エセブログ2012

本人の備忘録に近いメモ書きです.基本的には上に行くほど新しいです.

[2012/12/3?] ドメイン親子のガラス+折り紙作品
私がMITでさんざん世話になった Erik D. Demaine氏と Martin L. Demaine氏のガラス作品や折り紙作品は, 芸術性が高くて,MoMAを始め,いくつかミュージアムに所蔵されています. 最近彼らが凝っていた,ガラスの中に曲線折り紙をいれた作品の一つ. なんと本人たちに記念にいただきました. しかも,いくつかある中で私が一番気に入っていたもの.どうして私がこれを一番気に入っていたのを知っているのか,ナゾです. JAISTに飾ろうかと思ったけど,上原家の家宝にします.どうしても見たい方は,いつか上原の自宅にどうぞ :-)
[2012/12/2?] 引っ越し準備と台風Sandy被害
年末の引っ越しに向けて準備をしつつ,覚え書き二つ.
[2012/12/19-21] ISAAC 2012に参加
ISAAC 2012という国際会議に出るために, 台湾に来ました.ボストン→ロサンゼルス→台湾と飛んで,日本は上空を通過です.12月だけで地球2周分くらいは飛んでます. 印象的だったトークはいくつかあるのですが,中ではErikの招待講演 が印象的.彼のトークは,内容やプレゼンの方法など,いろいろなところが勉強になります. 台湾の台北には,私が調べた範囲ではパズルショップはないようですが,なぜかジグソーパズルがすごくメジャーです. いくつか覚え書き.
[2012/12/14-15] WDC-NY弾丸旅行
日本からの客人U氏と一緒にワシントンDCとニューヨークをありえない旅程で超弾丸旅行. 以下,ワシントンDCの覚え書き: 以下,ニューヨークの覚え書き: 以下,買ったものの覚え書き.
[2012/12] パズルショップ巡回
日本からの客人U氏を連れてパズルショップやアンティークショップを巡回. 充実した一日を過ごしました.以下覚え書き
自分で買ったもの
本を2冊.Eureka!の店主お勧め品. Heath's Deciphering Dice. 元々は1927年考案のもの.たまたま店に来ていた地元の数学の先生と, このサイコロについて熱く語り合うはめになりました.楽しかったなぁ. Puzzle MasterEZ ATOM これは造型が美しいなぁと思って購入.一見,不可能物体っぽくて,私好みのパズル. 家でしばらくやってみましたが,全然外れる気がしない!本当に不可能物体なんじゃないかと ;-)
いろいろと迷って買わなかったもの
Cambridge Antique Marketで見かけた古いタントリクス. これは価値が私にはわからない….スターウォーズに出てくるダースモールの2x2x2のルービックキューブ. あとで調べてみたら,日本では見つけられないけれど,eBayではたくさん売ってました.アメリカだと入手が簡単みたい. ホッケーのパック型のルービックキューブ.これも珍しいような気がしたけど,新品でいくつか売っていたので, 珍しくなさそう.この手のものは,珍しいものとそうでないものの区別がつかないので,パス.
[2012/12/11] MITのクリスマスシーズン
MITの中を歩いていたら,OrigaMITの人達が勝手に(?)折り紙のクリスマスツリーを飾っていました. クリスマスだなぁー.
[2012/12] TJJCCGG 2012の収穫(?)
日本でいくつか買ったパズルを大学に貯めておいて,同じ大学のO君に運んでもらいました.ありがとう! いくつか覚え書きを.
[2012/12/06-08] TJJCCGG 2012
TJJCCGG 2012という会議に出たときの覚え書き. わりと自分の備忘録が多いです.
0日目
タイのバンコクに到着.ボストン→ヒースロー→バンコクと日本の裏側を飛行しました.乗り換えは1回で楽だったけど, 飛行時間が長い! 空港から市内へは,とても奇麗な電車で快適に.移動は,電車が奇麗で安くて速いです. 氷点化のボストンから急に30度のバンコクになったので,最初は汗が出なかったけど,結局最後は汗だくだく. 時差ボケ対策になったかな?バンコクの一番の繁華街(=屋台通り)を抜ける途中で見かけたパズル屋さんは, まぁこんなもんかなーという品揃えで,イマイチ食指が動かず.場所はSukhumvit Rd.という通りです. 駅で言えばAsok駅からNana駅の間くらい.5バーツコインのデザインにちょっとびっくり. ぱっとみると,正多角形なんですが,よく見ると縁取りがあるので結局円形.なーんだと思ったけど, 内部の正多角形が正9角形なのにびっくり.後日タイ人の学生に聞いてみたら, タイバーツに書かれているのが現在の9代目の国王なので,コインの形も正9角形になっているんじゃないかとのこと. なるほど.ちなみに到着した12月5日は国王の誕生日で祝日だったそうです.
1日目
自分の発表は以下のもの. 内容はFlood It!というパズルの計算量に関する話.結果はまずまずといったところでしょうか. この日の最終講演は秋山仁先生の一般向けの講演会.地元の高校生や大学生が対象のもの.やっぱりプレゼンがうまい. 由美かおるさんが生で歌うところを間近で見られてラッキー.秋山先生の講演ネタから自分のための覚え書き:
  • 十字架の紙をメビウスの帯状に接着して,鋏で切ると….そのまま接着すると□になる有名なトリックのメビウスの帯拡張版. 解答が二つあり,少数派の結果が面白いところが興味深い.
  • お客が心の中で思った数字を,カードの上の数字の有無で当てるトリック.そのままやると当り前の2進数トリックですが, 「一回だけどこかで必ずウソをつくこと」という拡張版.うそつきバージョンはなかなか興味深い.
写真はホテルで見かけた「ドリアン持込禁止」の掲示.話には聞いていたけど,本当にあるんだなぁ…. そういえば,某O君と二人で近所の高級スーパーに行って,ドリアンを食べました.うまいと言えばうまいし, 臭いと言えば臭い.私は以前スペインで食べたキリモジャとかキリモヤとかいう名前のフルーツの方が好きです. ミルキーみたいな味がして,ジューシーというよりは,クリーミー.またスペインで食べられるかなぁ.
2日目
折り紙っぽい多面体っぽい話と言えば,奈良知恵さんや伊藤仁一さんの一連の発表を楽しみました. ふいご定理など,一見するとガチガチで崩せなさそうなポイントを,「移動する折り目」というモデルで 打ち破って「折り畳める多面体」を作るところが私としては興味深い.エリックの招待講演も面白かったけど, 今回はGraph minorの話なのでここでは省略.移動中の電車の中で,折り紙を使った広告を見たのでその写真を載せておきます. たぶん宝くじの広告だと思うんだけど,全然読めない….特に中央の折り紙が多面体っぽくて魅力的.
3日目
会議の遠足に出て,そのまま夜中の飛行機で戻りました.写真は伝統的な寺院で見た狛犬.口に石の珠を咥えていて, 動くけど取れません.不可能物体です.たくさんいました.遠足の最後によったショッピングモールは, まるで東京のお台場みたいなところでした.すごーく現代風でびっくり.そこで見かけた衝撃的なものを二つ,覚え書き.
  • ペーパークラフト専門店: 珍しいペーパークラフトの専門店がありました.しかもフィギュアみたいなクラフトばかり,超大量に展示されていて,びっくり. しかし著作権的に微妙なものがザクザクあって,結局買わず.法律的な問題もさることながら,超リアルな造型のため, パーツが多くて作るのがめちゃくちゃ大変そうでした.特に「ハウルの動く城」のペーパークラフトは,紙が100枚くらいはあったと思う. ありえないパーツ数.しかもそうした作品の現物をたくさん作って展示しているところも,よく考えてみると,すごすぎる.
  • 広がるボール: プラスチックでできていて,広げると大きくなるボール.この手のものはたくさんあるんですが, これは何だか見たことがない新型だったので,買いました.けど某O君に頼んで,日本に持ち帰ってもらったので, 今は写真だけ :-)
町で見かけたもの:ミスタードーナツ,すき屋,ファミリーマート,セブンイレブン,ダンキンドーナツ, ケンタッキー,マック,スターバックス,サブウェイ,オフィスデポ. 汚いところはめちゃ汚いけど,アメリカとか日本と同じ生活もやろうと思えばできるって感じ.街中で日本語が意外と多い. 今回のタイは認識を新たにしました.あとやっぱ暑かった.
[2012/12/01] ついに三つでコレクション!
アメリカやカナダでは,週末にガレージセールがやっていることがあります. 雪のちらつく中,近所を歩いていると,ガレージセールを見かけました. なんとなく心惹かれて立ち寄ってみると,1950年代くらいのラジオや,エルビスプレスリーのLPレコードなど, なかなか魅力的な古いものがたくさん.その中にピカピカの計算尺を見つけました.しかも二つも. 「一つ3ドルでいいよ」とのことなので,両方ともいただきました.どちらもほぼ新品で動きも良好. 一つは普通の計算尺で,もう一つはよく見ると Metric Converter と書いてあって, 単位の変換用の計算尺でした.原理は同じですが,初めて見ました….これはアメリカやヨーロッパで現役で使えそうです. 計算尺が三つと,マニュアルが一つ揃ってしまったので, これで立派な計算尺のコレクションができあがりました :-)
ついでに,そばにあったペプシコーラのノベルティグッズも,かわいいのでいただいてきました. こっちはたったの1ドル.ミニチュアのガラス瓶で,塩入れになってます. 念のためにYahoo!Japanのオークションでいま調べてみたら,同じものがなんと3800円で売ってました. ま,私は売りませんが,大切にして,そのうち不可能物体に仕立てあげましょう. 「ビンに矢」や「ビンにトランプ」のミニチュア版なんか,なかなか魅力的.
[2012/11] CONTOUR PUZZLEと計算尺
グリーンラインのLechmere駅のすぐそばの Cambridge Antique Marketを再訪. 二ヶ月しかたってないのに,意外とモノが入れ替わっていて,焦りました. 妻がいろいろと格安で購入する傍らで,古い手作りの木製パズルを発見して購入. Contour Puzzleと書いてあるけど,初期のジグソーパズルって感じですね.メーカーはShackman. 家に帰ってネットで調べてみると,Shackmanの製品はどれもビンテージ扱いで売られていて, 同じパズルの``Made in Japan''バージョンが1960年代のパズルとして売られているのを見つけました. 私のは``Made in Taiwan Rep. of China''と書いてあるけど,こっちの方が古いのか新しいのか…. いずれにせよ,パッケージは古くて,中身は未開封で,保存状態はかなり良いので,価値があるのかもしれません. Shackmanで検索していたらIndiana Libraryの資料を見つけて,その中に 先日行ったときに見つけたロケットパズルとまったく同じものを発見. 初期の日本製の組木の中(図23の右手前)に,まったく同じものが写っています. 42ドル出してでも日本に持ち帰る価値があるのかないのか….悩ましいところです.
ついでに計算尺とマニュアルも購入. 私は学校で計算尺を習わなかった世代なので,対数関数の性質を利用していることは知っているけれど, ちゃんとした使い方をイマイチ知りません. 先日MIT Museumで現物をいじっていたら欲しくなったのと,格安だったので,つい購入. いつか授業の中で使えるかもしれません. あとでよく見たら,計算尺本体とマニュアルは別々のものでした.でもまぁ使い方は同じだからオッケー.
[2012/11]Tony's HingeとGeoLoopとIvan's Hinge
8月に手に入れたIvan's Hingeについて,MITのメンバーといろいろと話していたところ, どうも元祖はBinary artsのGeoLoopという玩具ではないかとのこと. Greg N. Frederickson氏の「Piano-hinged Dissections: Time to Fold!」という本にも記述があります. これをThinkFunの製品リストで調べてみると, 1996年の発売で,もう買えません.でも時期的に絶対NOBコレクションに入っていそう.そんなわけで,早速JAISTで NOBコレクションの写真を撮ってくれている学生さんたちに聞いてみたところ,一人が撮った記憶があるとのことで, 写真を捜し出してくれました.すばらしい.生き字引き! 最近,ちょっとした結果が得られたので,Erikが11/07の G4G Celebration of Mind partyで少しだけ中身を紹介しました. さてそんなこんなで,いろいろと調べてみると,なんと1980年代のコーンフレークのおまけらしきものに, これとまったく同じ構造を見つけました.名前もTony's Hinge.早速eBayで現物を入手!便利だ…. 中のマニュアルによると,1988年製で,デザインはIvan Moscovitch,つまりIvan's Hingeと作者が同じでした. 確かにTony's Hingeだけで終わらせるには惜しいアイデアだなあと思った次第. 私の調べた範囲では,これが最古ですが,先行アイデアのありそうな仕組みではあります.
[2012/11]Thanks Giving
アメリカで最も気合いが入っているイベントは Thanks Giving つまり感謝祭だそうです. たぶん,正月<クリスマス<サンクスギビングくらいの感じです.なかなかいろいろとイベントがあり,楽しいです. あまり関係ない覚え書き.
[2012/11] アメリカ(?)の変な食べ物(?)
近所のスーパーやファーマーズマーケットをよく見ていると,ときどき面白いものがあります. 私の中で印象的だったものを三つほど.
[2012/11/15] 結婚20周年記念指輪(?)
上原家は今年で結婚20周年です.やはり記念に指輪などを…と思ってeBayを徘徊していたところ, Miguel BerrocalのPortrait de Micheleが「ありえない値段」で出品されているのを見つけました. 絶対落とせないだろうなーと思ってとりあえず,すごーく安値で入札しておいたところ,競争相手がいなくて, 出品者の予定していた「即決料金」はもとより,「最低入札価格」(?)よりもはるかに低いところで, 奇跡的に落札できてしまった!ヤバい. 落札後,出品者といろいろとネゴシエーションして,円高の助けもあり,かなりの格安で無事入手. 20年に一度の買い物だと思います.「メインの指輪」は妻のもので,「周囲の入れ物」は私のものってことにしよう :-)
[2012/11/12] Turing 100 meeting
Alan Tringと言えば, コンピュータを使っている人なら誰でも知ってないといけない(?)偉い人です. Wikipediaによると,数学者・論理学者・暗号解読者・計算機科学者だそうです. 今年はTuringの生誕100周年ということで,あちこちで催しがあります. その中の一つがボストン大学で11日・12日と開催されていて, Webページプログラム を見ると面白そうなので,行ってみました.なかなかの豪華メンバーで,楽しかったです. 個人的には人工知能の父Marvin MinskyMathematicaWolframAlphaの産みの親 Stephen Wolframの話が印象的でした. 特にMarvin Minsky. スライドには抽象的な題目だけが並んでいて,口頭では,それとまったく関係なさそうな「具体的なエピソード」だけを ずぅっと話していて,一見すると両者がばらばらのように見えるのに,それでいて, ちゃんとスライドの内容を具体的に説明しているという独創的なスタイルでした. これは普通の人には真似できない芸当だなぁと感服することしきり. Wikipediaによると御年85歳だとか.炯々たる眼光が鋭くて,とてもそんな年には見えません.
[2012/11/09-10] FWCG 2012
計算幾何学の会議FWCG 2012に 参加するために,ワシントンDC郊外のThe University of Marylandに滞在. 大学のあまりの広さに目眩がしました.会議場から大学会館まで歩くと,20分くらいかかるんですが, それでもたぶん半分くらいしか横切ってないと思う.普通の人は学内の移動に無料バスに乗るそうです.そりゃそうだ. 学生会館の脇のベンチに座ろうと思ったら,カエルのカーミットがいました.なかなかかわいい. 学生会館の売店で変なものを探していたら,期待どおりの変なものを見つけました. なんと,MonopolyのMaryland大学限定版!観光都市に特化したMonopolyは見たことあるけれど, 特定の大学に特化したMonopolyは,初めてみました.カードを見ると,「学期が変わったので教科書を古本屋に売って50ドルもらう」とか 「誕生日なのでみんなから50ドルもらう」とか,大学生らしいイベントがあって,ほほえましいです. でもさすがに買えないなぁ.私は全然関係ないし :-)
[2012/11/08] International Spy Museum
ワシントンDCで何度かチャンスがあったにも関わらず,入ったことがなかった International Spy Museumに入ってみました. 本物のスパイグッズがたくさんあって,なかなか興味深いものでした.各種隠しカメラや武器など, 今見てもすごいのがありました. また暗号関係の展示もけっこう本格的で,Enigmaの本物とか,チューリングの暗躍とか, 大人の観賞に耐える展示になってました.もっと子供騙しかと思っていました. アメリカのミュージアムにしては珍しく,中が撮影禁止になっているのがちと残念. 図録は売ってますが,割と通り一遍のことしか書いてないし. もしかして展示物を撮られると,今でもまずいのかもしれません. 写真は土産屋で売っていた,言葉遊びTシャツとルービックキューブ型秘密箱. ルービックキューブはだいぶ迷ったけど,ちとでかいので,今回は見送りました. 次回は買っちゃうかなぁ...
[2012/11/07] G4G Celebration of Mind party in Boston with 初雪
故Martin Gardner氏の命日にちなんで,毎年世界のあちこちで同時期に開催される G4G Celebration of Mind party. 日本では大抵東京で開かれるのですが,どうも予定が合わず,まだ出ることができていません. 今回はBostonのかなり近所で開催されたので,ついに念願の初参加が,ここBostonでかないました. JAISTギャラリーの宣伝も多少しつつ,家族3人でパズル三昧の一時を過ごすことができて, とても楽しかったです.写真は発表準備中の私のホストErik Demaine氏. いくつか私の名前の入った結果も紹介してくれたので,めでたし,めでたし. しかし,それはそれとして,ついに初雪!11月に入ってすぐ,最低気温が氷点下になっていたので, 多少覚悟はしていましたが,まさか11月上旬から雪が降るとは!しかも積雪5センチ以上と, かなり本格的な降雪でした.ついに冬が来た!
[2012/11] Chomsky Style!
MITにはいろんな偉い人がいますが,中でも歴史上の偉人と言っていいのが Noam Chomsky. 私にとっては神様レベルで,書き始めると止まらないのでやめます.このChomskyが,最近MITの学生が作った MIT Gangnam Style というパロディ動画の中に出演してます.なんとセリフまであります.3:19付近に出てきます. MITの学内新聞に出ていたので「まさか?」と思ったら本当でした. さすがMITの学生だけあって,やることが大胆だなぁ.びっくりした. ボストンにいる間に,偶然本物に出会うというのが私の密かな野望です.
[2012/11]ボストンのパズルショップ
私はどこかに出張の予定があると「地名 パズルショップ」で検索して事前に探します. 6月に「バンクーバー パズルショップ」で検索すると,このページがトップに来ることを思い出したので, 今度は「ボストン パズルショップ」で検索してみたところ,トップに来てました! 日本で一番バンクーバーとボストンのパズルショップに詳しい人になったってことでいいことにします. ヨーロッパでもがんばるぞ!?
[2012/11/04] ボストンのパズルショップEureka!
11月7日のガードナーのイベントに備えてか, パズルや本が整理されて,充実しているような気がしました.備忘録を二つ.
[2012/11/01] All Five
すべての正多面体が入れ子になったパズルAll Five. マーティン・ガードナーの本に紹介されているのを見ると「すべての正多面体が入れ子になっている」 「完成すると,すき間がまったくない」とのこと.う〜む,結局中身はどうなっているんだろうと思って以前ネットで調べてみたところ, アメリカ国内では30ドル以下で買えるのに,日本国内だと1万円以上することに気付きました.これは…やむをえまい :-) ワシントンDCでSandyちゃんに閉じ込められている間にMITに届いていました. 中身のわりに,パッケージがえらくでかい!しかもさらに二回りもでかい段ボールに入って届きました.さすがアメリカ! 日本で買うと高いのは,主に送料だろうと思う次第. 中にはDVDも入っていて,解答が動画でも見れます.パズルとしてはそんなに難しくないし, 竹で中国製なので,工作精度はイマイチ.でもいろいろと謎が解けて,個人的には満足. (アメリカでも店によって,値段はかなりバラついています.倍額くらいで売ってる店もあります. 改めて調べてみると,eBayだとまだ30ドル以下で売ってました.)
[2012/10/?] ワシントンDC小旅行
ボストン〜NY〜ワシントンDCは,けっこう近くて,気軽に旅行することができます. バス,電車,飛行機などいろいろチョイスがあって,例えばボストン〜NYのバスは安いのを探すと 10ドルちょいで移動できるという便利さ!そんなわけで,家族で紅葉狩りを楽しむことにしました. そこで買った変なものの覚え書きです. [追記]…ってなことを書いている間に,ハリケーンSandyに直撃されて,ワシントンDCのホテルに数日閉じ込められてしまいました. 幸い泊まっていたホテルが台所つき+同じブロックにドラッグストアありだったので,ひきこもって家族で自炊しながら だらだらとハリケーン情報を見ていました.NYに行くのはとりあえずあきらめて,ボストンに直接帰ることにします. ある意味,忘れられない家族旅行になりました.
[追記の追記]結局,ワシントンDCでは3日間観光して,3日間ホテルに閉じ込められたという感じでした. いろんな予約は全部パーになりましたが,格安チケットもおおむねすべて払い戻してもらえたので, それほど実害はありませんでした.唯一,ニューヨークのブルックリンのホテル2泊分だけ,返金不可と言われてしまって,ちと残念. 最終的には31日にワシントンDCからボストンに普通に飛行機で戻りました. 31日には,どちらの街も天気もほぼ回復して,普通に運行していました. ニューヨークはしばらくダウンしているようですが…. しかし中途半端に行けてたら,帰れなくなるところだったと思うと,むしろかなり幸運でした.
[2012/10/?] Salem のPeabody Essex Museum
ボストンから北に電車で30分弱行ったところにSalemという街があります. かつて魔女狩りが実際に行なわれたことで有名な街なのですが,今ではこれを逆手にとってか, 魔女を売りにしていて,この季節は賑わっています. 街の中は,怪しいマジックショップとかタロットショップがたくさんあって,個性的. 懐かしい「奥さまは魔女」のサマンサの銅像があったりします.パズル懇話会の某Tさんに以前,この街の Peabody Essex Museumを勧められたので,行ってみました. すばらしかったです.いくつか備忘録として覚え書きを.
[2012/10/?] 数学ガール英語版@MIT
MITの最寄駅KendallにはCOOPがあって,いろいろなMITグッズが売っています. マニアックな本もたくさん売っています.もちろん普通の本もたくさん売ってますが, 当然のことながら理系の本の品揃えがよいです.2012年10月現在,店員さんのお勧め本コーナーに, 結城浩さんが 書かれた数学ガール英語版が平積みで,たくさん売ってます. すばらしい.私と結城さんは10年来のメル友で,数学ガールも 私は全部発売前にレビューしています.これを読んで改めて英語の勉強してみようかしらん.
[2012/10/13] Black Ink
ハーバード大学の周りには,文房具やちょっとしたお洒落グッズが売っている店が並んでいて, とても楽しいです.時間があったので家族でブラブラしていたら, Black Inkという店で いろいろと楽しいものを見つけて買いました.覚え書きをば.
[2012/10/12] MIT Museum
MITから歩いてすぐのところにあるMIT Museum. MITで開発されたロボットなどの研究成果を展示しています. 普段は有料ですが,月に1回くらいの頻度で,無料で解放してイベントをやっています. 今月は10月12日(金曜日)の夕方17:00から開放していろいろとイベントをやっていたので,家族で見学. 規模は大きくないけれど,楽しかった.人工知能系の研究者たちの展示やロボットの現物など,興味深く拝見しました. でも,たぶん一番長時間滞在したのは,入口から入ってすぐのミュージアムショップ. あまりにも私の趣味と重なり過ぎていて,逆に真新しいものがあまりないというジレンマを味わいました. 要するに「面白いんだけど,もう持ってる」というのがたくさんありました ;-) 今日のところは,細かい文房具をいくつか購入するにとどめました.MITを離れるときに,また来ようと心に誓った次第.
[2012/10/??] Cambridge Antique Market
グリーンラインのLechmere駅のすぐそばに,地上4階地下1階, まるごと全部アンティークショップがぎっちり詰まったビルがあります. 以前から行ってみたかったのですが,ふと思い立って行ってきました. 不思議なお皿や洋服など,パズルと関係ないものを買いつつ,パズル関係も物色. 結局パズルは今回はどれも買わなかったのですが,心に残ったものを覚え書き. 「これを買わないなんてありえない!」という貴重なものがあったら教えて下さい. なんなら「これを買ってきてくれ」というリクエストでも受け付けるかもしれません. もちろん,そのうち自分で買っちゃうかもしれません.
[2012/10/07] 久しぶりのボストン
ボストンにはパズルショップ以外にも,楽しい本屋さんが何件かあり,意外とパズルも売っていて楽しめます. もちろんスタンダードなBarnes and Nobleと スターバックスの組合せもいいんですが,個性的で歴史ある本屋さんを何件か見つけました. こういう個性的な本屋は,ときどき無性に行きたくなります.店内を散策するだけで,気持ちが落ち着きます. Eureka!の最寄駅Coolidge Cornerのそばにある Brookline Booksmithもその一つ. 今回はこのエリアで以下を購入.
[2012/09/29] JAISTフェスティバルで JAISTギャラリーがオープン!
JAISTで開催されたJAISTフェスティバルで, JAISTギャラリーがオープンしました. 詳細は大学のページ に書いてありますが,JAISTギャラリーでは故・芦ヶ原伸之氏のNOBコレクションが展示されます. JAISTギャラリーのリーフレット にコレクションの紹介が載っています. 私が撮った写真を載せておきます.どれもオープン前の段階で撮った写真なので,まだ展示前だったり作業の人が写っていたりしますが, 雰囲気は伝わるでしょうか. 北國新聞中日新聞の 電子版の方が美しく撮れているかもしれません.夕暮れ時のライトアップがキレイでお勧めです. 当日は,一般の人には36連環がけっこう人気が高かったです. また,パズル関係者の方も多数来られて,楽しかったです.いろいろとありがとうございました. お礼代りにいただいたパズルの写真を…:-)
今後のギャラリーの見学は,広報に問い合わせて事前に予約していただければ随時可能です.詳細は以下の通りです. 来年度の4月以降は私も対応できますから,マニアックな解説が聞きたい方は来年度,是非どうぞ.
[2012/09/28] ストライボスのパズル,撃破!
数日前にこのページに書いた「謎のパズル」ことStrijbosのAluminium Cylinder. (こここここのブログの2011年3月21日のエントリに情報があります.) 絶対開かないかと思っていたのですが,ふと内部構造を思い付いて,試行錯誤することしばし,開きました! あーすっきりした.やっぱりこうなっていたのかー.これで心おきなくアメリカに戻れます. せっかくなので29日のオープンキャンパスまで,研究室でオープンしておきましょう…. どうしても中身を見たいマニアックな人は,ぜひ北陸へどうぞ :-)
[2012/09/27] 王将・回文・回転対称
近所の王将で晩ごはん.夜なのに「おすすめランチ」があるってのにもひっかかったけど, 伝票のロゴに目を奪われた.うーむ,OHSHOって回転対称でしかも英語の回文. 初めて気づいた.すばらしい.伝票にはロゴがあったけど,支払い後にもらったレシートにはロゴがなかった. このロゴ,もっとアピールすればいいのになぁ.
[2012/09/26] 朝日新聞デビュー
朝日新聞の夕刊(東京・大阪版)に載りました. 今週末29日(土)のJAISTフェスティバルが楽しみです. 美しいパズルをたくさん見たい方は,是非どうぞ.
[2012/09/26] 山本浩さん来JAI,エセ不可能物体
とある用事でWonder Piecesの山本浩さんが 遊びに来てくれました.そのとき二人で話していて,できたエセ不可能物体です. 見たまんまで,ズルはないです.「こうやればできるじゃん」と思った人は再現してみて下さい. 意外とてこずるかもしれません.
[2012/09/??] 謎のパズル?
知人に某日,謎のパズルらしきものを預りました. これがどうしても開きません.中にボール二つとバネがあるのはわかるのですが, 数字01と数字89の意味もわからなければ,そもそも誰が作ったどこのパズルなのかも不明. 大きさは梅昆布茶の缶くらい(直径4cmで高さ5cm)で,主にアルミ製. どうもヨーロッパで入手したみたいなのですが,それ以上の情報がありません. もし誰か知ってたら教えて下さい….
[追記]関西方面の某氏にこのブログの2011年3月21日のところに 同型のものが載っていると早速教えていただきました.感謝感激. しかし…開けるのに数年かかるのもフツーと書いてあるやん ;-)
[2012/09/??] まとめ買い
海外にいる間,日本で注文したり,いろいろなところでいろいろと入手したパズルを備忘録としてまとめておきます. 入手時期や入手経路は,いろいろです.
[2012/09/08-09] 箱根にて
わけあって一時帰国しました. からくり創作研究会が 開催している「からくりパズルを楽しむ会」に参加してきました. これは工作教室,スペシャルプレゼント,珍しいパズルのオークション,フリーマーケットなどがあって, とても楽しいです.自分でからくり箱を作ると,原理もよくわかるし,楽しめました. 写真は自分で作ったからくり箱と,スペシャルプレゼントと,オークションで落札したキャンディーの組み木です. 他にもいろいろ入手したけど,公開できないものがいくつか… :-) 神奈川県産業技術センター工芸技術所の 見学が特に印象的でした.非公開の場所に,あんなにたくさん工芸品があるなんて….
[2012/08/??] Quincy Market
ボストンでは外せない観光地の一つ,Quincy Market. 地球の歩き方片手に,ロブスターロールとクラムチャウダーを食べるのが日本人のお約束. Wagamamaという日本食屋もありますが,ここは避けた方が無難です. ここにはMuseum Shopと銘打った店が二つあって,一方はMFAことMuseum of Fine Artsの正しいミュージアムショップで, 他方は,半地下でかなりいかがわしい感じが魅力的 :-) 覚え書きをば.
[2012/08/28] SOMA's Revengeにリベンジ
ソーマ・キューブが入れ子になったパズルです. 目的は,大きいピースで立方体を作って,そこに小さいピースを押し込んで, 別の組み方で立方体を作れというもの.うまく作るとinterlock,つまりバラバラにならないようです. Webページの写真を見て,赤と白のツートンカラーが魅力的だなぁと思って購入したら, 手違いで中も外も白いピースだったので,連絡をとりました. 新しい物を送るのと染色方法を教えてもらうのと提案されたので,せっかくなので染色方法を教えてもらいました. MITの近くに,アートやクラフト系の非常に品揃えのいいエリアがあって, そこで必要な染料も2ドルちょいで安く買えたので,ラッキー. 早速,教えられた染色に挑戦.色は Fire Red にしたけれど,ワインレッドくらいの感じで, なかなか落ち着いた色で渋く仕上りました.ついでにハンカチを染めてみたら, 手も染まって,当分赤い掌で生活することになりそうです.
[2012/08/??] Shapewaysを活用したパズル
最近のパズル作家は, Shapewaysを活用してパズルを作る人が多いです. 色もきれいで,けっこう魅力的.見た目よりも丈夫で柔軟性もあり,けっこう手荒に扱っても割れたり欠けたりしません. でも,パズルを遊んで,パーツをすり合わせているうちに,ちょっと削れているのか, パーツ間で色が移っているような気がします.10年後はどうなっているのかしらん. とはいえ,なかなか魅力的なパズルも多く,いくつか気にいっているものを備忘録がわりに並べてみます.
[2012/08/24] Brian Chan舘知宏さんErik D. Demaineと豪華な晩ごはん
折り紙関係者が見たら,目玉が飛び出しそうな豪華メンバーで,晩ごはん. Brian Chanと言えば私には たったの3ステップでめちゃくちゃ難しい折り紙を折る人というイメージが強いのですが, 実際には折り紙に限らず,いろんなものをとても上手に作る人です.この日持っていたのは, 自作の折り畳み式の三味線!とてつもなく美しい仕上りなのですが,製作期間は2週間くらいだそうな. もうどこから突っ込んでよいのやら….上記の「たった3ステップで折った折り紙」の現物も見れたし,いろいろと参考になる話が聞けました. MITってすごいなぁと改めて思いました.
[2012/08/??] 舘知宏さん来MIT:POM vs ZAK
折り紙業界では有名な東大の助教,舘知宏さんが 10日ほどMITに来て滞在しています.今年の折り紙コンベンションの話やらなにやらを伺ったり, 新しい作品をレーザーカッターで作ったり,剛体折り紙の話をしたり.詳しくは書かない方がよさそうな話をいろいろと. 一つだけ舘さんに教えてもらった豆知識.私がいつか何かを突っ込んで不可能物体を作ろうと思っているジュースの入れ物, POMと書いてあるんですが,これはザクロ(pomegranate)のジュースだとのこと. 知らなかった….飲んだときには,ブドウジュースだと思いこんでしまった. さらにこのPOMは,日本でも最近は売っているけれど,あの有名なジュースと名前がぶつかるため, 日本ではZAKという名前で売っているとのこと. アメリカのPOM Wonderful という会社の日本語版サイトZAK Wonderfulを見ると, いろいろと苦労が偲ばれて面白いです. 怪我の功名と言うべきか,ZAKってなんだかガンダムっぽくて,かっこいいですね.
[2012/08/19] Cool Circuits
ボストンの Copley Center というショッピングモールを散策していたら, Magic Beansという玩具屋さんでScienceWiz社の Cool Circuitsというパズルを発見.私の敬愛するパズルデザイナーの山本浩さんの名前が載っていたので早速購入. パズルとしても面白いけれど,電気的な仕掛けがなかなか興味深いです.パーツを全部つないでサイクルを作ると 曲が流れるんだけど,短いサイクルを作っても曲が流れるわけではない….ふむ,どうなっているんかしらん.
[2012/08/??-??] 謎のパズル会議
アメリカ某所で開催されたとあるパズルの会議に初めて参加. いろいろと楽しかったし,得るものも多数ありました.何も書けないので,中途半端に写真だけ. 手違いで私の手元にたくさん届いた積み木インテリアギャラリーのいたち丸さんの 『多面体木工』の英語版を持参したところ,あっという間になくなりました.さすが. ついでにKさんとワシントンDCのMuseumやMuseum Shopを散策.以下,そっちの覚え書き.
[2012/08/08-10] 国際会議にて論文3本発表
赤毛のアンで有名なカナダのPEIで開催された CCCG 2012という国際会議に出て,論文を3本発表しました. 今回はたまたま,どれもパズルっぽかったり,折り紙っぽかったり,そんなのばっかりです. せっかくなので内容を簡単に再録して,論文本体へのリンクもつけておきます. Proceedingsもオンラインで公開されているし, 個々の発表のスケジュールやPDFファイルも ここからたどれるので,他の発表も興味があればどうぞ.
Common Developments of Three Different Orthogonal Boxes
ついに長年の未解決問題「三つの箱を折れる展開図は存在するのか?」を完全解決しました. 結論だけ言ってしまうと「三つの異なる箱を折れる展開図」は無限に存在します. 論文に載っている展開図へのリンクも ここにつけておきます.これを印刷して切って折れば,3通りの方法で異なる箱が作れます. 切口をもっと素直にすることとか,面積が小さいものを見つけるとか,四つ以上の箱が折れる展開図は存在するのかといった テーマが今後の課題でしょうか.
Covering points with disjoint unit disks
「単位円板で覆えない点配置」という,パズル業界で一時期だいぶ盛り上がった話に関する論文です. 問題そのものはパズル作家・稲葉直貴さんが考案した 10個の点という, すごくいい問題から来てます. 既存の結果は「10点なら必ず覆える」かつ「53点なら覆えない配置がある」だったのですが, これをそれぞれ「12点なら必ず覆える」かつ「45点なら覆えない配置がある」に改善しました. 3次元に拡張するとどうなるかといったテーマを指摘されました.
Packing Trominoes is NP-Complete, #P-hard and ASP-Complete
「与えられた盤面(穴があってもよい)を,1種類のポリオミノで埋められるか?」という問題の困難性を示しました. ポリオミノのサイズは3です.この大きさだとI型とL型しかありません. つまり「全部I」とか「全部L」とかに制限しても難しいということを示しました. Erik Demaineたちと,もう少し大きな話に発展させる予定です.
[2012/8] 日本からの客人・パズルショップ巡回
日本から客人が来たので,パズルショップなどを連れ回す.以下,自分のための覚え書き.
Eureka!にて Ivan's Hinge と FOLD
最寄駅はグリーンラインのCoolidge Corner (Inbound). Ivan's Hingeは,Martinさんのものと同じ. これは研究用に必要だろうということで購入. FOLDは文字通り,Folding puzzle が10種類入ったパック. 作者は Ivan Moscovich で,会社はFat Brain Toy Co.だそうです. 裏書きによると,Moscovich さんは mathematician, author, scientist puzzlist だそうです. Wikipedia にも記述あり. これ以外のパズルとしては,以下のものが目につきました.
  • Puzzle Master社の curly cube: 重量感があって,なかなかのものでした.私はオリジナルの木製のものを持っているのでパス.
  • Digits in a box: 私はG4G9で作者からこれを買って,かなり気に入っているので,製品版を見てうれしくなりました. 私は製品版よりもずっと小さいアクリル版を持っているのでパス.
The Games People Playにて Geometric OrigamiとChest hundred.
最寄駅はレッドラインのHarvard.以下の二つを購入.
  • Geometric Origami:同名の製品はいくつかあるけれど,これは 放散虫とかMagic Rose Cubeなどがあって,なかなか楽しそうなので購入.DVDもついているので, PCに取り込めば出張中もバッチリ!?
  • PhilosのChest of Hundreds:作者は Georg Pfäffingerで, パズルの目的は,立方体を作ってどの面も数字の合計が100になるようにすることだそうです. なんとなく数理の匂いがします.
この店では,限定品も要注意なのですが,今回はIwahiroさんのディンギーパズルを発見しました. 本物を初めて見たけど,値段に負けて買えず ;-)
Museum of Fine Arts BostonにてPlayable art cube
カラフルな木片がゴムで輪状につながれていて,立方体を作るパズル. 単位立方体が27個つながっているのはときどき見るけれど,1×1×2とか1×2×2が入っているのが斬新. 他の棚に紛れていた,値札も何もかもなくなっているのを発掘してレジに持っていったら, 「これは数日前に最後の1個が売れちゃって,もうないことになってる」とかで, 現物をかなり割引してもらいました.ラッキー.
Brookline Booksmithにてデクステリティ・パズルなど
この店はEureka!のそばにある本屋なのですが, 変な文房具やパズルが売っていて,とても楽しいです. ボストンの地図や路線図のジグソーパズルなんかは,ちょっと欲しい... 普段はデクステリティ・パズルは買わないのですが, あまりにも非道なパズルが売っていたので,つい買ってしまいました. 名前は Crazy maze で,Diabolically difficult と書いてある通り,めちゃくちゃです :-) 発売元はThe Lagoon Trading Companyと書いてあります. ちょっとやってみたけれど,,,これは無理だな. 折鶴を模したLEDライトも売っていたけれど,これは買わず.
Martinさんに借りたパズル
研究絡みでMartin Demaineさんに借りたパズル. 12面体の方はThe Games People Playでも 売っているけれど,今回はとりあえず買わず.
[2012/7] 多面体木工・英語版と詐欺ジョンソン立体
積み木インテリアギャラリーの いたち丸さんは,木で多面体を作らせたらたぶん世界一の腕前の持ち主です. いたち丸さんはそのノウハウなどをまとめた『多面体木工』という本を出されています. これがなかなか面白くて,ときどき読み耽ってしまいます.このたび,その英語版が出ました. 私のところにもすぐに届くはずが途中で業者に紛失されて,再送してもらって,そうしたら後から最初のが追い付いて,などなど, いろいろとトラブルがあって,結局たくさん手元に届きました.MITの人にあげたら好評です.
さてその際に中川さんが最近発見された新種(?)の「ジョンソン立体」の展開図が入っていました. これが本当ならド偉い話です.このあたりの経緯を自分の備忘録のためにまとめておくと, さて,そんなわけでMITの図書館で調べてみると,ザルガラーの論文の英語版も簡単に手に入りました. 早速調べてみたところ, というわけで,かなり信憑性が高いものでした. いろいろあって,結局新種ではなかったけれど,相当「惜しい」ところを突いていました. 日米で局所的にかなり熱くなった数日間でした.まとめると という感じでしょうか.MITのスタッフの底力もかいま見ることができたし,個人的にもいろいろと得るものがありました.
[2012/7] ガラス工芸(1)
普段,いろいろと面倒をみてくれるMartin Demaineさんは, 知る人ぞ知るアーティスト&数学者. Wikipediaを見ると,いろいろと詳しく載っています. 本人に言わせると半々だそうですが,私から見るとアーティスト成分の方がちょっと多いかな…. 彼のガラス工芸はかなり素晴らしいです.いろいろあって,家族でガラス工芸を教えてもらうことにしました. なんたる贅沢!今回は一回目.MITのガラス工房でまずはペーパーウェイト作り. Martin Demaineさんのお手本と, 家族で作った3つを並べてみました.どれが誰の作かは内緒.でもこうして見ると, やっぱりMartin Demaineさんのお手本は,すぐわかる. さすがプロ.ガラス工芸は,一発勝負で失敗できないし,熱くて暑くて危ないし,操作の制約がすごくきつくて面白いです. 折り紙みたいに「アルゴリズム」を考えると面白いかもしれないなぁ.
[2012/7] Hingeパズル
普段,なにくれとなく世話をしてくれる,Martin Demaineさんと パズルの話をしていたら,折り畳みパズルを一つ貸してくれました. ヒンジの部分で折り畳んで,問題冊子のパターンを作るパズルです. 先日の Unhinged は正六角形だけど,これは直角三角形がベースになっています. うむむ.私は正方形だけでもいろいろと論文を書いてますが, この直角三角形ベースのパズルには,ぐっと来るなぁ.数理の匂いがかなりします.
[2012/7] MITのCOOPで変な定木
MITにはCOOPが二つあるのですが,そのうちの小さい方で,変な定木を見つけたので購入. 変な文房具には目がないのです.レタリングの文字を書くときに使う道具のようですが, なんだかマニアックな匂いがプンプンします.私は方眼紙や斜眼紙, つまり正方格子や三角格子,はては六角格子のグラフ用紙まで,いろんな格子のノートを持っているんですが, それでカバーできない図を描きたいときには役にたつかもしれません…. どんなときなのか,ちょっと想像できないけど….
[2012/7] Henry Bear's Park (17 White St., Porter Square Shopping Center)
ボストンのRed lineのPorter駅の近くには,Miso Market (1963 Massachusetts Avenue)という 日本食材屋さんがあります.MITからの帰りに寄り道可能なので,重宝しています. その近くに Porter Square という買物エリアがあり,そこにあったおもちゃ屋さんで, なかなか楽しいものを購入しました.
[2012/7] ボストンのパズルショップ:Eureka!(1)
ボストンのパズルショップの双璧の一つ. 店はThe Games People Play よりも小さいけれど,マニア度合いは高いような気がする. IPPの交換品や,作家の手作り品なども,けっこうショウウインドーに並んでいて,聞けば値段を教えてくれます. 私は基本的には眺めるだけ.値札のついているミュージアムだと思ってます. 最寄駅はグリーンラインのCoolidge Corner (Inbound). 今回は以下の3点を購入. この店では,Heart 3x3x3の青バージョンが売ってました. The Games People Playの 赤バージョンの倍以上の値段でした.私はコレクターじゃないので買わないけど,
[2012/7/11] ボストンのパズルショップ:The Games People Play(2)
前回行ったときに気になったものがあったので,いろいろ情報収集してから再訪. あてが外れたものもあるけれど,以下の3点購入.
[2012/7/7] ボストンのパズルショップ:The Games People Play(1)
ボストンには作家手作りの一点ものなどから,一般のパズルまで,幅広いものを揃えているパズルショップが2件あります. そのうちの1件がこちら.Harvard Squareから歩いていけるので, 家族に「Harvard大学を見物に行こう!」と誘っておいて, あくまで「ついで」に行けるので,よいです. これから何度か行くはずなので,今日は偵察程度のつもりが,4つほど買ってしまった…. この店では,珍しいパズルはガラスケースに入っていて,値札もついてなかったりしますが,聞くと売ってくれます. いくつか,とても興味惹かれるキューブ類やIPP関連のパズルが目につきましたが,今日は偵察のつもりなので, このあたりは眺めるだけにしておきました.そのうち,チビチビ買うと思うけど :-) 今日のタイトルに(1)がついているのは,当然(2)や(3)があることを見越しています.
[2012/07/02] 新刊『折り紙のすうり』のお知らせ
少し前に,以下の本の翻訳をしました. 原著のサポートページはここにあります. ゲラもいよいよ最終段階に入り,発売日などの詳細が決まりました.以下の通りです. 表紙の見本ができあがり,出版社の許可も得たので,先行でお知らせしておきます. 日本語版のサポートページも作りました. この本は前著『幾何的な折りアルゴリズム』を 高校生〜大学生向けにアレンジしたものですが,前著から進んだ話や,新しい話も入っていて,楽しめます.

特に第3章で取り上げられているポップアップスピナーをリンケージの観点から取り上げた本は,本書が初めてです. そもそもポップアップスピナーを知らない方は,是非, 西原明氏が作っている 幾何学おもちゃの世界の中の 幾何学おもちゃの中の Popup Spinner というページを御覧下さい.感激します.自分でも作ってみると,かなり楽しめます.お薦めです. 著者のO'Rourkeさんが上原の所属する北陸先端科学技術大学院大学を訪問した際に, 私がこれを見せたら,えらく感激して,本書の題材に採用した次第です.

このポップアップスピナーを最初に考案した人を,私はずっと探しています. どうも1980年代に武蔵野美大の学生さんが考案したみたいなのですが,それ以上の詳細がわかりません. もし詳細を御存じの方がおられたら,是非,是非,御一報下さい.

[2012/06/28] Illusion Puzzle?
バンクーバーのダウンタウンの東南にあるYaletownというエリアは,とてもおしゃれな一角で, おいしいレストランがたくさんあります.そこで知人と待ち合わせて,おいしいカナダアレンジの寿司をいただきました. 懐かしい金沢の日本酒,加賀鳶まであって,感激.とてもおいしかった…. その時間合わせのために入ったFine Findsというブティック. 私一人なら入らないタイプの店でしたが,なんと竹のパズルが…. 販売元はRELAXUSという会社ですが,どうもパズル関係じゃないみたい. 4×4に分割された正方形の表裏に違う絵が描いてあり,出して戻せという主旨のようです. スライドパズルにもできるけど.問題は図柄で,ルビンの壷とか,ペンローズの三角形とか, 錯視関係の有名な絵が多くて,全4種類.裏と表で使われている絵が全8種類. そのうちの一つの絵が,なんだかわからんので購入. どうみても「人間の横顔と◯◯」という主旨のだまし絵だと思うんですが, ◯◯に入るべきものがわかりません ;-) ふーむ,これはいったい,なんの絵だろうか. [追記] 私が真っ先に思い浮かべた方から,すぐにメールで教えてもらいました :-)
[2012/06/末]バンクーバーのパズルショップ
私はどこかに出張の予定があると,「地名 パズルショップ」で検索して事前に探します. ふと思い付いて「バンクーバー パズルショップ」で検索すると,なんと,このページがトップに! 日本で一番バンクーバーのパズルショップに詳しい人になってしまったってことでいいんでしょうか. ボストンでもがんばるぞ!?
[2012/06] Nobコレクションの写真
先日の日本からの客人が,Nobコレクションの写真をDVDに焼いて持ってきてくれました. 全体のざっと1/3くらいの撮影が終わった感じ. 見ていると時のたつのを忘れてしまう.まずい. 9月末のパズル博物館オープンを目指して,私も遠方で微力ながらお手伝いしています.
[2012/06]SuperDry
海外の「ちょっと微妙な日本語表示」ってのは,いろいろとあって,かなり楽しいのですが, 大抵はなんだか胡散臭い感じになってしまいます. しかしカナダの高級デパート The Bay で売っている,かなり高いブランド服の中に, なかなか魅力的なヤツがあります.ブランド名(?)は Superdry.何故か日本語で 「極度乾燥(しなさい)」と書いてあります.なぜに命令形?なぜにカッコがついてるの? いろいろと突っ込みたいところはあるんですが,デザイン的には意外と(?)かっこよくて,値段も高い. 町中でも,なぜか日本人じゃないアジア人がときどき着ています.Japan Coolなんだろか? 私も買おうかと迷ったけど,,,ネタにしては高過ぎるのでパス.
[2012/06/23]UBC再訪
UBCことUniversity of British Colombiaをゆっくり再訪. 家族が行きたがっていた MOAことMuseum of Anthropologyに行きました. バス停から近道しようと思った学生会館で変なぬいぐるみを発見しました. いろんな細菌類のぬいぐるみです.風邪のウィルスとか,白血球とか赤血球とか…. ニューロンのぬいぐるみにはだいぶ悩んだけど,,,写真だけで購入は見送る. しかし,,,これってかわいいのか?カナダ版「もやしもん」?
[2012/06]MINEさんのパズル2種
日本からの客人に頼んで, MINEさんのパズルを持ってきてもらいました. こういうコンパクトなパズルは,いつでも鞄に入れておけるのが良いです. PCで作業していると,ちょっとヒマができることがありますが,そういうときにこういうのがあると手遊びにもなるし. たまにどっちがメインかわからなくなることがあるけど :-) 今回は以下の二つ. 最近「対称な図形を作れ」「内部に相似形を作れ」「二つのセットで同じ図形を作れ」といったパズルに興味を惹かれています. 共通点は『ゴールの形がわからない』というところです.従来のパズルよりも自由な感じがあり,それゆえ,ずっと難しいです. この「自由な感じ」は,情報科学的には,とても扱いづらくて,そこに可能性と魅力を感じています. 私自身が初めてやったのはEx3なのですが, 改めてこれは名作だと思う次第.
[2012/06/16] Granville IslandのKnotty Toys
日本から客人二人が陣中見舞いに来てくれました.せっかくなのでGranville Islandを散策. Granville IslandのKnotty Toysという店は, 主に子供向けの木の玩具がいろいろとあって面白いのですが,その中でも楽しいものを二つ発見しました.
[2012/06/06] 藤本アップル
近所の本屋さんで折り紙の本のコーナーを見ていたら, World's Best Origami という本を見つけました.パラパラと眺めていたら,いろんな折り紙が載っていて,なかなかお買い得. 特に最後に藤本アップルが載っているのが私の中ではヒットでした. 考えてみたら,私はたぶん藤本アップルを折ったことがないので,買って折ってみました. あまりうまく折れなかったけど,これは,単純なのに,とても難しくて面白い作品です. なんとなく作者の人柄が偲ばれる,時代を越えて生き残る,良い折り紙作品だなぁーとしみじみ感じました. Amazonのエントリを眺めていたら, キンドルエディションつまり 電子ブックが本よりもちょっと安く売っていることに気付きました. 私はキンドル愛用者なのですが,確かに折り紙の折り図は電子ブックと相性がいいかもしれません. そのうち電子版には動画が載ったり,自分で視点を変えたりできるようになるんじゃないかな.
[2012/06/06] 国際会議に論文3本採択
CCCG 2012という国際会議に, 投稿していた論文が3本通りました.今回はたまたま,どれもパズルっぽかったり, 折り紙っぽかったり,そんなのばっかりです.でもどれもけっこういい結果だと思う. せっかくなので内容を簡単に紹介しておきます.
Common Developments of Three Different Orthogonal Boxes
ついに長年の未解決問題「3つの箱を折れる展開図は存在するのか?」を完全解決しました. 結論だけ言ってしまうと「3つの異なる箱を折れる展開図」は無限に存在します.やった. パズル解きの天才・白川俊博さんとの共同研究です. 彼がさらっと「できました」と言って部屋に入ってきたときは本当にびっくりしました.
Covering points with disjoint unit disks
「単位円板で覆えない点配置」という,パズル業界で一時期だいぶ盛り上がった話に関する論文です. 問題そのものはパズル作家・稲葉直貴さんが考案した 10個の点という, すごくいい問題から来てます. 既存の結果は「10点なら必ず覆える」かつ「53点なら覆えない配置がある」だったのですが,これをそれぞれ 「12点なら必ず覆える」かつ「45点なら覆えない配置がある」に改善しました. Greg Aloupis,Robert Hearn,岩沢宏和さんとの共同研究です.
Packing Trominoes is NP-Complete, #P-hard and ASP-Complete
「与えられた盤面(穴があってもよい)を,1種類のポリオミノで埋められるか?」という問題の困難性を示しました. ポリオミノのサイズは3です.この大きさだとI型とL型しかありません. つまり「全部I」とか「全部L」とかに制限しても難しいということを示しました. 堀山貴史さん,伊藤健洋さん,中塚恵太さん,鈴木顕さんとの共同研究です.
論文そのものは,おそらく8月くらいには会議のWebページから 無料でダウンロードできるようになるはずです.乞う御期待!?
[2012/06/01-03] シアトル弾丸旅行
私用でシアトル近郊に行きました.バンクーバーからシアトルへは車だと2時間強でいける近さです. 税金が安くて,米ドルが下がっているので,最近は車でまとめて買い出しに行く人も多いとか. 公共交通機関のバスや電車で行っても4時間くらい.私はバスで国境を越えるのは, イスラエルからエジプトに行ったとき以来.でも北米なので,イスラエルやエジプトとは違って楽チンです. なぜか予定が詰まっていたため,シアトルのダウンタウンには半日しか滞在できず. ちょっと消化不良.でも次回のリベンジに備えて覚え書きです.
[2012/05] イマジナリーキューブ・パズル
京都大学の立木秀樹さんが提案した イマジナリーキューブ(Imaginary cube)という概念があります. 3方向から光をあてると,影がどれも正方形になる立体のことです. 立木さんは,これがある意味で16種類であることを証明して,実物を作ったりしています.数セミにも載ってました. このイマジナリーキューブから,特に興味深い立体を2種類選んで「9個」箱に詰めるパズルが イマジナリーキューブ・パズルです. 木の加工はいたち丸さんが担当されているので, ヒノキのいい香りがするし,精度バツグンです. 理屈から言えば8個入るのは当り前ですが,8個詰めるのも意外と苦労します. それがなんと9個目が入るのだから,面白いです.この二つは空間充填したり,いろいろと面白い性質があって興味深いです. 立木さんご本人に語らせると,この話だけでいくらでもしゃべってくれます :-) G4G10で試作品を預って,そのままバンクーバーに持ってきて飾ってあるのですが,せっかくなので紹介(自慢?)します. 京都大学総合博物館の中にある ミュージアムショップ,ミュゼップでそのうち発売すると聞いています. でも,まだ売ってないかもしれません.どうしても現物を触りたい人はバンクーバーまでお越し下さい :-)
かの名著「ゲーデル・エッシャー・バッハ」の表紙の写真もそうですが, 「射影から元の立体を復元する」というテーマはいろいろと興味深いです. このビデオとか この論文 を見ると,何かコンピュータサイエンスの匂いがします. 既存の研究も少しあるんですが,もうちょっと何かできると思うんだよなぁ.
[2012/05/24] University of British Columbiaにて展開図の話
知人のDavid Kirkpatrick氏に請われて, UBCことUniversity of British Columbiaに行って講演会を してきました.展開図の話を1.5時間ほど.このテーマは直感的にわかりやすい話ができるので,評判はよかったと思います. いろいろと覚え書きを.
[2012/05/18-21] Victoria and Nanaimo
祝日を利用して,バスやフェリーを乗り継いでバンクーバー島に小旅行. カナダの広さと,自然の雄大さを痛感しました.VictoriaやNanaimoの美しさに魅了されました. Victoriaで街を散策していたら,やっぱりパズルに出会いました.呼ばれているんだろうか….
[2012/05/17] Build the petal
ホストのPavol Hell氏の自宅でバーベキューパーティー. パーティーに行くためにKitsilanoエリアでバスを降りて歩いていたら, Drexoll Gamesというボードゲーム専門店を発見. 中をちょっと覗いていたら,パズルもちょびっとありました.なんかちょっと怪しげなパズルを購入. どこかで見たような,けれど,ちょっと違うなぁ….Made in China と書いてあって, 古くて,会社などが一切書かれていません.裏を見ると,シリーズで4種類あるそうだけど, この店にはこれ1種類だけありました.ふむ.
[追記]意外といろいろな人に聞かれたので,裏面の写真を追加しました. 拡大してみると,残りの4種類のパズルもわかります.見にくいのは写真のせいではありません. オリジナルも見にくいです.たぶん元は大きな説明書を縮小したのではなかろうかと予想しています. 敬愛するパズル研究家の秋山久義さんは,これを4種類とも持っておられるようです.さすが! 秋山さんによると,さまざまなパッケージ,さまざまな価格で売られているようです.
[2012/05/15] Molecular Origami
「最近折り紙を折ってないなぁ」と思いつつ,川崎ローズを折った夜の次の日, Simon Fraser Universityの購買をうろついていたら, 偶然「Molecular Origami」という本を発見. ビニールでカバーされて中身が見えないので買って開けて見たら,これは超絶マニアック! Amazonの対応するページで中身が少しだけ見れますが,肝心の型紙のページは見れませんね…. 型紙をコピーして組み立てるだけで,各種化合物に対応する立体が作れるのですが, ちゃんと原子間距離とか,角度まで再現できるというスグレモノ(?). 例えばBH3・PF3では,PとFの間の距離は154で,F-P-Fの間の角度は100°であることがわかります. 縮尺もちゃんと書いてあるし,う〜む,これはマニアックすぎる.けど,いつか役立つ日がくるかも?
[2012/05] 缶?ペットボトル?
メトロタウンにはアジア食材がものすごく豊富にあるスーパーマーケットがあります. そこで見つけた奇妙な飲料….中身は香りつきの水みたいなのですが(まだ飲んでない),入れ物が,とても奇妙です. ほぼ全体がペットボトルなのに,上の部分だけアルミ缶.安いからなのか軽いからなのか,はたまたデザインなのか…. ゴミに出すときはどうすればいいんだろう….いろいろと疑問が湧き起こります. いずれ中に何か詰めて,不可能物体化してやろうかと思って購入したけど, このままで十分インパクトがあるなぁ.
[追記]後日,開けて飲みました.微炭酸ですっきり甘くて,少しリンゴのフレーバー. 冷やして飲むと意外といけます.家族によると人口甘味料の味がプンプンするとのことで,評判はイマイチ. まぁ値段も50円くらいだからなぁ…. 入れ物だけ取っておいて,そのうち何かを詰め込もうと思ってます.
[2012/05] 謎の黄金比のリーフレット
バンクーバーの Main Street という通りの南部,King Edward Avenue と Broadway の間あたりに, アンティークショップが点在しているようだったので,散策に行ってみました. 下北沢とか吉祥寺みたいな,ちょっとこだわりショップっぽい店が点在していて,楽しかった. (でも,ちょっと範囲を外れると,若干治安の悪そうな雰囲気がただよっていたので,要注意.) ボードゲームの専門店や,Granville Islandのおもちゃ屋の店舗の大きい店など,私好みの店もあちこちに. その中に,紙屋っぽい,アート屋っぽい,非常に表現しにくい,ものすごく個性的な店がありました. 店はきれいでセンスがあって,アート作品やその素材が売っているんだけど, よく見ると革の切れ端とか,ジグソーパズルのピースをバラで売ってたりもします.なんとも言えない店でした. でもアート用の精密カッターとか,正方形の木のブロックとか,とても安く売ってました. その店で偶然息子が見つけてくれた,謎のリーフレット.なぜか黄金比について,いろんな角度から解説しています. レターサイズ×4枚分がじゃばらに折ってあって,全8ページ.売り値は75セント,つまり50円くらい. 中身は全部黄金比の話ばっかり.ほとんど図ばっかりですが.うーむ,素性がまったくわかりません. 隅々まで見ると,[Designed by Dr. Ronald G. Jones 1989] [Logo-Metrics, Box 35562, Vancouver, B.C., Canada V6M 4G8] などと書いてありますが,検索してもそれらしいものも見つかりません. どこかのアート系の催し物で配られたりしたんでしょうか?まったく正体不明.
[2012/05] Family Games America FGA
Family Games America FGAのサイトを じっくりと眺めていたら,とっても魅力的なものを発見.備忘録代りに…. Vancouver Art Galleryのミュージアムショップで 今度探してみよう….
[追記] 後日探してみたけれど,これらは売っていませんでした.残念.
[2012/05/04] Vancouver Art Galleryのミュージアムショップ
ダウンタウンに所用があり,夕方,出かけたついでに Vancouver Art Galleryのミュージアムショップによりました. 私はどこに行っても,ミュージアムには行くけど,ミュージアムショップにしか入らないことが多いです. そんな私の中では「ニューヨーク」「ボストン」「バンクーバー」「金沢」と言えば「ミュージアムショップが楽しいところ」です. それはさておき, Vancouver Art Galleryのミュージアムショップでは, Family Games America FGAのパズルがたくさん おいてありました.素晴らしい. いろいろと悩んで,模様の美しい詰め込みパズルと エッシャーのスライドパズルを二つずつ買いました. エッシャーのスライドパズルは,本質的に違うものが2種類あることに店で気付いたので,二つ買った次第です. 具体的には「タイリングの周期とピースの分割がずれていて,すべてのピースの絵が違うもの」と, 「タイリングの周期とピースの分割が合っていて,同じ絵柄のピースがあるもの」です. つまり後者はユニーク解になりません.もしかして最後に「できない!?」という状況になるかと思ったのですが, 家でよ〜く観察すると,そうなってはいないことがわかりました.たぶん簡単になってます. 詰め込みパズルは美しいけど,恐くてバラせないなぁ. 眺めていたらアルハンブラ宮殿に行きたくなりました.
[2012/05/03] Revolver Journal
バンクーバーのダウンタウンには,ときどきオシャレな文房具などを売っている店があります. 今日はそんな店で,妻が,とても面白いノートを見つけてくれました. 一見普通のノートなんですが,全体を裏返すと,構造がまるごと全部裏返って, カバーの色が変わります.中身も,無地のノートと罫線のノートが入れ替わります. …って言葉で説明してもわからないので, 発売元のWebページの動画を見ることを お薦めします.原理はパズル業界では古くから知られているもので, 日本では古来「パタパタ」「かたかた」「変わり屏風」などと呼ばれている玩具と同じです. 英語だと``Jacob's Ladder(ヤコブの梯子)''``flexagon''などと呼ばれています. (flexagonはもっと広い意味で使われますが.) かのマーチン・ガードナーの本にも載っていて,手品のトリックにも使われるそうです. 私がかつて「飛び出す絵本はNP困難」というおかしな論文を書いたときも, この構造が極めて重要な役割りを果たしました. そんなこんなで思い入れがあり,しかも半額セールだったので,大小2冊購入. ノートとしても,マットで作りも丈夫なので,良いノートだと思います.
[2012/04] バンクーバーで入手したパズルっぽいものまとめ4月分
バンクーバーのあちこちを散策していると,いろいろな楽しいパズルやそれっぽいものに遭遇しました. 4月は特に毎週末に出歩いては変なものを見つけていたので,覚え書き. 「パズルショップ」と呼べるお店も,ついに一つ見つけました. メトロタウンのモールの中にあるMindGamesは, パズルの品揃えがかなり良いお店です.空港の近くにも店舗があるようですが,まだ行ってません.
Granville Island
カナダのおしゃれな買い物エリアと言えばGranville Island. 生鮮食品のマーケットや,クラフトの店や,Paper-Yaという紙製品のお店などが楽しいです. Toy Marketなどで,けっこう収穫がありました.備忘録を兼ねて覚え書き.
  • 1×1×3のルービックキューブ:…と見せかけて,実はペンです. ただし1×1×3のルービックキューブをちゃんと揃えないとペンが抜けないようになってます. これは楽しくて,しかもなんと実用的(?)なパズルです. たぶんキュービストの白川さんはじめ,欲しがる人が他にもいるだろうと思って,お土産用にいくつか購入. でも日本のパズル仲間に会えるのは1年後かなぁ…?いつになったら渡せることやら…. Rubik's Ballpenと書いてあって,正しいシールが貼ってあるので,どうやら純正品.
  • パズルORBO:球体に穴が12個空いていて,そのうちの11個には色のついたボールが中からはまっています. 一つだけ空いたところには,隣接する5箇所のボールのうちのどれか一つを移動することができます. 穴の縁の色とボールの色をマッチさせるパズルです. ちょっと考えると,有名な15パズルの一変種であることがわかります. でも球面上,つまり構造が完全に対称で,しかも隣接するボールが5個あるところが面白いです. また,ボールの移動を実現するメカニズムは単純であるにも関わらず, ボールを移動させるときのクリック感がなかなか心地よいです. パズルとしては簡単だけど,アイデアと実現メカニズムは秀逸. なお[2011/08/15-17]にMoMAのミュージアムショップで買ったObloというパズルも並べて売られていて, なんとなく雰囲気が似ているので,デザイナーは同じなのかな,という感じがします.
  • デクステリティ・パズル&不可能物体: アジアの雑貨屋さんでデクステリティ・パズル,つまり手先の器用さを問うパズルを発見して,すかさず購入. 私はデクステリティ・パズルにはそれほど興味はないのですが,このパズル,よく見ると不可能物体にもなっています. 土台の木は一枚の板から削り出しているにも関わらず,金属ボールはどこからも取れません. さ〜て,ではどこから入れたのでしょう. 不可能物体マニア向けに補足しておくと,「不思議な5円」より「一球入魂」の方に近いです. マニアックすぎるコメントですみません.
Vancouver Flea Market
Skytrainの車窓からいつも見ていて,とても気になっていた Vancouver Flea Market. ネットで調べてみたら,例えば日本語の紹介ページなども発見. これは行かないわけにはいかないので行きました.土日祝日だけやっていて,300店舗くらい出ていて, 入場料が1ドルかかります.パズルショップっぽいものはなかったけど,よく探すとけっこう掘り出し物がありました.
  • 中国製のタバコ入れ:これは不可能物体とは言わないけど,以前から欲しいなぁ〜と思っていたもの. 中国だとたいてい実演していて,けっこういい値段を取るんだけど, 中国の1/3〜1/4くらいの値段で買えました. お店の人に「これ,中国製だよね?」と聞いてみたら「ん〜,私には,よくわからないわ」と軽くかわされてしまった. 「中国製=安物」という意味にとられちゃったのかな?モノはとてもよくて,お買い得でした.
  • 不可能物体:これは紛れもない本物(?)の不可能物体. 妻がアンティークの家具屋さんの天井からぶら下がっているのを見つけて教えてくれました. 私は下ばっかり見ていたから,たぶん一人なら気付かなかった…. 店の人に聞いてみたら,第2次世界大戦中に,刑務所で服役中の人が作ったものだそうな. なかなかの年代物.アマチュアの作品ではあるものの,かなり気合いが入った代物. いろいろと迷った末に購入.ちょっと値引きしてもらいました.
Metrotown駅に直結した超巨大モール
Metrotown駅に直結した巨大モールは,ざっと500店舗くらい入っているそうな…. 雨の日でも楽々買いものができます.米とか味噌とか醤油とかも売っていて,食材にはまったく苦労しません. むしろ日本では見かけない変わったフルーツもあって,楽しいです.そこで見かけたものたちを….
  • MindGames:バンクーバーでついに見つけた, パズルの品揃えが良いお店.Webで見るとそうでもなさそうだけど,Metrotownのモールの中の店は, ハナヤマのキャストパズル・ThinkFunのパズル・サイエンストイなど,なかなかの品揃えで,だいぶ散財しました. 買ったもののリストと第一印象をまとめておきます.
    • Puzzle MasterLUCKY CLOVER キャストパズル.このメーカーのキャストパズルは,日本のハナヤマのとはちょっとテイストが違って,また面白いです. Puzzle MasterのWebページを見ていると, いろいろと欲しくなってしまう. LUCKY CLOVERは 一見「これで星10個?」と思ったけど,家でやってみると,脱帽しました.すみません,なめてました. [追記]最初はエクスプロージョンタイプかと思ったけど,実際にはMINEさんがデザインしたキャストパズルQUARTETに, かなり似ていると思う.
    • ThinkFunZigZag Knot これはまだやってません.外すと戻せなくなりそう.解答がついているので,まぁ大丈夫なのですが,それを見ちゃ負けですから :-)
    • ThinkFunTop This これは問題設定が最近日本のパズル業界で流行っているものと似ています. 問題は『与えられた「青いポリオミノのセット」と「オレンジのポリオミノのセット」を使って,合同な図形を作れ』というものです. 問題は40問.このあたりの「最終的な形がわからないパズル」は,最近なんだかはやっています. 独特の難しさがあって興味深いです.私の中で,なんとなくもやもやした気持ちがあって, このあたりを突っ込むと,何か面白い結果が出てきそうな気がしてならないのです.
    • ThinkFunCannibal Monsters 以前,合宿形式のパズルの会議で見せてもらったもの.与えられた配置から次々とモンスターを重ねていって,全部重ねるのが目的. モンスターの強弱関係があって,重ねられるやつと重ねられないやつがいるのが楽しい.
    • ThinkFunAnti-Virus コマをスライドしていって,目的とするピースを脱出させるパズル. 「ルナロックアウト」に似ている.「ルナロックアウト」は,私が訳した本の中で一部の問題の困難性が未解決になっているので, 気になってます.このあたりの論文を書くこともあろうかと思って購入. しかしこのゲーム,なんで名前がAnti-Virusなんだろう?
    Cannibal MonstersAnti-Virusは, どちらも以前から欲しかったものを半額セールの棚で一つずつ見つけたので,ついつい買ってしまいました. どっちもパッケージがでかいので,やや持て余し気味 ;-) でも,このあたりのものは日本で売ってないし,計算量理論の観点から見ると,なかなか興味深い一人ゲームたちです. この手のパズルを研究に結びつけられるようになったので,家族の前でも堂々と買えます :-D
  • クッキー型:メトロタウンの台所用品の専門店で,クッキー型がぎっちりとケースに入っているものを見かけて,とりあえず撮影. ぎっちりかっちり詰め込み過ぎて,これってほとんど詰め込みパズルと化しているけど…. 普通のカナディアンは,一度出したら二度としまえないんじゃなかろうか,,,と余計な心配をしてしまった. ちょっと迷って,購入は見送る.
  • 石のパズル(?):カナダにはChaptersという巨大な本屋さんがあります.北米の本屋さんには,本以外にも, ボードゲームや,ちょっと気のきいた文房具っぽいものや読書グッズが売っていて,私の中では要チェック. 以前もメタルの正20面体が売っていたし.この手のグッズは入れ換えが激しくて,見たときに買わないと, 二度と入手できない場合が多いです.今回はメトロタウンのChaptersで石のパズルを入手! …と思いきや,「パズルをモチーフにした石のペーパーウェイト」でした.バラせません. 接着を無理矢理はがせばバラせるとは思うけど,そうするとたぶん自立しないと思う. もしかして,最初はパズルとして作ってみたけど,自立しないので接着して置物にしちゃったのかも. 私の研究室には,こういう「一見パズルに見えるけどバラせないもの」もいくつか混ぜてあるので,要注意です :-)
  • Ball Puzzle:1ドルショップで購入した,サッカーボール型のパズル. パズルとしては簡単で,黒い5角形を全部外すと,まったく同型な4個のパーツに別れます. 1ドルなので作りはちゃちいけど,数学的な構造が,とても興味深いです. 5角形は,自分の周囲の5本の内の1本の辺の部分だけで二つのパーツをつなぎます. この条件で構造が安定するように,サッカーボールを同型な4個のパーツに分割せよと言われたら, けっこう悩むと思う.このアイデアを発展させると,もっと難しいパズルを作れるかもしれないなぁ….
ギャスタウンで3Dドリームキャッチャー
ギャスタウンのInnuit Galleryの下のお土産屋で,ちょっと変わったドリームキャッチャーを発見して入手. 普通のドリームキャッチャーは,一つのリングに糸を捲いて作って,クモの巣みたいな形の平面的な模様を作るものです. ところがこれは二つのリングに捲くことで,平面的ではなくて立体的な模様を作ってます. 私にとっては,初めて見るタイプ.数学的には,面の曲率が負で,いわゆる鞍型になってます. 以前パズル業界で,ドリームキャッチャーの作り方がちょっと話題になったことがあるけれど,これも同じ方法で作れると思う. …しかしこれ,造型的にはとっても面白いけど,これじゃ夢を捕まえられないんじゃなかろうか.穴が空いてるし.
自宅近くの小さなモールでエセ不可能物体
自宅のそばにあるショッピングモールで,不可能物体もどきを発見して入手. 猫のオモチャなんだけど,これじゃ猫にストレスが溜まりそう. いずれ中身を入れ換えたいところです.中に大きな川崎ローズとか,凝った折り紙を入れてみたいなぁ.
[2012/04/01-] バンクーバーに移住,台所の不可能物体
運がよいことに,2012年4月から1年間,研究休暇を取得できました. まず最初の三ヶ月はカナダのバンクーバーに住みます. 滞在先はSFUことSimon Fraser Universityで,ホストはPavol Hell氏. 私が勝手につけたあだなは「地獄博士」.バンクーバーでは家具つきのアパートを借りて住むことにしました. 初日に台所用品を調べていたら,不可能物体を発見しました. たぶん撹拌のための道具だと思うんだけど,うーむ,これはなかなか…. 作り方としては「東京こけし」と一緒ですが,日用雑貨にこんな凝った細工を施すとは. 欲しいなぁ.どこで買えるのかしらん. 大家さんはコロンビア出身なので,そっちの方の道具かもしれません.今度聞いてみよう.
[追記]O先生から「蜂蜜などの粘性の高いものを取るための道具では?」とのコメントをいただきました. 確かに,それっぽい感じもします.ただ装飾的な彫りが多くて, いろんなところに詰まりそうな気もします.
[追記その2]大家さんに聞いてみたら,あっさり正体が判明しました. 名前は molinillo で,英語で言うと chocolate mixer だそうです. コロンビアを中心とする南米ではポピュラーな道具で, アジアの箸と同じくらいあたりまえの道具だと言ってましたが, たぶんそれはいいすぎだと思う :-) ちなみにこの道具はデカいです.30cmくらいはあります. このページとか このページを見ると わかりますが,両手で回転させて,ホットチョコレートを混ぜて泡立てるのに使う道具でした. 装飾が多くて,意外と手の込んだ作りで,不可能物体っぽくて,何に使うかわからないところが, かなりポイントが高いです.売っている店も聞いたので,そのうち物色に行くつもり. パズル関係者へのお土産には,かなりいいんだけど,ちょっとデカいなぁ….
[2012/03/28-2012/04/02] Gathering for Gardner 10
いわゆる「マーチン・ガードナーを囲む会」に参加していました. 本人は亡くなったのですが,会議は今後も続行するようです.招待された人しか参加できません. とにかく大御所な人がたくさん来るので,ちょっとミーハーな気分です. 今回はコンウェイ氏やスマリヤン氏とかとお話できて,楽しかった…. コンウェイ氏に「2年前にもお会いしました」と言ってみたら「覚えてるよ」と言っていたけど…. あの眼光で言われると本当っぽい感じがするなぁ. お土産がたくさんできたけれど,これを全部持って一年間移動するかどうするか,贅沢な悩み中…. 今は,Eric Harshbarger氏から買ったAlphabet Packというパズルにはまっています. いや,はめています.アルファベット26文字をCDケースにはめるパズルなんだけど,これがはまらない. 難しさは4段階あって,レベル1は,単に詰めればよくて,レベル2は,同じ色は隣接してはいけなくて, レベル3は,連続するアルファベットは隣接してはいけなくて,レベル4は,レベル2+レベル3だそうな…. 私は,まだレベル1.JとかRとかの微妙なフォントの形が….むむむ. Harshbarger氏によると,前回の2010年のG4G9で私が買った Digits in a Box というパズル, オリジナルだとたくさん解があるけれど,[+]と[=]を追加するとユニーク解になるとか. オリジナルのままでもかなり楽しめたけれど….この世界は奥が深い.
[2012/03/12] ジッパーのペンケース
「ジッパーを留めるだけでできあがるモノ」を最近ちらほらと見受けられます. 財布やバッグ,ポーチなどを見かけます.展開図マニアとしては気になります. 大阪駅の東急ハンズで,いかにもアメリカっぽいデザインのペンケースを見つけて購入. 目玉のついたペンケースです.全体が解けて一本の長いジッパーになります. 色によって目玉の位置がちょっとずつ違っていて,表情が違っています. 一番バランスが気に入った紫を購入.展開図という視点から見ると, なかなか興味深いです.
[2012/03/11] 不可能物体・コーク瓶に木の輪
以前からずぅっっと欲しいと思っていた,不可能物体をついに入手! 内仲さん,どうもありがとうございました!! 作り方をいろいろと考えてみたけれど,私がやると木がボロボロになりそうで, どうやったらこんなにキレイなモノが作れるのか,はなはだ不思議です. いつか島根県境港市に行ってみたいなぁ.
[2012/03/08] 組合せゲーム・パズルミニプロジェクト
大阪商業大学で,ゲームとパズルに関するミニ研究集会が開催されました. 谷岡学長のペンローズタイルの講演会や, アミューズメント産業研究所の見学なども入っていて,とても楽しかった. 谷岡学長が「学長権限で作らせた」というペンローズタイルも,ご本人からいただけて,とてもハッピー. 生まれて初めて「学長っていいなぁ」と一瞬だけ思いました :-)
[2012/03/07] 折り紙の研究で山下記念研究賞を受賞
情報処理学会の 2011年度の全国大会が3月6日〜3月8日まで,名古屋工業大学で開催されています. 3月7日の昼, 2011年度山下記念研究賞の受賞式が行なわれました.以前やった という研究で,私も山下記念研究賞をいただきました. なにより,折り紙の研究で情報処理学会の賞をいただけたというのが感慨深いです. この研究は「折り紙の単純な問題にひそむ決定不能性」という,なんだか怪しげな研究なので, 人によって評価がものすごく別れます.ボロクソに言われるか,とても褒められるか, まったくわかってもらえないかのどれかです. 本質的には折り紙における「計算モデル」と「その上の演算」の間の齟齬を指摘した論文です. 本当は折り紙に限った話ではなく,計算モデルの話なので,計算機科学の基礎とも言えます. それはともかく,賞状と賞金とメダルをいただきました.とてもうれしいです. メダルが,予想よりもずっしりと重かった!
[2012/02/22] いろわけおりがみ■と▲
近所の本屋で いろわけおりがみ■と▲ という折り紙を見つけて購入.折り紙の片面が2色に塗り分けられています. 市松模様の■と,直角三角形に分けられている▲があります. 早速ピンクと赤の市松模様で川崎ローズを折ってみました. なかなかきれい.回転対称な折り紙,特に花を折るにはいいかもしれません. 一見すると不可能折り紙に見えるかも? 上手にインサイドアウト作品を折れば,なんと3色も出せる!?
[2012/02/18] 「葉樹林閉店のお知らせ」!?
私の敬愛するOshoさんのパズルショップ葉樹林が 閉店するとの由. (2012年02月18日の日記に 書いてあります.) 何らかの形で再度開店していただきたいですね.金沢の町家とかどうでしょう. 「カードで作る多面体」の乗車券バージョン(詳しくは 2012年02月20日の日記を 御覧下さい)は,ここ北陸の地で日本海を見つめています….
[2012/02/14] ヤシローパズル
先日新潟県にあるヤシローパズルショップで 注文して届いて積んであったヤシローパズル を開けて使ってみました.形がいろいろとあるのが良いですね. この手の教材(?)で,正八角形はともかく,正七角形のピースは初めてみました. 幾何的な玩具類のページに追加しました. 勢い余って,同時に買ったクリパー も作りました.意外と難物….できあがりはとてもきれい.
[2012/02/11-12] 石川パズルの集い
主に西日本のパズル関係者がJAISTに来て,パズル関連のミーティングしました. 関係諸氏,どうもありがとうございました.とても楽しかったです!またやりましょう. 以前から欲しかったお宝をたくさん入手できて,大満足です.覚え書きをいくつか:
[2012/02/??] Nobコレクションと対面
いよいよJAISTに故 芦ヶ原伸之氏のNobコレクションが到着し,作業が本格化してきました. スタッフとして,有名なパズルソルバー 白川俊博さん もしばらくJAISTに滞在しています. 早速,バラけたパズルを組んでくれたり,私が何年も解けなかった展開図の問題をあっさり解いてくれたり, 大活躍してくれています.
[2012/02/01] 立木秀樹先生Imaginary Cubeパズル(2)
立木先生に京都大学総合博物館に 連れていっていただいて,大野館長たちとしばし歓談.博物館運営に関しても, いろいろと参考になりました. ミュージアムショップのミュゼップは, 他ではなかなか売ってないものも売ってます. 立木秀樹先生Imaginary Cubeパズルや 日詰明男さんのスターケ−ジもありました. そういえば日詰明男さんの作品は 恵文社一乗寺店でも売ってました. このページに情報が載ってます.
[2012/01/31] 立木秀樹先生Imaginary Cubeパズル
最近数学セミナーに連載されている, 立木秀樹先生Imaginary Cube. 面白いなぁーと思いつつ,これが以前,京都大学の百周年時計台記念館で売っていたことを思い出しました. 早速買いにいったところ,もう売り切れだそうで,がっかり. そうしたら私の執念が念力で通じたのか,立木先生ご自身から会議場で声をかけてもらって,研究室に遊びに行きました. 以前売られていたパズルの貴重な現物や,それ以外にもおみやげをあれこれいただきました.ありがとうございました. いろいろと貴重な話が聞けて,とても楽しかった. 紙テープで編む多面体とマトロイドの関係の話など,論文のネタにもなりそうな話があれこれと.
[2012/01/30] キッチャンの紙ナプキン
百万遍の交差点の近くにある韓国料理屋キッチャン. 紙ナプキンに書かれている漢字をよ〜く見ると,ひらがなの寄せ集めになっています. 酔った勢いでみんなのナプキンを回収して,全部で5種類コンプリート.いろいろと楽しいですね.
[2012/01/29] 2重の絹てまり
なぜか神戸から京都に移動しつつ,あちこち散策.京都の四条河原町付近のホテルに投宿. せっかくなので先日探したコースを再度歩いてみたところ,なんと入れ子になった「絹てまり」を発見,ついに入手. 「京都人形・歌舞伎屋」というお店で,四条河原町から徒歩1分くらいのところにありました. 先々週に来たときもここを通ったはずなので,そのときはたぶん休みだったのでしょう. 普通の絹てまりの作り方は,だいたいわかったんですが,これは….どうやって作るのか,わかりません. 店に入れ子になった絹てまりが2つあったので,両方をじっくりと観察したところ, 共通して「むむ?」と思うところがあるのですが,これがカギなのかどうかは,わかりません.
[2012/01/22] 歌川国芳展
パズル懇話会で見た図録に惹かれて, 森アーツセンターギャラリーに行って 歌川国芳展 を見てきました.日曜日の割には,それほど混んでませんでした. あざやかなデザインと,光る親父ギャグがすばらしい. だまし絵や影絵,神さまをおちょくってるところなどなど,とっても面白かったです.いろいろと知的刺激をうけました. 図録以外に,ミュージアムショップで 『歌川国芳×伊藤文人 あそび絵くらべ』や, 折り紙っぽいものなどをいくつか購入.折り紙っぽいものは具体的には以下の二つ. どちらも正三角形がベースの折り線になっているところが,私としてはぐっときました. 最近は紙の帯を等間隔で折っていることが多いのですが,紙の帯を正三角形ベースで折ると, またかなり違った様相が見えてくると思います. 例えば正4面体・正8面体・正20面体をこうした「正三角形ベースの帯」で折るのは面白そう.
[2012/01/21] パズル懇話会
パズル懇話会に参加. そこで知った 新潟県にあるヤシローパズルショップ. 近いような遠いような.楽しそうなお店ですね. ネットで多面体の研究に使えそうなヤシローパズル12面体パズル「クリパー12」を 早速注文しました.楽しみ.
[2012/01/1?] 京都のパズル
京都の会議の合間に葉樹林におじゃまして, おしょうさんにあちこちと連れていっていただく.いろいろと有用なお話しも聞けて,楽しかった〜.以下個人的な覚え書き. とりあえずの写真だけ載せておきます.そのうちちゃんと撮り直そう….
[2012/01/07-08] パズる会2012
前回のパズる会2009がとっても楽しかったので, 今回も参加しました.前回は,あんなものやこんなものが手に入ったり,あんな人やこんな人とお知合いになれたり,得るものが多かった. 今回も,とっても得るものが多くて楽しかったです. 帰りにスーツケースを預けたら「Heavy」という札を貼られてしまった.本をぎっちり詰めたから,ということにしておこう. 以下個人的な覚え書き.
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Last modified: Fri Dec 24 20:14:43 JST 2010
by Ryuhei Uehara (uehara@jaist.ac.jp)
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