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顔画像の正規化

実験の前処理として顔画像の位置合わせをすることを目的に図gif に示すように目と鼻の下を基準に顔の位置,大きさ,傾きの正規化を以下の手 順で行なった. また,図gifの各パラメータは表gifのように設定した. 正規化前の顔画像の例を図gif, 正規化後の7表情の顔画像の例を図gifに示す.

(1)
左右の目と鼻の下に対応する領域の代表点を Er, El, N とする.
(2)
Er, El を結ぶ直線に鼻の下Nより垂線 ON を下ろす.
(3)
Er, El が一定の長さ L, ON が Er, El に対し垂直で一定の長さ D となるようにパターン全体をアフィン変換する.
(4)
Er, El点を基準としてパラメータ A, B, X, Y で定まる方形領域 内を照合パターンとする.

また, 撮影日によって照明条件が若干異なるため, ある個人で,照明が暗い画像が集中すると, 照明の暗さが個人性とみなされてしまう恐れがある. そこで,簡易的に個人間の照明条件の違いの影響を吸収するため, 平均値が0.0,標準偏差が1.0となるような輝度値の正規化を行った.

   figure327
図: 顔の位置,大きさ,傾きの正規化

   table334
表: 正規化のパラメータ

   figure343
図: 正規化前の顔画像の例

   figure350
図: 正規化後の7表情の顔画像の例



Takayuki Kurozumi
Sat Mar 27 06:27:54 JST 1999