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個人性の分離度と単一固有ベクトルによる識別率の関係

データベースの全ての顔画像をtraining dataとしたときのEMC,MDA,PCAの分離 度1,分離度2を図gif,図gifに示す. 尚,変換後のベクトルの成分は固有値の大きい成分から順に並べた. 分離度1ではEMC,分離度2ではMDAが高い分離度を得た.

次に,単一の固有ベクトルで射影した成分を用いてtraining dataについて個 人識別を行った. 個人識別には入力パターンの射影成分 tex2html_wrap_inline2683 との距離が最短となる辞書パター ンの射影成分 tex2html_wrap_inline2685 (training dataのmについての tex2html_wrap_inline2561 の 平均; tex2html_wrap_inline2441 )に対応するfを入力顔画像の識別結果とした. 距離は次式によって与えられる距離 tex2html_wrap_inline2695 を使用した.

  eqnarray412

EMCの分離度1(EMCの固有値)と識別率の関係,MDAの分離度2(MDAの固有値) と識別率の関係を図gif,図gifに示す. 図gifから, EMCの固有値が正の固有ベクトルでは識別率が高く, 負の固有ベクトルでは識別率が低くなっていることがわかる. このため,EMCでは固有値が正の固有ベクトルで射影した成分のみを用いて 個人識別を行えば,高い識別率が得られると考えられる. 一方,図gifから, MDAの固有値と識別率に相関があることがわかる. このため,MDAでは固有値が大きい固有ベクトルで射影した成分を用いて識別 を行えば,高い識別率が得られると考えられる.

   figure421
図: 個人性の分離度1

   figure428
図: 個人性の分離度2

   figure435
図: 個人性の分離度1と識別率の関係(EMC)

   figure442
図: 個人性の分離度2と識別率の関係(MDA)



Takayuki Kurozumi
Sat Mar 27 06:27:54 JST 1999