研究内容(工事中です)


『光受容タンパク質の分子内情報伝達機能』

●現在、バクテリオロドプシンなどの光受容蛋白質の光反応は赤外分光法によって 分子内レベルの解析が進んでいる。我々は、試料に 摂動をかけるながら分光を行うことによって、従来より 高次の情報を捕捉 するアプローチをとっている。具体的にはバクテリオロドプシン蛋白質内の分子振動のキラリティ等を測定し、機能発現に関する蛋白質の協同現象 の解明を目指す。

●イカの目に存在するレチナール光異性化酵素・レチノクロムは、異性化部位の位置選択制が、90%以上である。このメカニズムを解明するために発色団レチナールを化学修飾したアナログを用い、さらに、光反応を追跡する。

『包摂化合物を用いた機能性蛋白質のモデル系』

●有機合成のテクニックを用い、レチナールを包摂する分子を設計・合成し、レチナール蛋白質の機能を非蛋白質系で再現することを目指す。


●変調赤外分光装置

赤外領域の円2色性(Vibrational Circular Dichroism: VCD)から、分子振動の非対称性・不斉性(キラリティ)を観測する。特に、機能性蛋白質(酵素)は、不斉構造の塊(L体のアミノ酸)であり、不斉変化を観測することによって、高選択・高効率な機能発現のメカニズムを解析できる。

●低温可視分光装置

蛋白質の熱緩和過程を、液体ヘリウム温度〜常温の条件下で追跡する装置

(分解状態です)

●時間分解赤外分光装置

マイクロ秒オーダーの時間分解赤外吸収スペクトルが測定できる。併設しているのは可視紫外の分光器(これはナノ秒の時間分解能を持つ)。


化学会での発表


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