楊さん(M2)平田さん(2015.3卒)の研究成果に関する論文が、Organic & Biomolecular Chemistry誌の表紙に採択されました。

楊さん(M2)、平田さん、中村助教らの研究成果に関する論文が、英国王立化学会刊行Organic & Biomolecular Chemistry誌の表紙に採択されました

■ 掲載誌  
  Organic & Biomolecular Chemistry (Royal Society of Chemistry, IF =3.564)2017年 5109-5111頁
■ 論文タイトル
 

Development of 19F-NMR chemical shift detection of DNA B-Z equilibrium using 19F-NMR
 (19F-NMRを用いたDNA B-Z構造転移の19F-NMRケミカルシフトの開発)

■ 論文詳細
  http://pubs.rsc.org/en/Content/ArticleLanding/2017/OB/C7OB00706J#!divAbstract を参照ください。
■ 内容等
 

    細胞内での核酸構造は生命機能と密接に関係することが報告されており、その解析手法について様々な手法が報告されている。今回、高い生体透過性と尖鋭性を有するフッ素核磁気シグナルに注目し、DNAのB-Z構造変化をトリフルオロメチルシチジンやトリフルオロメチルチミジンを組み込んだDNAを用いる事により、フッ素核磁気シグナルの変化から定量的に検出できることを明らかにした。また、1本鎖状態のDNAも識別することが可能であり、従来の光学的手法と比較しても大幅な検出時間の短縮が可能である。今後、従来は困難であった細胞内の核酸構造検出への応用が期待される。