして承認された。その内容について香山より報告があった。

  • 計算材料科学における研究の特色をまとめ、材料科学のコミュニティーとしての次世代スパコン運用に対する要望を整理した。
  • 計算材料科学は工学的色彩が強く、社会とも密接な関係がある。研究のアカデミックな観点からの意義のみならず、社会的意義という観点も次世代スパコンでの課題選定の判断基準に入れることが望まれる。
  • 次世代スパコンプロジェクトを契機として、企業からの計算材料科学への積極的な意気込みがある。

平尾:全国7大学共同利用の情報基盤センターが企業にも開かれることになり、合同の会合が3月に開催されたが、予想以上の数の企業が参加し、次世代スパコンを契機としての今後の計算科学への熱い期待が感じられた。

2.理研開発本部の近況(中津)

  • 2008年3月21日に、理化学研究所と計算科学振興財団が協定を締結し、次世代スーパーコンピュータの利用の促進等についての連携・協力を図ることとなった。詳細は以下のURL:
    http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2008/080321_2/index.html
  • 作業部会の今後の予定なども考慮し、登録機関や分野拠点などに関する動きが、今後どのように展開するか、あるいは展開すべきか、について理研の立場としてのスケジュールのたたき台の説明。


3.文科省情報課から(関根)

  • 3月12日の第3回作業部会において、拠点形成についての福山先生が私案を説明。
  • 同作業部会において以下の3点の検討課題を早急に詰めることとなった。
     - シミュレーション研究、計算機科学等の実施体制と実施課題
     - 次世代スーパーコンピュータを用いて取り組むべき研究開発課題
     - それらの研究開発課題を推進する上での体制面での課題
  • 一方、3月末で締め切った共用に関する提言は17件の提出があった。これらの提言の中味の整理が進行中。
  • 作業部会としては、6月末までに報告書をまとめる。また、次世代スパコンの支援機能と登録機関に関する事項の議論も6月末までに結論を得る。
  • 第4回作業部会は4月22日に予定されており、次世代スパコンの共用に関する検討、第5回作業部会は5月21日に予定されており、拠点形成に関する検討がなされる予定。


4.第3回作業部会の報告(福山)
 配布資料(4)に沿って、第3回作業部会での議論の内容の簡単な説明があった。ついで、次世代スパコンの活用と計算科学振興のための拠点形成に関する基本的な考えについての説明がなされた。次世代スパコンと比較対応できる組織として、SPring8とJ-PARCでの組織を参考としつつ、拠点形成の骨格を決めるための「運営委員会」の役割の重要性と、運営委員会を早急に立ち上げる必要が強調された。そのことに関連して、理研と登録機関の棲み分け、言い方を買えれば、登録機関の守備範囲、を早急に決めなければならないことが強調された。
 これらの事柄について、熱心な議論が交わされた。5月21日の第5回作業部会に向けて、当連絡会議としての考えをまとめ、作業部会に要望を提出することとなった。

ページの先頭へ

Copyright © 計算物質科学連絡会議 All Right Reserved.