チミン特異的光クロスリンカーに関する論文がOrganic & Biomolecular Chemistry誌の表紙に採択されました。

三原くんの研究成果をまとめた論文がOrganic & Biomolecular Chemistry誌の表紙に採択されました。

■ 掲載誌
 
  Organic & Biomolecular Chemistry(RSC, IF = 3.876)2021年 45巻表紙
■ 論文タイトル
 

Photocrosslinking of DNA using 4-methylpyranocarbazole nucleoside with thymine base selectivity
 (世界で初めて圧倒的にチミン特異性を有するDNA/RNA光クロスリンカーの開発に成功した)

■ 論文詳細
  https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2021/OB/D1OB01621K を参照ください。
■ 内容等
 

    核酸医薬や遺伝子解析への応用が期待される可視光応答型DNA光クロスリンカーは合成収率の低さが実用化への大きな障害となっていたました。本研究では新規合成ルートを模索し、従来の5倍の高収率での合成に成功しました。また、本DNA光クロスリンカーが従来のものと比較し、今までにない圧倒的な塩基特異性(チミン特異性)をもつことを明らかにしました。これらの知見は可視光応答型DNA光クロスリンカーを用いた核酸医薬や遺伝子解析への実用化にむけて、大きな弾みとなると考えられます。