ikeda lab

はじめに

池田研では,ゲームAIや人工知能技術に興味のある学生を広く募集しています.

JAISTは学部なしの大学院で,良く分からないという方も多いと思いますので,本ページでは 入学に関する概要をお伝えし,良くある質問・疑問などにお答えしたいと思います.

興味を持ったら,ぜひ遠慮せずに池田にメールしてみてください. ただし,最近問合せを装った迷惑メールも来ていますので,ある程度具体的にご質問ください.

JAISTの基本的な情報

ここでは概要のみ述べます,詳しくはJAISTトップページから調べてください.
[キャンパスについて]
 ・石川キャンパスと東京キャンパス(社会人用)があります.
 ・石川の殆どの学生は寮に入ります.ネット代含め月15,000円程度です.
  電気代も特別料金で,かなり安く生活できます.
 ・徒歩圏内にはお店があまりありません.車か,持っている友達が大事です.
 ・学内のコンビニ,無料シャトルで行けるスーパーなどはあるので,最低限度の生活はまあ,できます.

[コースについて]
 ・修士課程(2年)と博士課程(3年)があります.
 ・修士課程を2年半や3年間で卒業するMαコースというものがあります.
  授業料が2年分で済むため,知識技術に不安がある方,立派な成果を出したい方にお勧めです.
 ・社会人向けにも,同様の長期履修制度があり,2年分の授業料で4年在籍できたはずです.
 ・JAIST独自の奨学金がいろいろあります.
  特に博士課程学生は多くが奨学金給付を受けられます.

[入試について]
 ・4月入学と,10月入学が可能です.
 ・入試は通常年3回あります.これとは別に,随時選抜という制度もあります.
 ・入試の際に配属研究室が決まりません.
  “通常は”入学後,希望研究室を提出し,1-1期の成績などに基づいて配属されます.

[授業について]
 ・英語だけでも卒業できます.日本語だけでも卒業できます.
 ・4期制で,1期は8週,週2回同じ授業があります.
 ・数学が苦手な方は単位修得に苦労するかもしれません.
  事前に勉強するか,Mαコースの選択も有意義です.
 ・池田研で行う修士研究のほか,他研究室での“副テーマ”も必要です.

池田研の基本的な情報

[配属について]
 ・例年,4~5人程度の学生が配属されます.JAISTの中では割と多い方です.
 ・通常の手続きだと,競争になって配属にもれる場合もあります.
 ・そのため場合によっては,入学前に配属研究室入学前内定制度が利用可能です.
  1-1期の成績に関係なく,池田研への配属をお約束するものです.
  安心して受け入れられるか,マッチングのための議論を要するので,早めにお尋ねください.

[必要な能力について]
 ・プログラミングはできた方が有利で,多くの場合必要な技術です.
  経験が乏しい場合は,入学前の練習や,Mαコースの選択も有意義です.
  稀に,プログラムが不要なテーマで卒業する学生もいますが,あまり勧めません.
 ・言語は,C#, C++, Java, Perlなどを使います.何か得意があれば良いです.
 ・入学時点で,人工知能技術を知っている必要はありませんが,
  予習として簡単な教科書を読んでおくと有利です.
 ・修士課程なら英語はできなくても大丈夫です.
  ただ,ゼミやミーティングは日本語英語ちゃんぽんなので,慣れる良い機会だと思います.
 ・知的労働者としての基本スキル(例示と一般化,多様な観点,伝わるプレゼンなど)
  を身につけてもらうことを重視しています.

[研究テーマについて]
 ・研究テーマは,基本的には学生の希望を尊重し,実現可能性などを相談しながら決めます.
  おおよその範囲は研究ページから推測してください.
 ・全く新しいテーマを行うことも,過去の研究の発展を行うことも可能です.
  興味と時間と力量を考えて決めましょう.
 ・“ゲームを作ること”が目的ではありませんので,
  ゲーム環境を準備するだけで大変なゲームは勧めません.
  特に修士の学生ならば,簡単なゲームか,すでに環境のあるゲームが良いです.
 ・修了までに,学外の研究会等で発表することが標準的です(到達レベルの目安).
 ・論文が通れば,国際会議にも行けます.特に回数制限などはありません.
  2017年3月までの卒業生20人の研究のうち10件が国際会議論文になっています.
 
[就職について]
 ・卒業学生の多くは,システムエンジニアやプログラマとして就職しています.
  ゲーム会社に就職した学生もいますが,比較的稀です.
 ・就職活動は比較的自由にやってもらっています.研究のため就活できないということはありません.
 ・キャリア課による支援のほかに,ES添削や面接練習も要望に応じて行います.

[文化について]
 ・使用言語は日本語と英語です.日本語だけでもよいし,英語の練習もできます.
 ・報告,連絡,相談を重視しています.一人で勝手にやりたいタイプの人は向かないです.
 ・ゲーム好きな人が多いです.ゲームで遊ぶことも時に有意義だと考えています.

訪問やインターンについて

大学院を決める,研究室を決めるということは,とても大きな決断です.
やっていけるか不安,やりたいテーマが認めてもらえるか不安, 選んだテーマが本当に面白いか不安,先生や先輩が怖くないか不安, などなどいろいろな不安があることでしょう.

こういったときに必要なのは勇気だけではありません. 事前に下調べをしたり,先生にコンタクトをとったりして, 少しでも「入ってみたけど失敗だった」というリスクを減らすべきです.
池田は,問い合わせのあった学生さんには(合わないと思うという場合も含め)誠実にお答えします. ぜひ遠慮せず,お尋ねください.ただし,最近問合せを装った迷惑メールも来ていますので, 具体的に「どのページや論文を読んで」「どんな研究をしたいか」をお知らせください.

下調べによって本気度が上がってきたら,研究室を訪問することはとても有意義です. 他の学生さんの雰囲気や,JAISTの立地,設備の良し悪し,池田と合いそうかなど, 来てみて良く分かることは多いと思います.

また,1週間~2週間ほどインターン学生として滞在することができれば, なおさらに有意義でしょう.ゲームAI研究の一部だけでも実際に行うことで, 適性判断やマッチングがより正確に行えます.
大学・高専によっては,インターンが単位になる場合もあるかと思います. 基本的には池田研志望の学生さんのみをお受けしますが, JAISTから旅費等が支給される場合もありますので,ご検討ください.