産学連携・共同研究

■分野横断的研究実践( 「文化人類学で/を豊かにすること」):伊藤研では、科学技術、医療、産業などの諸領域で分野横断的研究・応用エスノグラフィ研究(ビジネスエスノグラフィ、医療エスノグラフィ)を実践しています。一方で、他分野の研究や実務を、人類学の知見“で”豊かにできないかと試み、他方で、そうした他分野の研究者や実務者らとのやりとりを通じて文化人類学 “を”豊かな、他分野・実務に貢献する開かれた学にできないかというものです。

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委員歴、学外での働き(主なもの)

日本学術会議,会員(2023-現在)

日本学術会議,連携会員(文化人類学分科会、サービス学分科会、腫瘍分科会)(2020–2023)

日本学術会議,特任連携会員(臨床医学委員会 腫瘍分科会)(2018– 2020)

日本文化人類学会,第27期、第28期理事・評議員(2016-2020)、第29期代議員(2020-2022)、第30期業務執行理事(庶務担当)(2022-現在)

学会誌『文化人類学』編集副主任(特集主任)(2018-2020)

日本文化人類学会「医療者向け人類学教育連携委員会」委員長(2017-2020, 2022-現在)

北陸人類学研究会 代表(日本文化人類学会北陸地区研究懇談会担当理事)(2016-2020)

藤田医科大学 医学部 客員教授(2021-現在)、大阪大学グローバルコラボレーションセンター 招へい准教授(2012 – 2013)、米国パロアルト研究所(PARC)客員研究員(2013) 、英国ランカスター大学客員研究員(2011)、英国ロンドン大学UCL人類学部客員研究員(2011-2021)

企業との協働(主なもの)

– 大手総合ITベンダー研究所(神奈川): 医療・福祉分野等における知識共有の実態調査(2010 – 2011)

– 物流会社(福井): エスノグラフィを用いた業務の改善・最適化、学生インターシップ研修・指導(2013)

– 大手食品メーカー(東京): 食品評価チームにおけるコンサルティング 、社員へのエスノグラフィ指導(2013 – 2014)

– 大手電気通信メーカー研究所(埼玉、東京): ビジネスエスノグラフィの調査手法をめぐる共同研究(2015 – 2019)

– 金属加工会社(福井):新たな用途・販路の開拓、および、技術の継承をめぐるコンサルティング(2019 – 2020)

– 大手嗜好品メーカー研究所(神奈川):エスノグラフィ調査をユーザー起点の開発に活用するための技術指導サービス(2019 – 2020)

– 大手電気通信メーカー研究所(埼玉、東京): ICTによる定性調査の高度化をめぐる共同研究(2020 – 現在)

– 産学融合拠点創出事業(経済産業省):伝統工芸 DX による新ビジネス創出とサプライチェーン革命の実現(2021 – 現在)

– 製薬メーカー研究所(大阪):エスノグラフィによる組織文化の把握と研究所設計への活用(2022 – 現在)

共同研究・科研費等研究助成(主なもの)

(【A】先住民、【B】科学技術、【C】医療、【D】産業・ビジネス)

【A1】「マオリ学と人類学──ニュージーランドにおける二つの学的知の相互関係性についての研究」(科研費:特別研究員奨励費)(伊藤泰信)(2001-2003年度)

【A2】「太平洋島嶼部住民の移民経験に関する文化人類学的研究」(科研費:基盤研究 B(1))(研究代表者 一橋大学社会学部教授 清水昭俊)(2000-2005)

【A3】「オセアニア諸社会のエスニシティ研究会」(国立民族学博物館共同研究;代表者 法政大学経済学部山本真鳥教授)(2003 – 2006)

【A4】「脱植民地期オセアニアの多文化的公共圏の比較研究」(国立民族学博物館共同研究;代表者 柄木田康之宇都宮大学教授)(2006 – 2010)

【A5】「先住民の文化復興運動とメディア:マオリ専門テレビチャンネルの開設と民族アイデンティティの再構築」(伊藤泰信)(財団法人 放送文化基金)(2006 – 2007)

【A6】「先住民の知識人類学」(伊藤泰信)(科研費:研究成果公開促進費[学術図書])(2006年度)

【A7】「先住民の伝統的知識の今日的継承および活性化についての共同研究」(ニュージーランドWaikato大学 Prof. Rapata Wiriらと)「先住民の伝統的知識の今日的継承および活性化についての共同研究」北陸先端科学技術大学院大学国際共同研究プロジェクト(2007 – 2009)

【B1】「感性情報処理およびフィールドワーク的観察による遠隔通信におけるR&Dマネジメント人材の暗黙知伝達効果の解析およびそのモデル化」、研究代表者 杉原太郎、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)(2006 – 2008)

【B2】「研究室のナレッジマネジメント」(21世紀COEプログラム「知識科学に基づく科学技術の創造と実践」プロジェクト;マテリアルサイエンス研究科 民谷栄一客員教授・高村禅准教授らと)(2006 – 2008)

【B3】「組織論・学習論を援用した実験系ラボラトリーにおける知識生産実践のエスノグラフィ」(研究代表者 伊藤泰信)(科研費:若手研究B)(2008 – 2011)

【B4】「人間中心設計と人類学の対話によるシステム設計思想:HCDを多元化する挑戦的試み」(研究代表者 安藤昌也 千葉工業大学教授 )(科研費:挑戦的研究(開拓): 高度科学技術社会の新局面)(2019 –  現在)

【C1】「医療サービスの改善と安全性向上のための知識循環モデルの適用実証」平成20年度サービス研究センター基盤整備事業に係る適用実証委託事業、産業技術総合研究所;総括事業代表 宮崎大学医学部教授 荒木賢二、副総括事業代表 池田満教授(2008 – 2009)

【C2】「次世代医療ナレッジマネジメントの研究:最先端電子クリニカルパスを中心に」(科研費:基盤B:研究代表者 梅本勝博)(2009 – 2012)

【C3】「スマートフォンを用いる臨床医療のナレッジマネジメント」(科研費:基盤B:研究代表者 梅本勝博)(2012 – 2014)

【C4】日本文化人類会課題研究懇談会「医療人類学教育の検討」(代表者 浜田明範 関西大学准教授 )(2014 – 2020)

【C5】「医療者向け医療人類学教育の検討:保健医療福祉専門職との協働」(国立民族学博物館共同研究;代表者 飯田淳子川崎医療福祉大学教授)(2015 – 2019)

【C6】「人類学の外部から考える人類学の可変性と可能性:医学教育をめぐる協働の現場から」(科研費:基盤B:研究代表者 伊藤泰信)(2018 – 現在)

【C7】「医学教育者と“共働”するサービスデザインの人類学:総合診療専門医教育の事例から」(科研費:基盤B:研究代表者 伊藤泰信)(2022 – 現在)

【C8】「文化人類学の知見を活かした総合診療専門医の教育方法の構築」(科研費:基盤C:研究代表者 谷口晋一 鳥取大学教授)(2022 – 現在)

【D1】「文化人類学的手法の産業・ビジネスへの応用に関する調査研究」(三谷研究開発支援財団)(研究代表者 伊藤泰信)(2010 – 2011)

【D2】「科学技術と産業のイノベーション研究と文化人類学との学術的架橋及び国際協働関係構築」(科研費:若手研究者戦略的海外派遣事業)(2010 – 2013)

【D3】「ビジネスと人類学に関する実践的・メタ人類学的研究:日英米の国際比較の視点から」(研究代表者 伊藤泰信)(科研費:基盤C)(2011 – 2015)

【D4】日本文化人類会課題研究懇談会「応答の人類学」(代表者 亀井伸孝 愛知県立大学准教授 )(2012 – 2018)

【D5】「文化人類学における文化的ビジネス・スキル開発のための調査研究」(代表者 佐々木伸一 京都外大教授)(科研費:萌芽)(2013 – 2015)

【D6】「同時代の喫緊課題に対する文化人類学の<応答>可能性の検討」(研究代表者 清水展 京都大学教授)(科研費:萌芽)(2014 – 2015)

【D7】「人類学の外部環境から考える人類学の可変性と可能性:ビジネスと工学系学問を視野に」(研究代表者 伊藤泰信)(科研費:基盤C)(2015 – 2018)

【D8】「応答の人類学:フィールド、ホーム、エデュケーションにおける学理と技法の探求」(研究代表者 清水展 京都大学教授 )(科研費:基盤A)(2016 – 現在)

【D9】「エスノグラフィを援用した課題解決手法構築に向けた人類学的実践の再帰的研究」(研究代表者 木村周平 筑波大学助教 )(科研費:萌芽)(2016 – 2019)

【D10】「ソーシャルデザインの人類学的研究:生活・地域・人をどう生み出すか」(研究代表者 木村周平 筑波大学准教授 )(科研費:基盤B)(2021 – 現在)

その他

「 日本語教育・留学生教育における日本型「知の技法」の活用に関する研究」(科研費:基盤C)(2013-2017)、「エスノ認識論とそれに基づくメタ認識論の探究」(科研費:基盤C)(2014-2017)、「「味を表す表現」からみた言語と文化の相関性に関する研究」(科研費:基盤C)(2021-現在)ほか