Last Updated 2004,4/27

新入生への修了生からのアドバイス

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 また、修了生に何か聞きたいことがあったら、horita@jaist.ac.jpに連絡して下さい。状況に応じて先輩方に直接連絡が取れるように致します。
但し、皆さん仕事で忙しいので、返事は遅れるかもしれません。御了承下さい。

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平成15年3月修了生  
笠川 弘 (現 大宏電機(株))さんからのアドバイス

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 社会人として仕事ができるのは当然重要ですが、それをアピールするプレゼン能力が重要となってきます。みなさんも毎週のミーティングで先生からお叱りを受けると思います。しかし会社ではまるで分野が異なる人に説明する機会が増えます。
 毎週の週報ですがもう一度見直してから発表してはどうですか?私は過去毎週のように訂正を受けました。反省しています。

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平成15年3月修了生
  
関 雅夫 (現 三洋電機(株))さんからのアドバイス 

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 この以下の内容は、ほとんど、現在の自分自身へのメッセージといっても間違いありません。それほど、僕は、学生時代にやり残した事の多さを実感しています。といっても、後悔しているだけでは、前には進めないため、精一杯努力するつもりです。

 JAISTの学生で、今後社会人になり、同じ後悔をする人が必ずいると思います。ぜひ、そういう人達には、やり直しのきく今のうちに努力を重ねてほしいですね。もし、私のアドバイスを見て、気付いてくれる人が入れば、大変幸いです。

新入生へのアドバイス:

 「あーーー、学生のときにやっとけばよかったなぁー」という言葉を、会社に入っていろんな場面で聞きます。この言葉には、「時間のある学生時代にもっと努力していれば、社会人になって、こんなに苦しむことがなかったのに・・・」という意味です。このことは、私も学生時代にも自覚していた言葉ですが、社会人になってみて、こんなに痛いくらい身にしみるとは思いませんでした。会社に入ると、日々の業務に追われ、自分のための時間を持てない人がほとんどで、自分の弱点を補うことが難しいのが現状です。そこで、社会人になって後悔しないように、私が考える学生の間にやっておくべきことのいくつかを新入生の皆さんに述べようと思います。

1.物の本質を見抜く力をつける
 どんな、情報においても、受身で取り込むのではなく、自分なりに「なぜなぜ?」と自問自答してみる。その繰り返しで本質を見抜く力が備わります。社会に出て直面する数多くの問題解決において、「本質を見抜く力」は、大きな武器となります。

2.日々目標を設定し、自分の成長を意識する
 Plan(計画)→Do(実行)→Check(反省)→Action(改善)のサイクルを繰り返すことで、人は成長することができます。最初の目標が、どんな小さなことでも、実際に実行し、その成功(失敗しても、それを反省し、次の目標成功に生かす)により生じた自信がエネルギーになり、より大きな成功につなげることができます。このサイクルを習慣化させることで、人は大きく成長することができます。

3.コミニュケーション(プレゼン)能力をつける
 社会人に、最も重要なことは、コミニュケーション能力だと思います。自分の意見を、しっかりと主張できるようになってください。自分の心の中で思っているだけでは、誰も理解してくれません。今の時代、アピールしなきゃ損な時代です。

4.あきらめない強い精神を養う
 社会人になると、自分ひとりで解決しないといけない(誰も教えてくれない)問題が多々あります。そのとき、問題が困難であるほど、人はくじけそうになります。しかし、そこで、最後まで、あきらめず集中するできる強い気持ちが大変重要です。

5.英語力の向上
 これは、皆さんも今まで嫌って程聞いてきたと思いますが、この英語力は、社会人になっても、常に問われる能力だと思います(今や常識かも?)。社会人になったら、ほんとに勉強できないので、学生のうちに何とかしましょう!

 次に、JAISTでの研究室選びについて述べたいと思います。まず、皆さんに知ってもらいたいのは、大学院で行なっていた研究の分野と同じ仕事を会社にて行なうことは、あまり多くないと思いということです。実際、私の周りでも、会社に入って、大学院時代の研究分野と全く異なる職場に配属された人が多いです(ちなみに私は、JAIST時代:物性→現在:アナログ回路設計)。ひょっとしたら、研究室で学んだ専門的な知識は、あまり意味がないものとなるかもしれません。私の考えでは、このJAISTでの二年間は、一流のエンジニアとしてのベース(上記の能力を身につける)を作り上げる重要な期間だと思います。したがって、大学院で研究室を選ぶ基準は、研究の内容ではなく、いかに自分を成長させる環境にあるかで選ぶのが良いと考えています。その環境を作る要因の中で大きな比重を占めるのは、やはり研究室の先生だと思います。JASITにおいて、学生に全くノータッチの先生方が少なくない中、堀田先生は、学生に対して非常に熱心に指導してくれます(ちょっと、おせっかいと思える程ですが・・・)。私自身、自分の欠点をズバリと指摘してくれる堀田先生の指導には、現在でも大変感謝しています。堀田研究室は、現在の自分に不安を感じている人には、ぜひお勧めの研究室だと思います。 成果主義を採用する企業が増えるこの今の時代、「一部のできる人」と「その他大勢」の待遇の格差が非常に大きくなってきています。このことを考えると、JAISTでのんびり過ごす二年間と日々成長の充実した二年間の差は、とてつもなく大きいと言えます。皆さんは、まだまだ若いから、やり直しはなんとでもききます。今後の幸せな人生を掴み取るためにも、このJAISTでの二年間は、ぜひ充実したものにしてほしいです。

 以上ちょっと、厳しい話ばかりでしたが、石川県出身の私から最後に一言 
 石川県は、関東、関西などの都会と比べればかなり田舎ですが、山あり海あり、温泉あり、、美味い飯あり、風情ある街(金沢)ありで、全国的に見ても結構いいトコ(主観が入ってるかも?)だと思います。辰口の山にこもっているのは、大きな損です。なので、せっかくJAISTに来たんだから、休日には、精一杯石川県を満喫してほしいです。プライベートでも充実したJAISTライフを送ってください!


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