|
乳幼児の視線：意図的主体性の形成とそのメカニズム
-交互凝視行動の計算モデル構築を通じて- |
|
| 乳幼児が社会的コミュニケーション能力を獲得する過程には，意図的主体性(自ら見ようとするものを見る)の形成過程があると言われています。直接知ることが難しい乳幼児の内面に起こっているだろう発達のメカニズムを，計算モデルの構築によってどのように理解できるのかを議論しましょう。 |
|
| 金野 武司 (D4) |
|
|
原始細胞膜の起源：深海2400mの水圧下で細胞は進化できるのか？
|
| 生命が誕生した場所として海底熱水噴出孔付近が有力視されています。海底からメタンガスや水素などの還元的物質とともに"熱水"という形で熱エネルギーが絶えず噴出している場所が世界各地で見つかっており、そこでは太陽エネルギーに寄らない生態系が形成されています。高温高圧という極限の状況にも関わらず果たしてそこで原始細胞は誕生して、進化できたのか？コンピュータシミュレーションを使って再現してみました。 |
|
| 畠山 剛臣 (D3) |
|
| 大域結合写像系におけるミルナーアトラクタのベイスン構造 |
| カオス的に振る舞う多数の要素が相互作用し合う様子を記述した数理モデルに関する研究を行なっています。このモデルは、カオス的遍歴と呼ばれる、秩序的な状態と乱れた状態との間をカオス的、かつ自律的に遷移する現象を生じることが知られています。本研究では、この現象のキーとなる数理的な構造に焦点を当てて、それを詳細に調べることによってこの現象を理解することを目指しています。 |
|
| 真隅 暁 (D1) |
|
人工市場シミュレーションによる株式市場制度の分析
〜サーキットブレーカー制度（緊急取引停止措置）を通じて〜 |
|
| 株式市場には相場が大きく変動した時に市場での取引を一時中断させるサーキットブレーカーという制度があります。この措置の狙いは、株価の暴落を直接抑えて市場の混乱を未然に回避することにあります。しかし、実際の効果については賛否両論があり、未だに良いとも悪いとも決着がついていません。そこで、シミュレーションを用いてサーキットブレーカーの効果を分析しようというのが私の研究の目的です。我々の普段の生活において、気にもとめないような制度が経済パニックを救うのか？市場のあるべき姿について一緒に考えてみましょう。 |
|
| 小林 重人 (D1) |
|
欺きの進化に関するシミュレーションを用いた研究
-欺き行動は他者の内部状態を推定する能力の進化にどう影響したのか？- |
|
|
ヒトの持つ他者の内部状態を推定する能力は、欺き行動が原動力の一つとなって、他の動物と違うものになったという仮説を、シミュレーションを用いて調べようという研究です。
|
|
| 小鮒 幸洋 (M2) |
|
| 日中韓３ヶ国語における空間表現の比較を通じたもの・ことの見方に関する調査 |
|
日中韓国人は一見すると同じ民族のようですが、思考様式がかなり異なっています。同じ状況において、異なる解釈があるのは視覚による異なる見方があると考えられます。本研究は視覚を中心とした空間表現を取り上げ、日中韓国語話者のもの・ことの見方の違いを調査します。
|
|
| 全 学子 (M2) |
|
| 以心伝心 - 言葉と心、コミュニケーションのダイナミクス - |
| コミュニケーションの始まりは、相手も自分と同じように考えているはずだと信じること。コミュニケーションが継続するのは、意図伝達の成功と失敗を繰り返すから。コミュニケーションの終わりは・・・以心伝心のような、瞬間的なインタラクションで意図を伝達できる状態へと向かう過程で起きるダイナミクスについて、シミュレーションして分析しようとしています。 |
|
| 冨士本 大哲 (M2) |
|
| 生物進化と社会学習に注目した適応的アルゴリズムの開発 |
| 人類は一種で多様な環境に適応する能力を持った特異な生物種です。この適応能力は進化と学習の相互作用によるものだと指摘されています。この相互作用のうち、特に個体間での相互学習に注目した進化と学習による適応的アルゴリズム開発を研究しています。 |
|
| 藁科 克英 (M2) |
|
